防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース 防衛ホーム新聞社 防衛ホーム新聞社
   2006年10月15日号
1面 2面 3面 4面 5面 6面 7面 8面 9面 10面 12面

日本スポーツマスターズ2006広島大会
吉玉宗生准空尉、2年連続3度目のV 
 9月16日から18日までの3日間にわたって、広島県広島市で、日本スポーツマスターズ2006広島大会・空手道競技会が開催され、自衛隊体育学校第一教育課の吉玉宗生准空尉が優勝した。
 マスターズ(熟練者)大会は、スポーツ愛好者の中で、競技志向の高いマスターズ世代(35歳以上)を対象としたスポーツの祭典。生涯スポーツのより一層の普及・振興を図り、併せて生きがいのある社会の形成と健全な心身の維持・向上に寄与しようとするもので、日本体育協会が主催し、水泳、サッカー、バレーボールなど12競技団体で行われている。
 空手道競技は男子40歳・女子35歳以上が対象で、組手・形の2種目で実施され、吉玉選手は男子組手2部(45歳から49歳)で昨年の1部優勝に続き3度目の優勝を果たした。
 吉玉選手は、「今回の大会は、昨年まで1部でしたが、年齢の関係で今年から2部入り。2部では最年少であり、1部では2回優勝・1回準優勝しているため、周りからは『優勝して当たり前』という感が強かった。そのプレッシャーに輪を掛けるように、準々決勝で右手中指第一関節の腱を断裂し、準決勝では右手前腕尺骨を骨折。大会ドクターからは棄権を勧められましたが、私が指導している選手・子供達の事を考えたら、骨が飛び出ても優勝して見せるという気持ちが込み上げてきました。
 決勝は、怪我をしていたため、慎重にいったのが功を奏したと思います。今大会は、本当にプレッシャーとの戦いでした。最後に私の大会参加に際しまして、ご理解・ご協力・ご支援を賜った周囲の方々へ優勝という形で恩返しでき、二重の喜びを感じています。今後も精進を続け、生涯スポーツを振興していき、後輩達に背中を魅せたいと思っております」と語った。
 吉玉宗生選手は、宮崎県延岡市柚木町出身で、延岡市立旭小学校・同中学校・宮崎県立延岡商業高校を卒業し、昭和54年に航空自衛隊に入隊した。入隊後、約10年間、防衛庁内(航空中央業務隊)に所属し、平成元年3月から現在まで自衛隊体育学校に武道教官として勤務している。
 過去の空手道戦績としては、空手道ワールドカップ・国際大会に日本代表として出場し、全日本実業団空手道選手権大会・全自衛隊空手道選手権大会では、前人未踏の4部門(個人組手・形、団体組手・形)制覇を成し遂げている。

3年ぶり体育大会を開催
《宇都宮》
ウォークラリーやリレー競技に大声援!!
2000人の市民で賑わう
 9月24日、宇都宮駐屯地は「雀宮地区合同体育大会」を実施した。
この大会は、イラク派遣訓練などで2年間実施できなかったが、地元の自治会の強い要望もあり今年3年振りに開催した。駐屯地曹友会が中心となり企画、自治会との調整・会場準備・会の進行など、ほぼ全般を担当し、地域住民との交流を通して、防衛基盤の育成を図った。
 会場は、14の自治会約2、000名の市民で賑わい、開会式では、県議会議員をはじめ市議会議委員や地元の小・中学校の校長先生など多数の来賓が臨席した。大会会長(三宅1佐)は「地域の方々と一体となった、自衛隊と共に体育大会が開催出来ることを、非常に嬉しく思っております。我々自衛隊は国民と一緒にあるところが一番重要なところと思っています。その一番基礎となるところは、皆様、雀宮自治会の方々と思っております。本日、日頃の運動不足等を解消されて、この一日がいい思い出になるようにすごして頂きたいと思います」と挨拶を述べた。
 競技は、様々な種目に分かれ、自治会の競技の中では、特に団体で行われたウォークラリーで、選手全員が協力して我先にとゴールを目指す選手に、会場の応援も大変盛り上がっていた。自衛隊側の競技では、恒例の「非常呼集」で起床ラッパとともに、飛び起きて素早く着替え走り出す姿に市民の笑いと歓声が上がっていた。また、自治会のリレー・自衛隊の階級別リレーでは、各選手の真剣勝負に一層の盛り上がりを見せ、大盛況のうちに閉会となった。

