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   2006年9月15日号
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140日間、6ヶ国訪問を終え帰国
海自遠洋航海部隊
 50回目を迎えた平成18年度遠洋練習航海部隊(司令官・佐々木孝宣海将補)の帰国行事が9月5日、東京港晴海埠頭HK岸壁で行われた。
 今回の遠洋航海は、第56期一般幹部候補生課程修了者約190名を含む約750名が参加、140日間にわたって約5万kmを航行し、アメリカ合衆国、カナダ、ドミニカ共和国、パナマ共和国、ホンジュラス共和国、メキシコ共和国の6ヶ国を歴訪した。またその間、外国海軍(アメリカ合衆国海軍、カナダ海軍、ホンジュラス共和国海軍、メキシコ海軍)と戦術運動、近接運動、通信訓練、ハイライン訓練などの親善訓練も実施している。
 午前9時半すぎ、練習艦「かしま」「やまぎり」、護衛艦「あまぎり」が岸壁に接岸し、来賓、乗組員家族ら約250名が出迎えた。10時半、木村太郎副長官が会場に到着、帰国行事が開始され、海自東京音楽隊と儀仗隊による栄誉礼、佐々木海将補が帰国報告を行った。
 続いて木村副長官は訓示の中で、実習幹部に対して「今回の航海を通じて、初級幹部として必要な知識と技能を体得するとともに、国情を異にする各国の国防体制や文化等に接し、国際的視野と高い識見を培ってきたものと思う。自衛隊に対する国民の期待に応えるべく、誇りと自覚を持ち、不断の努力を積み重ねることを期待する」と激励した。
 また、吉川榮治海上幕僚長は今回の遠洋航海について「寄港地における諸官の整斉とした行動は、訪問国の海軍はもとより国民からも高く評価され、日本と訪問国との友好親善の増進に大きく貢献した」と述べ、また実習幹部に対しては、「諸官には若さがある。失敗を恐れず、常にはつらつとした『行き脚のある』初級幹部として、何事にも積極的に取り組み、今後とも精進を続けてもらいたい」と訓示した。
 最後に来賓紹介、花束贈呈が行われ、帰国行事は華やかな雰囲気のなか終了した。

新隊員入隊式を実施 前期教育がスタート
《1教団》
 晴天に恵まれた8月29日、第117教育大隊(大隊長・室坂2佐)は、第394期新隊員前期課程入隊式を挙行した。
 154名の新入隊員は、これからの新生活に向かう決意を胸に、大きな声で宣誓を行い自衛官としての第一歩を踏み始めた(=写真)。
 入隊式後の記念会食では、久しぶりの家族との食事とあって、新隊員の緊張も和らいだ様子で、終始和やかなひとときとなった。
 午後からの武器授与式では、家族が見守る中、小銃が隊員一人ひとりに授与され、小銃の重さに自衛官の責任の重さを感じ、再び緊張した表情が印象的だった。

雪月花
 6月29日、ワシントンで日米首脳会談が行われたがこのときの様子を詳しく伝える冊子「世界の平和と繁栄のための協力」を防衛庁が発行した。首脳会談前の歓迎式から晩餐会までこれほど詳しく書いたものは初めて見る。ブッシュ大統領と小泉総理の式典での発言や共同記者会見の発言概要や質疑応答、さらに「新世紀の日米同盟」とする共同文書も入っている。大統領は歓迎式典で「日本の艦船は不朽の自由作戦において多国籍軍の何百という艦船に燃料を補給している。イラクでは、治安権限が委譲される重要な県の人々の生活を改善するために自衛隊が支援を提供してきた。日本はイラクの多国籍軍に対して極めて重要な航空輸送支援を継続する。日本国民は自衛隊のテロとの戦いに対する貢献を誇りに思うだろうし、米国民もこのような勇敢な同盟国と協力することを誇りに思う」と述べて最大級の謝意を表している。招待された週刊朝日の船橋洋一氏は、隣に座った米国女性が「小泉首相の言葉に感謝します」「米国は世界中から嫌われているが外国首脳のあんな心強い言葉で胸が熱くなった」と語ったこともルポしている。この日、ホワイトハウスでは日米安保を基軸にした平和への思いが強調されていたようだ。一方、ゴラン高原には第22次隊が8月25日に派遣されたばかり、中東に展開する海自隊員や空自隊員とともに本当の終わりを待ちたい。

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