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   2006年6月15日号
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素敵なファミリー
家では空将と3士
<夫>城川 勇人1空尉(36)♂▽出身地(富山)▽性格(温厚、やさしい、まじめ)▽空幕施設課
<妻>城川 真希(28)♀▽出身地(大阪)▽性格(マイペース)保安管制群飛行管理隊
 −出会いのきっかけは?
 ♂ スクゥーバ・ダイビングのライセンス取得のためサイパンに行った際、同じダイビングスクールの受講生であった妻(当時あかの他人)とバディーを組んでいたのですが、今は人生のバディーとなりました。(「くさー。でもうまい」=隣りの班長、橋口談))
 −結婚後に入隊した動機は?
 ♀ 入隊前は、関西空港で外資系航空会社のグランド・スタッフをしていたのですが、夫が自衛隊で生き生きと仕事をしている姿を見て、私も自衛隊で頑張ってみたいと思ったことと、民間会社で働くと同時に陸上自衛隊で当時新設された予備自補1期(英語)で、1年間ではありましたがお世話になり、自衛隊についてどんどん興味を持つようになりました。学生の時以来久しぶりの受験ということもあって少し苦労したのですが、夫も協力してくれてなんとか合格することができました。
 −入隊して良かったこと、悪かったことは何?
 ♀ 世界が180度変わりました。今までの女性だけの職場から今は殆どが男性の職場になった点や、自衛隊特有の言葉や習慣に少々戸惑いましたが、少しずつ慣れてきました。同僚も親切で毎日がとても充実しています。
 ♂ 自衛官特有の勤務などに理解を示してくれる点などとても感謝しています。イラク復興支援活動に参加した際も任務に対する重要性を理解した上で見送ってくれました。悪い点は、保険等の還付金が出た際は、絶対ごまかせませんね。(ここはカット)
 −職場と家ではギャップはある?
 ♀ 家ではお互い自衛官だということはあまり意識したことはありませんが、仕事の話はたまにします。
 ♂ いいえ。家では空将(♀)と3士(♂)です。
 −Babyも将来入隊させるの?
 ♀ 本人が希望すればそれもひとつの道なのでしょうが、もしそうでないならば好きな道に行かせたいと思います。できればお父さんやお母さんが定年まで働かなくてもいい様な仕事に就いてくれたらうれしいな。

76歳の“お母さん"
第39普通科連隊=弘前 3陸曹 渡部 麗子
 結婚して5年が経ち、長男「智音」、長女「智有」が産まれ、4人家族になりました。その子供達も、もうすぐ4歳と1歳になります。私がこうして子育てをしながら仕事を続けてこれたのも、祖母の協力のおかげです。
 長男が産まれ仕事に復帰する時、小さいうちから保育園に預けるのはかわいそうだから面倒を見るという祖母の言葉に甘え、面倒を見てもらう事にしました。そして、自分の子供を合わせると7人目の祖母の子育てがスタートしました。ミルクをあげたり、おむつを交換したりはもちろん、天気のいい日はベビーカーで散歩したり、時には通院に付き添い、入院した時にも付き添い、首のすわらない長男を2歳まで育ててくれました。そんな長男も今年進級し元気に保育園に通っています。そして昨年、長女が産まれ、8人目の祖母の子育てが現在も続いています。長女も長男同様すくすく育って、つかまり立ちきるまでになりました。これも祖母の協力のお陰だと感謝しています。
 祖母の背中におんぶされて育った子供達が、少子高齢化社会の中で、お年寄りを思いやる子に成長していってほしいと願っています。また、これから先もっと年老いていく祖母の面倒を、今度は子供達と一緒に見てあげたいと思っています。だからそれまでは、体を大事に長生きして下さい。

隊内生活体験を担当
第37普通科連隊=信太山 3陸曹 酒井 志将
 5月9日から11日までの間、初めて体験入隊の助教を経験して感じた事を述べます。
 まず、自分自身の指導能力不足を痛感した事です。基本教練等、もっと創意工夫をして教えれば理解も早かったのにと、反省しております。
 次に「素直さと元気」です。今回の体験入隊者達はとても素直で元気があり、何事にも一生懸命でした。これは人間として大切な事だと気づきました。
 最後に、自分はどんな気持で自衛官になったのか、また陸曹になったのかを思い出し、もう一度初心に返り、今まで以上に何事にも積極的に取り組んでいきたいと思います。

