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   2006年10月1日号
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自衛隊記念日行事の一環
「体験飛行」抽選会を実施
当選倍率10倍超える
 平成18年度自衛隊記念日行事の一環として実施される「体験飛行」の抽選会が9月12日、防衛庁A棟17階大会議室で行われ、警務隊員が立ち会いのもと、飯田雅典空幕総務部長と西野哲空幕広報室長が厳正に抽選した。
 6月31日から2カ月間にわたって往復はがきによる公募を行った結果、C―1が2625枚(5342人)、CH―47Jが2436枚(5095人)の計5061枚(1万347人)の応募があった。当選倍率は、C―1(定員460人)が11・6倍、CH―47J(定員540人)が9・4倍の計10・3倍だった。当落の結果については、9月末までに応募者各自に通知される。
 体験飛行は10月15日、空自入間基地と同周辺空域で1回につき約20分のフライトで、CH―47J(搭乗人員30人)が18回、C―1(同20〜40人)が12回の計30回にわたって実施される。

飛行展示に大歓声
《八戸航空基地祭》
海上自衛隊八戸航空基地では9月9日、開隊49周年記念行事を行い、一般公開した基地内は家族連れや若者、航空機ファン等、昨年を上回る約4500人が訪れた。
午前9時30分からの式典に引き続き、「下総マリンブルー」のドリル演技やP―3C、UH―60J及びAH―1Sの飛行展示が行われ、華麗なドリルや迫力ある飛行展示に会場は歓声に包まれた。この他にエプロン地区には、陸・海・空自衛隊と米空軍機12機種が展示され、大勢の航空機ファンが機体を取り囲み盛んにカメラのシャッターを切っていた。また、基地内に設けられたお祭り広場では、当基地の女性隊員による「八戸華炎太鼓」と陸自八戸駐屯地の「八戸陣太鼓」による和太鼓の競演、佐世保音楽隊によるミニコンサートなどが行われ基地祭を大いに盛り上げた。基地開隊記念行事に伴う基地一般開放を通じて、多くの地元の方々との交流を図り、自衛隊及び八戸航空基地に対する理解の促進を図ることができた一日だった。

「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
「日々前進・一歩前進」
トクデン株式会社 清水 貴夫
平成17年8月、第3特科連隊第5大隊を陸士長で退職。29歳
 自衛隊を退職して早6カ月が過ぎようとしております。昨年の9月、滋賀地方連絡部援護課及び今津駐屯地の援護室にお世話になり、第三特科連隊第五大隊を最後に私の希望であった地元への就職がかなって、トクデン株式会社に入社ができました。
 私が自衛隊に入隊したのは九州の大学を卒業一歩手前で中退を余儀なくされ途方に暮れていたとき、お誘いもあり22才で自衛隊に入隊しました。
 3任期28才を迎え「陸曹候補生を目指そう」と考えたのですが、体力的に厳しいと判断、2回目の進路決定を下しました。そして、今の会社を紹介され会社見学をした際、自衛隊OB7名の方々から温かく迎えて頂いたこと、更に私自身が製造の技術職がしたいと考えていたことなどもあって今の仕事に就こうと決めました。
 当初は、自分が思っていた仕事内容と違いがあり、全く分からない状態でした。しかし、今では自衛隊で得た知識や精神力を活かして日々頑張っています。勤務の内容は、製品の検査で、まだ検査部門の見習いといったところです。一番厳しいのは、私が検査した製品が他の会社企業においてその能力を発揮し生産工程の一部で稼働することで、私の果たす役割は重大です。
 覚えることが多く「日々前進・一歩前進」と、自衛官であったときのように勉強の連続であり、真に努力が必要であることを痛感させられているのが現状です。
今、私は人のため、社会のために役立つ仕事をして行きたいと考えています。
 これから退職される皆様に言えることは、自衛隊で学んだことは決して無駄ではなく必ず活かされるときがくることを信じること、また「健康で前向きな気持ちと規則正しい生活」を送ることが大切だと思います。
 最後に自衛官である皆様は必ず良い就職ができるものと確信しています。自衛隊の皆様のますますのご活躍をご祈念申し上げます。

《話題の新刊》
幸せを呼ぶ感謝力
「おかげさま」の日本思想 宮崎 貞光 著
 感謝の意味について縦横に論じたユニークな本である。「ありがとう」の語源は、仏教の発句経に由来するという。『いま生命あるは、有り難し』という教典の一節から発展してきたものらしい。「おかげさま」の「おかげ」も、もとは光の意味。星かげ、月かげは星の光、月の光を指している。目に見えない神仏の光(霊光)を『おかげ』とよび、それに手を合わせることが日本人の昔からの習慣であった。
 本書は、徹底した感謝に生きた3人の先覚者を紹介している。幕末の黒住宗忠公、昭和の中村天風先生、平成のありがとうおじさんの3人である。『救いを求めるのではなく、感謝をまず先におきなさい』という考えを、日本教の感謝神学とよび、いまでも日本人の生活態度の奥底に眠っているという。
 『いただきます』『すみません』『もったいない』『ご馳走様』という日常使う日本語の中にこの感謝神学が埋め込まれているというのが、著者の見立てだ。
 たとえ病気になっても、それはありがたい天の計らいと徹底した感謝の心で受け止めること、そうすれば、何をすればよいか必要な情報は天から与えられ、病気を取り巻いていた時空のゆがみもさっと取り払われるという。
 仕事をしていても、散歩や家事をしている最中でも、『ありがとう』『おかげさま』と感謝の観想にすっと入る修練を積むことが日本教の真髄だという。
 本書は、危機管理に従事する自衛隊員にとっても、大いに参考となる。どんな困難に直面しても、上司からしかられても、『難有り、有り難し』と積極精神で受け止めれば、必ず道は開ける。そういう信念を固めることが危機管理の第一歩かもしれない。
 著者は、この感謝思想に基づいて、教育の改革、国民奉仕法、憲法改正など社会の仕組みを根本的に変えていくべきだと提言する。折口信夫や三島由紀夫とは違った観点から、戦後日本の「国体」の再定義を試みた快著といってよい。(T)
〈イプシロン出版企画、定価1200円+税〉

〈防衛庁発令〉
内閣官房に出向=兼任=内閣参事官(内閣総務官室)へ(官房参事官)
書記官 井上 一徳
経済産業省に出向=大臣官房付へ
防衛参事官 長谷川榮一
長官官房秘書課長の兼補を解く
書記官兼事務官
鎌田 昭良
長官官房秘書課長(運企局事対課長)
書記官 豊田 硬
書記官に任命、運用企画局事態対処課長(官房付)
部 員 深山 延暁
書記官に任命、長官官房参事官(官房企画官)
部 員 岡 真臣
(9月26日)

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