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   2007年2月1日号
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7普連、訓練始めを実施
《福知山》
 第7普通科連隊(連隊長・岸良和典1佐)は1月9日、福知山城で連隊訓練始めを実施した。
 午前7時、総勢650名の隊員は、背のう20kgを背負い完全武装で駐屯地北方約2kmに位置する福知山城を目指し、中隊ごとに2つのコースに分かれて徒歩行進を行った。
福知山城では、年男代表3名による新年の抱負、そして56名の年男が音頭を取り、連隊全員が大声で勝どきをあげた。続いて連隊長が訓示に立ち、「防衛省始動の日にこの福知山城で訓練始めを行うことを大変嬉しく思う」と述べるとともに、「常に攻める気持ちを忘れないようにせよ」と隊員に要望した。
 その後、部隊は駐屯地に帰隊し、緊急時に役立つ中隊対抗ロープ結索競技会を実施した。中隊の懸命の応援の中、スムーズに結索する者、結びを間違え不合格でペナルティーを与えられる者など、選手も応援者も一致団結し新年に相応しく意気盛んで大変盛り上がる競技会となった。

新成人を祝う
《帯広・青森》
帯広駐屯地
 帯広駐屯地(司令・幾田光治1佐)は1月15日、第5旅団司令部で多数の来賓を招き、駐屯地成人祝賀行事を実施した。
 祝賀会は駐屯地司令の訓示、新成人誕生当時の世相紹介や記念品贈呈が行われ、続いて新成人全員で『私達、新成人67名は、自衛官たる成人として、これからの人生において、いかなることに対しても積極的に挑戦し、その実力を高め、常に誠実に、そして社会に貢献できる自衛官になることができるよう、努力精進を続けることを誓います』と誓いの言葉を述べた。続いて祝賀会食が行われ、姉崎旅団長が祝辞を述べ、新成人の門出を盛大に祝った。
青森駐屯地
 青森駐屯地(司令・渥美晴久陸将補)では1月12日、駐屯地屋内訓練場で成人祝賀行事を行い、新成人105名の門出を祝った。
 式典には、駐屯地各部隊長、新成人部隊の隊員など来賓が多数参列した。渥美司令は式辞の中で、「チャレンジ精神を持って自分自身の充実向上を図り、自らの行動に責任を持ち、立派な自衛官、立派な社会人を目指してほしい」と激励した。新成人を代表して中屋敷3曹は、「自衛官として、社会人として、心身の鍛錬に励み自己の人格形成に努力します」と力強く誓った。
 式典後の会食では、来賓から激励の言葉や新成人代表の抱負が発表されるなど新成人らは少し緊張するなか、終始和やかに行われ、新成人として第一歩をスタートした。

雪月花
 お正月行事、まだまだいろんなものが全国には残っている。筆者の故郷でも「巳の日正月」という風習が受け継がれている。前の年にお葬式を出した家では普通の家と同じようにお正月を祝わない、いわゆる喪に服すのは全国共通である。巳の日正月はその年の最後の巳の日、言い換えれば新年に一番近い巳の日に親戚身内だけで故人を祀る正月行事である。筆者の故郷は平家の落人の村といわれており、何百年経った今でも源氏の目を気にしているところがある。巳の日正月も短い時間で他人に気付かれないように済ますのだ。餅をつくのも巳の日に日付が変わった夜中の12時から餅米を洗うことよりはじめる、お参りも含めて一連の行事は一番鳥が鳴くまでに終わらさなければならないので結構忙しい。家の者はつきあげたばかりの餅を持って草深い山中のお墓に向かう、明かりもつけない。親戚などの参列者は手作りの小さい弓矢や紙風船などささやかなお供えをお墓の近くの雑木にかざりつける、これは後で正月祝いの痕跡を消すために持ち帰るのではあるが。読経の後、先ほどの餅を火で炙ったあと包丁で切り刻み、包丁の尖った先に餅を突き刺したまま参列者の手に渡す。餅を炙ったり突き刺したりするのは餅を源氏に見立てているのだとも聞いたことがある。一方これに参列しない講組みでは暮れに「お十夜」といい葬家には内緒でお寺さんにお詣りすることになっている。恨みから始まったものと言うと寂しいが、歴史的にも残しておきたい行事の一つだと思っている。ことしも12月29日に三軒の家で「巳の日正月」が行われた。*巳の日――巳年と同じように12支の1つ。

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