テニスとの出会い
日本原駐屯地業務隊 准陸尉 和田 孝行
 私が北海道で勤務していた頃、午前4時から朝野球をしていて右足首を複雑骨折、3ヶ月間入院をし車椅子、松葉杖での生活を体験しました。激しい運動はもうできないと思っていましたがその後、リハビリをしてどうにか運動ができるように回復しました。
 そんなとき先輩から「私の相手をしてくれないか」と誘われ、テニスか、玉を打って返せばいいんだな、と軽い気持ちで「いいですよ」と答えたのがテニスとの出会いでした。
 若い頃、銃剣道、野球などをやっていて体力的には自信がありました。ところが10分も経たないうちに汗びっしょり、脚はふらふら「クソー、負けるものか」と私の心に火がつきました。50歳のこの日から昼休みを利用し練習に励んだ結果、多くの仲間との出会いや部外者との交流など多大な収穫を得ることができました。
 今後もテニスをすることが趣味ですといえるように体力の続く限り頑張りたいと思います。皆様も訓練、勤務で多忙とは思いますが、ぜひ昼休みコートにきてください。初心者大歓迎、さわやかな汗を流しましょう。

HOME's Engulish Class
(防衛ホーム英語教室)
I STUFFED MYSELF WITH DELICIOUS FOOD
(アイ スタッフド マイセルフ ウィズ デリシャス フード)
美味しいものをいっぱいいただきました
 Hi! How are you doing? 皆さん、お元気でしょうか。 関東は梅雨入りしたようです。新緑が美しいですね。濡れた歩道もなかなか落ちついた感じで安らぎます。色々なことが毎日のようにニュースとなってはいってきます。情報の大切さはありますが、情報過多の中でストレスの原因になることもあります。あるがままの自然という言葉、深いものがあります。

 さて、今回の表現は、“I stuffed myself with delicious food"「美味しいものをいっぱいいただきました。」です。何処の国でも、どの地方でも、おもてなしの基本は美味しいものを客人に食べていただくことです。今回の表現は、その点どこにいっても使える表現ではないでしょうか。Delicious(おいしい)、stuff myself withは「腹一杯食べること」です。Foodのかわりにcake(ケーキ)だとか、手作りの料理の名称をいれて、最後にお礼の言葉をつづけます。お礼の言葉は必ずつけましょう。日本語のように「たくさんいただきました。」の中に(ご馳走していただきありがとう)というニュアンスははいっていませんので、あらためてお礼をつけ加えることが必要です。

 体内時計が狂うと体調が乱れるといいます。毎日の起床時間を一定にして、朝日をあびることと朝食で体内時計を合わせる習慣が健康へとつながるそうです。休日など、夜更かしし翌朝昼まで寝るというのは、体内時計に影響があるようです。一度、定時に起きて体内時計を合わせるといいらしいですよ。梅雨の雨も恵みの雨です。
 それでは、みなさん。See ya!

イラク派遣を終えて シリーズ
空自航空教育隊 第1教育群  1空曹 古 嶋 正 剛
 第7期イラク復興支援派遣輸送航空隊業務隊要員として、昨年8月22日から12月23日まで約4ヶ月間クェートのアリ・アル・サレム空軍基地で勤務しました。
 イラク派遣勤務を通じて、「教育職」として実践の場ではどのような隊員が望まれるのかを考え、教育隊では隊員をどのように育成すれば組織の要求に適応し得る人材となるのかを認識することができました。この貴重な経験を今後の課程教育、隊員育成に役立てていきたいと思います。
 私の行った業務は、他の小隊等との調整が多々あり、他の小隊等への作業員の差し出しなど人とのつながりが大切だと実感しました。したがって、人が集まる仕事では、常に率先して参加し、信頼関係を築くとともに、毎週水曜日に行われる飲料水の配分作業には必ず参加しました。また、勤務期間中に実施した業務の中でも隊舎から食堂前の道路まで道を造った事は、大変貴重な経験となりました。
 スポーツ好きの私は、生活に慣れた9月頃には、朝5時や6時スタートの5km走や11km走の米軍主催の大会に参加し、上位入賞者に贈られるTシャツを商品として何枚か頂くことができました。10月からは、バレーボールチームに参加し、米軍とのリーグ戦を行うことができました。
 また、10月の下旬から11月に入ると今度は、同じチームでソフトボールのリーグ戦に監督兼選手として参加しました。米軍との文化交流は、私の上司が行う茶道を中心として行われましたが、私は好きなスポーツを通じて交流を深める事ができました。しかし、私を悩ませたのが、勤務の都合で試合に参加できない場合には、試合日の変更と参加できない理由をメールで米軍の事務局へ連絡しなければならないルールになっており、それが一番大変でした。初めの頃は、要領がわからずに皆様方のお世話になり、変更のメールを送れるようになりました。試合結果は、米軍の圧倒的なパワーに惨敗でした。この交流戦において、人数が足りない時は、いろいろな方々の協力により、無事リーグ戦を終了することができました。
 スポーツだけでなく、任務遂行においても、「人を思いやる気持ち」、「協調性」を持った隊員が必要であり、その「心」が持てる隊員を今後育成していく事が組織の要求に適応し得る人材ではないかと感じました。
 最後に、クェートで無事に勤務できたのは職場をはじめ、あらゆるご支援をいただいた部隊の方々及び妻や子供達家族みんなの協力のおかげだと思いました。これからは、この貴重な経験を次に続く「防府南基地代表隊員」のために伝えていきたいと思いました。

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