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   2006年6月1日号
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スポーツよもやま話
根岸直樹
サッカー ドイツW杯 背番号10、11番に注目!
中村俊輔、巻誠一郎への期待
 「巻? だれだ、そいつは…」。6月12日(月)日本代表と対戦する豪州のフース・ヒディング監督(57)が思わず口にしたひと言だった。日本代表FW・巻誠一郎(25)=千葉=に関しての前評価は、それほど低かったようである。
 ヒディング監督は、日本のFW陣に関しては「一番の弱点」と軽視していた感がある。それでも、今回落選した久保(横浜M)や初出場の高原直泰(26)=ハンブルガーSV=に関しては、かなりの情報を集めていた様子だが、巻の出場は“晴天のへきれき"だったようだ。関係者を総動員して、巻に関する資料を集めまくったといわれている。
 巻の代表選出は、日本の関係者、サポーターにも驚きだった。しかしジーコ監督は以前から注目していた。「フィジカル的な強さがある。ペナルティエリアでの仕事ができ、本来のFWの高い資質を持っている」と高く評価していた。
 「いい守備は、いい攻撃につながる」というのは、巻を育てた千葉のオシム監督。ねばり強い守備を誇る豪州、クロアチア、テクニックに優るブラジル(いずれも日本が対戦する1次リーグF組)に勝つには「巻のようなねばり強い守備がなければ勝てない」ということか。
 もうひとり、特に注目しておきたいのがMF・中村俊輔(27)=セルディック=だ。その中村が巻への期待のほどを、こう話している。「巻は前から相手を追いかける。守備能力が高いのがいい」と。「いまのサッカーは、前方から連動した守備をしないと勝つことは難しい。前から追いかけてくれると中盤の選手は楽になる。DFも同様だ」とも話している。
 中村は4年前、日韓大会に落選して涙を飲んでいる。その悪夢を乗り越えての今回のW杯出場。「ロスタイムも含め、95分間ギラギラした気持ちで戦い続けたい」と燃えている。必殺の左足FKを放つ背番号10番から、絶対に目が離せない。
 背番号といえば、巻の11番。11番は“キング"カズ三浦(39)=横浜C=が、日本代表としてずっとつけ続けてきたエースナンバーだ。11代目の11番を背に「先人の名に恥じない働きをしたい。ただし、自分を忘れることなく、ボクはボクらしく、泥臭いプレーで勝負します」と語る巻。何ら臆することなく、栄光の背番号を背負って立ち向かおうとしている。
 巻のゴール前での接触プレーに体を張って打ち勝つ“雑草"の強さは「高2まで続けていたアイスホッケーによるところが大きいそうだ。いずれにしても最大の期待を込めて背番号10、11番―中村俊輔、巻誠一郎コンビに注目してみたい。

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防衛ホーム英語教室
HE ALWAYS KEEPS A LEVEL HEAD
ヒィ オルウェイズ キープス ア レベル ヘッド
彼はいつも冷静だ
 Hi! How are you doing? 皆さん、お元気でしょうか。梅雨の走りというか、関東は雨が続いています。木々の新緑がしっとりと濡れて、美しさを増しています。時折差し込む日の光に輝く緑には、息をのむような自然の美しさがありますね。

 さて、今回の表現は、“He always keeps a level head"「彼はいつも冷静だ。」です。Levelは、あるものの表面がどこからみても水平線に平行している状態をいいます。「水平な、傾いていない、同じ高さの、同等の」から派生して「分別のある、冷静な、公正な」という意味でも使います。直訳すると「冷静な頭を維持する(keep)」ですね。Keep a level headで、「冷静さを保つ」という意味になります。“Keep a level head!"「冷静に!」というフレーズでも使えそうですね。

 天候が不順で、関東の小児科は外来患者が大幅にふえているそうです。気温の上下、急に日が差し込んだときの光への反応等で体調を崩す子供が増えているようです。健康の素晴らしさと、健康を維持していくことの大切さを考えさせられる時でもあります。
 公園には様々な花が咲いております。休日の早朝に散歩でもして自然とふれあってみるのも健康にはとってもいいかも知れません。天候不順の折り、風邪などひかれないよう、健康にご留意下さい。
 それでは、みなさん。See ya!
〈スワタケル〉