大村駐屯地で隣接町内会長と懇談会
 大村駐屯地(司令・河井繁樹1佐)では9月19日、隣接町内会会長との懇談会を実施した。この懇談会は、隣接町内会会長と駐屯地各部隊長との情報及び意見交換を通じて、相互理解を促進し駐屯地と地域との一体化を図ることを狙いとして年に2回実施している。
 今回の懇談会には、7人の隣接町内会会長が参加し、特に台風13号による駐屯地内の樹木の倒木などにより駐屯地周辺地域(道路や民家)に及ぼした影響と、駐屯地としての対応状況を説明し、理解を得るとともに今後の駐屯地行事と町内行事との連携要領について実りのある意見交換を行った。

予備自訓練をテレビ取材
《大久保駐屯地》
 9月17日、今月15日から第102施設器材隊特器中隊(訓練担任隊長・西川徳治3佐)が担当している予備自衛官招集訓練に民放のテレビカメラが入った。
 これは、毎日放送が放送している関西ローカル番組「ちちんぷいぷい」の中で、気になる話題を取り上げ、深く掘り下げて紹介するためのコーナー『西靖のどないなん?』で、今回「予備自衛官」にスポットが当てられたという訳だ。今回は特に予備自衛官補の教育訓練を修了し、予備自衛官に任用された田村予備3曹に密着し、取材が行われた。
 当日は、アナウンサーも隊員同様、作業服に身を包み、射撃の見学や他の予備自衛官と共に個人用掩体構築や土嚢積み・格闘訓練を実際に体験しながら撮影が行われた。照門・照星部をいぶす隊員の姿や射撃の距離などありとあらゆる事に興味津々だった様子が初々しく、印象的だった。
 一日を体験して、アナウンサーは「世の中にはまだまだ知らない事があるんだなあとつくづく実感しました。自衛官の皆さん、大変な仕事ですが、誇りを持って頑張って下さい」と語ってくれた。
この放送で、今以上に少しでも世間の方々に「予備自衛官等制度」が浸透してくれる事を期待したい。(大久保駐屯地広報)

富士総合火力演習を見学して
松阪市 辻 新(16歳)
 楽しみにしていた自衛隊演習見学の日が来ました。僕と祖父は母や姉に見送られて8月26日夜11時に家を出ました。久居駐屯地より観光バスで夜の高速道路を走りました。夜行で何処かへ行くということは初めてのことだったので、バスの中ではなかなか眠れませんでした。しばらく寝て気がつくと車の外は明るく朝日が光っていました。現地に着くと見渡すかぎりの草原が目に写り大変驚きました。見学場所に着くとすでに大勢の人が集まっていてにぎやかでした。
 10時20分まで待ち、いよいよ火力演習が始まりました。横から大きな戦車がすごい速さで走って来て、そしてものすごい音を鳴り響かせて砲弾を撃ちました。砲弾を撃った時の衝撃は凄まじいもので、僕の想像を遥かに超えていました。砲弾の威力にはとても驚いたが、もう一つ驚いた事があります。「第二の的」と言えば必ず二番の的に命中していました。そしてその的は目には見えない程遠い場所にあるというのに戦車の砲弾は的目掛けて真っ直ぐに飛んでいきました。
 戦争は嫌いですが、国を守るために自衛隊の人達が一生懸命でしてくれているから私達は安心して暮らせるのだと思いました。

6面へ
(ヘルプ)
Copyright (C) 2001-2008 Boueihome Shinbun Inc