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   2006年9月1日号
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納涼盆踊り大会を開催
花火や太鼓演奏で祭りを彩る
《宇都宮駐屯地》
集まった1万人の観客は打ち上げ花火などのイベントで楽しんだ
 宇都宮駐屯地(司令・三宅優1陸佐)は8月10日、駐屯地内特設会場で地元雀宮地区自治会連合会・雀宮商工連合会と宇都宮駐屯地との3者共催で納涼盆踊り大会を開催した。
 今回の入場者数は約1万人を数え、隊員だけでなく地域住民もこの大会を毎年楽しみにしており、この地区の“一大イベント"になっている。
 やぐらの周りは熱気に包まれ、地元の人たちのそろいの浴衣姿、隊員たちのハッピ姿やユニークなコスチュームで会場は埋め尽くされた。踊りの輪は三重にも四重にもなり、「日光和楽踊り」のリズムに合わせて楽しく元気いっぱいに踊っていた。
 また、踊りが終了した後は来賓紹介、祝電披露、野州雷太鼓の演奏、そして大迫力の打ち上げ花火が会場を最高潮に盛り上げ、自衛隊員と地元の人々との親睦の輪を広げながら時がたつのも忘れ、夏の夜のひとときを満喫していた。

夏まつりに参加
《島松》
自衛隊員が会場を活気づける
華やかな「すずらん躍り」で盛り上げた
 8月6日、恵庭市の一大イベント「第7回恵庭夏まつり」が島松駅前通りで開かれ、島松駐屯地(司令・市川菊代陸将補)から約170名が参加した。
 午後から行われた「すずらん踊り」では、整備部作成の華やかな山車を先頭に、北海道補給処と北部方面後方支援隊の隊員達が市川司令、藤枝副処長と一緒になって力強く踊り、鳴子の鈴の音とともに活気ある掛け声が島松に響き渡った。
 沿道では303・304高射中隊が野外炊事車で恵庭名物「カリンバ汁」を炊き上げ支援を行った。
 夕方には市民が作った約1300個の提灯とともに、補給部の隊員が描いた「大型紙風船」に火が灯され、祭りのにぎやかさを惜しむように、夏のひと時をほのかに彩った。

防衛講座を開講
学生「貴重な体験」
《千僧駐屯地》
ロープを使っての訓練を体験する学生
 千僧駐屯地(司令・川口洋市陸将補)は7月24日から26日までの3日間、兵庫・大阪地域から高校生を主体に、中学生・大学生含め26人の参加を得て、第3偵察隊が担当する「青少年防衛講話」を開講した。
 防衛講座初日、緊張感に溢れ不安顔の学生達は、地連広報官の引率で来隊。受付で迷彩服・半長靴を受け取ったあと宿泊部屋で着替え、慣れない半長靴に目を白黒させながらも自衛官に変身した。
 開校式・駐屯地案内・広報ビデオ鑑賞と進み、「暗視装置体験」では初めて見る技術に目を見張り、ハイテクの技に興味が尽きない様子。夜は慣れないベッドや環境の変化でなかなか寝付けない参加者もいるかと思われたが、さすがに疲れたのかすぐに寝息が聞こえ1日目を終えた。
 2日目、駐屯地各部隊の活気のある朝礼風景に圧倒されながらも、さすが自衛隊と感心しきり。「RCV・CCVの体験試乗」と「装備品展示」では数々の装備に目を凝らし、「ロープ訓練」では初めてのモンキー渡りに悪戦苦闘していた。また、「オートバイ操縦訓練見学」では、見事な操縦技術に感心と羨望の眼差しを送り、「レーダー監視訓練」では重要性・操作要領を目に焼きつけた。数多くの課目をこなし、2日目は終了した。
 最終日、基本教練の仕上げ、隊員との懇談、隊長訓話、所見文の作成、写真撮影、閉校式と進み3日間の一連の行事は終了した。終了所見を見ると、「大変貴重な体験ができた」「ますます自衛官になりたくなった」「楽しかった」など、駐屯地として8年ぶりの開催ではあったものの、実りある青少年防衛講座となった。

雪月花
▼“癌"にだけはかかりたくない−。みんながそう思い願っている。その癌にとりつかれてしまった。病名は悪性リンパ腫。“論陣"を30年近く執筆してきた筆者としてショックだった。何回か武蔵野日赤病院で診察を受けたり、検査をした結果である。幸い早いうちの発見だったので、早期治療を受けることになったのでひと安心である。治療中も「世界」や「世の動き」を分析しながら“論陣"は書き続けるつもりである。話によると手術はしなくていいらしい。▼この病気には最近、特効薬が開発されたようで、治る見込みはあるという。癌患者にすれば「早く入院して治療を始めてもらいたい」という気持ちが強いが、問題は、この入院治療である。病院側の説明だと「だいたい入院申込みから、実際入院できるのは、早くて2か月待ち」が普通らしい。その間に病気が進行したら、生命にかかわるのではないかとの心配が頭をもたげた。▼日赤血液内科の長田医師の説明だと“この特効薬点滴をする病院が非常に少ないのだそうだ。同医師の説明によると、対処できる病院が東京の西側(杉並以西)に3院しかなく、いちばん大きな日赤(武蔵野)のベッド数が30床。あとのふたつの病院にはそれぞれ10床しかないのだという。ところが最近リンパ腫系の患者が増えて、入院必要者がものすごく多い。そのため最低2か月の入院待ちになってしまうという。専門の病院がないため30キロも40キロも離れたところに住む患者さんが、連日、苦労して通院してくるのが実情。「東京の西側で3院しかないのが最大の問題です」と長田医師は語る。▼ホームドクターの川崎内科院長も「どんどん人口が密集している東京西部地区に対処できる病院が3院とはひどい話ですね。せめてあとふたつぐらい、そういった病気の治療ができる総合病院があればいいと思います」との話。日頃はほとんどベッド数などは気にもかけなかったが、じぶんが患者の立場に立つと深刻である。▼小泉内閣はこの9月で終り、あとはおそらく安倍政権が誕生する。“郵政一本"の小泉政権のあとは外交、財政面でも次期首相は相当苦しんだ政治を手掛けることになる。そこで日中韓外交の修復。赤字財政からの脱却など問題が山積みしているのは分かるが、安倍晋三さん、あなたの父上も志半ばに膵臓の癌で67才の時に亡くなっています。その中にひとつ地域医療の完備と推進も加えてもらいたいと願うのは論陣子だけではないはずである。(香原)

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