防衛ホーム 俳句コーナー
母の墓へ母の日傘を借りて出る  大谷 弥栄
水鏡なせる信濃の代田かな  天本宏太郎
置きしごと沖の島あり鰯雲  郷家たもつ
ぴかぴかに玻璃を磨きて夏かなし  本多 令佳
高僧のまくなぎ連れて通られし  紺野 透光
子の帰省ただそれだけで安らげる  大平 光枝
売る程もなき屑繭を笊に干し  今井 文和
巴里祭の段階暗き地下酒場  小長谷敦子
行灯の仄と座敷の闇涼し  富岡めぐみ
聞くうちに暮れそめにけり河鹿川  畠中 洋子
俯瞰して万緑展べし峠越え  渡辺美恵子
時の日や針の動かぬ古時計  辰己 一郎
桐の花見て戻り行く車椅子  西澤 桃園
火取虫貨車もろともに駅に着く  丸岡 正男
田草取雲の出て来て捗りぬ  塩田 昌恒
時鳥間合ひのありて峡深し  馬場 美雪
不発弾処理隊長の汗みどろ  西村 爽風
仕合せはいつも遠くに桜散る  北島 美保
世を隔てゐるごと簾めぐらせる  中村 かよ
「陸軍」の道標埋れ草茂る  西沢 公男
   選 者 吟
万緑をゆさぶるほどの一句欲し  保坂 伸秋
(「栃の芽」誌提供) 
 「栃の芽」誌をご希望の方は〈栃の芽会連絡先=畠中草史氏電話042・796・0961〉へご連絡下さい。

イラク派遣を終えて シリーズ
 空自第1輸送航空隊 検査隊長 3空佐 浦 口 忠 司
<写真1枚 エトキ=帰国後、愛娘の出迎えを受ける筆者>
 空自としてイラク復興支援活動を実施することとなった当時、私は13教団(芦屋)で勤務していた。定年まで残すところ約10年という節目において、これまでお世話になった組織に対する自分なりの恩返しと考え「よっしゃ、これだ!」と、当時から是非参加したいと諸手を挙げていたところ、第7期整備隊長として昨年8月から参加することが出来た。私の願いを聞き入れて頂いた当時の上司である整備補給群司令に感謝するとともに、過酷な勤務環境下ではあったがクウェートの地で全国から集まってきた仲間とともに任務に貢献できたことを誇りに思っている。
 今回の派遣は、治安情勢の不透明な地域であり、期間も4カ月という比較的長期でもあり、更には6期予備要員を兼ねていたため早ければ転勤直後からの繰り上げ派遣の可能性もあったことから、妻は少なからずの不安は抱いていたようであった。しかしながら、クウェート派遣に関して、「貴方のことだからきっと行くと思っていた」と、半ばそうなるであろう事を覚悟していたようでもあった。
 派遣までの数カ月間、家族はクウェートに関する話題で盛り上がった。特に一人娘(小2)は、「砂漠だからきっといっぱいラクダがいるよね、ラクダと一緒の写真撮ってきてね」と、まるで旅行にでも出かける感覚でいた。無理もない、娘には多くを語らず「冬休みの頃に帰ってくるからお母さんのお手伝いを良くするんだよ」と、何気なく諭しておいた。出国行事の時、無邪気に敬礼のまねをしてはしゃいでいたが、雰囲気を悟ったのか泣き付かれた時にはさすがに後ろ髪を引かれた。一方、留守を預かる妻の思いは、以下のとおりであった。「昨年、主人がクウェートに派遣されていた4カ月間、メールや電話などのコミュニケーション手段はあるものの、本当に長い4カ月でした。主人は自衛官、公僕としての自己の確認、実現を常に意識している人です。結婚する時にも、危険な所への派遣があると思うけど、自分はそういう時は必ず参加したいから、『行ってくれるな』とは言わないで欲しいと言われていました。そういう人である主人が精一杯仕事をするために、私ができることは何だろうと思った時に、やはり第一には子供と私が病気や怪我をしないこと、次には子供が主人をできるだけ身近に感じていられるようにコミュニケーションの架け橋になることだなと、日々を積み重ねていきました。いろいろと心掛けてはいても、行楽に連れて行ってやれなかったり、体当たりで遊んでやれなかったり、子供にとっては寂しかったりつまらなかったりだったようです。明日はお父さんが帰って来るという日には、画用紙の裏表にお父さんと自分の絵を大きく描き、『ずっと待ってたよ』と書き込んで準備をし、当日玄関ドアに張っていたので、ご覧になった階上の方から『良かったわね』とお電話を頂いたりしました。心細いことも困ったことも沢山ありましたが、とにかくどうにかしようと頑張ることもできましたし、良い経験になったと思います。帰国を出迎えた時の子供の嬉しそうな笑顔が留守家族体験の大変さを吹き飛ばしてくれました」。

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