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   2006年10月15日号
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寄せ書き
私の趣味
6特連1大本管(郡山) 3曹 渡邉雄一郎
 私の部隊では「趣味の日」という行事がある。「趣味」を通して各隊員の交流を図り、人間関係の大切さを知り、さらに自分の視野を広める事のできる日です。私はこのような機会を与えられてうれしく思う半面、一体何をすれば良いのかと戸惑ってしまいました。趣味?釣り?ゴルフ?ドライブ?そんな時、同じ小隊の吉田2曹から「ボランティア活動をしよう」という提案があり、特にこれといって趣味のない私はこれに参加してみる事にしました。吉田2曹は「小野田自然塾」などのボランティアに数多く参加しています。それで何をするのかというと、海岸のゴミ拾いを実施してきれいになった所で海水浴をしてくる事になった。そして大隊長の許可をいただき、代休を利用して通信小隊の10名があいにくの雨の中でもみんな意気揚々とボランティア活動に出発、目的地は福島県いわき市の永崎海岸だ。シーズン中は、かなりの人でにぎわう海水浴場である。そして約2時間程で海岸に到着、その瞬間全員が目を疑った。そこには、想像をはるかに超えるゴミの山があった。缶・瓶・花火の打ち殻・残飯など様々なゴミが散乱している。こんな汚い海水浴場で裸足になんて、とてもなれる状態ではありません。みんな誰の号令も無くゴミ袋と火ばさみを手に取り、ゴミ拾いを始めました。拾っても拾ってもゴミは全く無くなりません。そんなとき「ご苦労様です、ひどいもんですね」と悲しそうな目をした近所の人が、私たちに話しかけてきました。話をすると、この時期は毎日こんな状態で行政に苦情を言ってもなかなか追いつかないようです。「あなた方のしている事は大変立派な事です。どちらからいらした方々ですか」と尋ねられましたが、思わず「名乗るほどの者ではありません。この状態をみて思わずゴミを拾ってしまいました」と少しカッコよく言ってしまいました。「自衛隊です」となぜ言えなかったのか自分でも解りません。でもあんなに気持ちの良いことは最近有りませんでした。世の中には、いろいろな人がいるが、ゴミを捨てる事なんて何とも思わない人がこんなに沢山いるのかと思うと、非常に残念だと今回しみじみ感じさせられました。今回我が部隊では「趣味の日」ということで色々なことを計画、実行しました。私の人生の中でもかなり大きな収穫のあった日です、「趣味」を通じて人との交流、リフレッシュまでする事ができた。またひとつ、自衛官として、父親として、そして人間として成長できたと思います。このような日を設けてくれた大隊長に感謝します。趣味の日最高!

予備自補になって
郡山駐屯地 予備2曹 坂本 章子
 私は予備自衛官補となり、今年で2年目の招集訓練を迎えました。今までの教育訓練、招集訓練では64式小銃の検定のみでしたが、今回は拳銃の検定と聞いたときは、驚きと「どうして自分なんだろう」という感じでした。実際に射撃予習で拳銃を握った時は、64式小銃とは違った緊張感と不安を感じました。そして射撃検定当日を迎えて、隊員の方々が射撃の準備をしている間から緊張してきました。いざ、実際に射撃の号令がでて射撃した時の銃の反動は思っていたよりも大きかったので、当たってはいないだろうと思いましたが、実際に的の確認に行き的を見てみると当たっていました。点数はどうであれ的の枠内に当たっていた時は、とても嬉しかったです。これも猛暑の中指導して頂いた隊員のおかげです。今回の拳銃検定は予備自衛官補となったことで体験出来たことです。これからも予備自衛官補を続けられる限り招集訓練に参加していきたいと思います。

中隊検閲を終えて
46普連1中 1士 守野 隆志
 今回の中隊検閲は、旅団演習の後であり体の疲労がとれないままでの受閲となりました。私の任務は、迫撃砲小隊の弾薬手。今までの私は、軽火器で小銃手として行動したり、中隊の斥候要員として軽火器で任務に就くことが多々あり、久しぶりに迫撃砲小隊に戻りその陣地を構築することとなりました。始めは、掩体構築の流れが掴めず分隊の足を引っ張っていました。しかし、分隊長の指揮下にすすんで入り、先輩方の指示に従い行動することにより掩体構築の流れを掴み弾薬手としての任務を遂行できたと思います。
 迫撃砲小隊の掩体はとても大きく、とても深い掩体なので軽火器で構築するものとは異なったしんどさがありました。掘っても掘っても先の見通しがつかず嫌になりかけました。しかし、そんな穴を先輩方は何度も掘り、その経験の中で円ぴの扱いを体で覚えていったのだろう。私は、余計な力ばかりかけてしまい十分な作業が出来ないうちにバテてしまいました。次の課題は、先輩方のような円ぴの扱いが出来る隊員になり、今以上に分隊の戦力になることです。特に、迫撃砲分隊は、分隊員  同士の協力あってこそ成り立っていると思います。
 今回の検閲では「優秀隊員」という賞を頂きましたが、これも分隊員の協力と先輩方の指導があっての事だと言うことを忘れず励みとして今後も、様々な事を学び頑張っていきたいです。

自衛隊での5日間
三重短期大学 津坂 春香
 6月19日からの5日間、大変お世話になりました。
私は津市出身なので、不断から自衛隊の方を見かけたり、夏の花火大会に行ったり、一般公開の時に見学させてもらったりと、何かと関わりがありました。なので、自衛隊の事は結構知っているつもりでした。しかしこの5日間、大勢の方から貴重な話をして頂いたり、隊内を案内して頂いたり、隊員さんとお話したりすることで今まで知らなかった自衛隊の姿が見られて更に興味を持てました。
 また、栄養実習では普段経験する事の無い食数や献立を実習することができてとても参考になりました。私もこんな栄養士さんになりたい、活躍していきたいと思いました。

自慢の息子
20普連3中(神町) 2曹 吉 田 誠
 私(第3中隊・吉田誠2曹)の息子(長男・真吾)は、現在宮城県の東北学院中学3年生です。8月19・20日、明治神宮武道場至誠館で行われた第3回全国中学生弓道大会に於いて優勝の偉業を成し遂げました。
 私は、常々「何をやるにしても一番になれ」と言い聞かせて来ました。息子は、私の教えを自らの信条とし、中学より始めた弓道では、県大会個人戦で常に優勝。団体戦でも主将として部員を率い、今年は全国大会で優勝を成し遂げました。
 弓道では、並々ならぬ集中力が必要です。親の私から見て、輝かしい成績をあげた影には、周囲の人達の教えや本人の並々ならぬ努力があったものと思います。
 私も、そんな息子に負けぬよう益々精励するつもりです。 

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