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   2006年8月1日号
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《防大》
国際防衛学セミナー開催
参加14ヵ国が活発に意見交換
 第11回国際防衛学セミナーが7月10日から14日までの間、「防衛大学校における防衛学の充実、発展を図るとともに各国と我が国との安全保障に係わる相互理解を促進し相互啓発に寄与する」ことを目的に、同校で開催された。
 このセミナーのテーマは「統合・多国間の軍隊の協力とリーダーシップ教育」で、国外からの参加者は、オーストラリア、カナダ、中国、インド、インドネシア、マレーシア、モンゴル、フィリピン、韓国、ロシア、シンガポール、タイ、米国、ベトナムの14カ国の大・中佐クラスの教官。また、前米太平洋軍司令官トーマス・ファーゴ退役海軍大将を基調講演者として迎えた。
 トーマス・ファーゴ退役大将による基調講演「統合と多国間協力におけるリーダーシップ」では、今日の国際安全保障環境を踏まえた軍隊のあり方、2004年スマトラ沖大地震に伴うインド洋津波における米太平洋軍の対応と教訓、多国間の協力作戦においてリーダーシップ発揮に必要な要素、あるいは統合作戦におけるリーダーとしての重要事項など、前米太平洋軍司令官としての豊富な実体験に基づく見解が詳細なスライドとともに展示され、国内外参加者に深い感銘を与えた。
 セッションでは、「統合とリーダーシップ教育」、「多国間の軍隊の協力とリーダーシップ教育」というサブテーマのもとに、活発な意見交換が行われ貴重な成果が得られた。
 特に、「統合環境とリーダーシップ」では、各国の国情により教育内容に差はあるものの、各国とも統合教育の重要性を認識し、効果的な教育方法の確立に努力を傾注していた。また、「多国間の軍隊の協力とリーダーシップ教育」に関しては、各国の宗教・風俗・慣習・軍隊の特性及び国際法への理解、コミュニケーション能力・科学技術を使いこなす能力などがリーダーシップの発揮に重要であり、教育の重点とすべきことが共通の認識として捉えられていた。
 なお、セミナーの合い間に、海上自衛隊の潜水艦救難母艦研修や記念艦三笠の見学なども行われ、国外参加者の日本及び自衛隊に関する理解を深めるとともに参加各国間の相互理解を深め合った。

活躍するOBシリーズ
「頑張っています」新しい職場
仕事と趣味を両立
井上氏は平成13年8月、第11高射特科大隊(真駒内)を2陸尉で定年退職。58歳
 定年退職後、再就職して早4年が過ぎました。第2の職場は北海道神宮に縁があり、神宮の衛士として仕事に従事しています。
 神宮の概要と職務、そして趣味について少し述べたいと思います。
 北海道神宮は四神を御祭神しています。大国魂神、大那牟遅神、少彦名神それに明治天皇です。一年のうちで最も忙しいのは6月15日の例祭(神宮祭)と正月の三ケ日でありますが、特に正月は約70万前後の参拝者があります。また、毎月4回の小祭と年20数回の大・中祭それに節分、5月の花見、七五三と一年中お祭行事で一杯です。私の職務は衛士でありまして、衛士とは警備と同じで、神宮の建物・人の警備が主でありますが参拝者の案内、車両誘導、広報等と参拝者に安心を与えるのも副職務です。毎日千名以上の参拝者があり自衛隊とは、かけ離れた職務でありますが、自衛隊の基本教育のお陰で大きな失敗もなく貢献できていると思っています。
 最後に私の趣味は武道(剣道・居合道・杖道)ですが、ここの神宮には有名な道場(養心館)があり、剣道は創設して34年になり、子供70名、大人は多いときで30名位稽古に来ています。居合道・杖道は30名位ですが、私は三道をしていますので、毎日のように仕事が終了した後は大人・子供達と一緒に稽古をして汗を流し、武道を毎日楽しむことができます。このように仕事と趣味が神宮内にあり、恵まれた環境の中で過ごしていることに感謝しています。これから退職される自衛官の皆様、どうか自信を持って就職して下さい。自衛隊は基本教育が徹底していますので、どんな職務でも遂行できます。今後のご活躍を祈っています。

最高倍率は41倍
―総火演抽選会開く―
 8月27日に東富士演習場で行われる「平成18年度富士総合火力演習」の一般公募はがき抽選会が7月19日、寺楓F治陸幕監理部長、太田牧哉陸幕広報室長以下室員らが出席して、警務隊員の立ち合いのもと厳正に行われた(=写真)。
 約1か月の募集期間中、はがきによる応募総数は約8万5千通で、最高倍率は一般・マイカー券で約41倍、全平均では約18倍で昨年を大幅に上回った。また、同時に陸自のホームページで行ったインターネット公募は過去最高の約7千500通を記録し、約17倍の倍率となった。
 はがき、インターネットを併せて当選総数は2万名。当選結果は、はがき公募の場合は8月上旬までに返信はがきで、インターネット公募の場合は当選者にのみメールで通知される。

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