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   2006年1月1日号
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盛大に餅つき大会
<市ヶ谷>
一年のトリ飾る恒例イベント
 12月20日、防衛庁内の隊員、食堂やD棟前儀仗広場など各所で、毎年恒例の餅つき大会が行われた。これは、市ヶ谷駐屯地・基地(陸司令・柴田幹雄陸将補、海司令・寺田康雄1海佐、空司令・福田実1空佐)が主催し、市ヶ谷自衛隊友の会と港区防衛親交会の協力を得て開催されるもので、桜祭り、盆踊りと並んで、同駐屯地・基地の3大風物詩となっている。
 この日は、冬晴れの穏やかな天候に恵まれ、隊員食堂で行われた餅つき大会には、守屋武昌事務次官、先崎一統幕議長をはじめ防衛庁・自衛隊の高級幹部、来
賓、OB、一般招待者ら多数が出席、初杵や鏡開きを行い、全員で、つきたての餅などを味見しながら和やかに懇談、防衛庁・自衛隊関係者の一層の発展、健勝を祈念した。
 一方、D棟前儀仗広場では、市ヶ谷駐屯地・基地隊員や在日米陸軍軍人とその家族、近傍の幼稚園児ら多数が一緒になって餅つきを楽しみ、「ヨイショ、ヨイショ!!」の大きな掛け声が庁内に響き渡っていた。隊員とともについた温かい餅を美味しそうにほおばる幼稚園児の中には「自衛隊のおじちゃん、ありがとう」「買ってきたお餅より、ずっとオイシイ」と微笑む姿も。
 また、日本伝統の「餅つき」を初めて体験した米軍関係者は「ワンダフル」「来年も、また来て餅をついてみたい」など、満足そうに話していた。
 師走の何かと多忙な日々の中で、一時のスローライフ、古き良き風情に浸りながら餅つき大会を終了した。

<論陣>
2006年は平和な年に
「省」昇格の夢も確実に
 2006年新春。明けましておめでとうございます。防衛庁関係、陸海空自衛隊の皆さまが、ことし1年、ご多幸でありますよう、所谷尚武社長をはじめ編集、業務にたずさわっております防衛ホーム新聞社の社員一同、心からお祈りいたしております。ことしも、さらにきめ細かい編集に心を配り、「より良い皆さまの新聞」作りに努力していきますので、一層のご愛読をお願いいたします。
 初春を迎え、ことしは防衛庁の上には「省」昇格という"瑞雲"がたなびきそうです。政府が昨年暮れに「次期通常国会に『省』に昇格するための防衛庁設置法改正案などの関連法案を提出する」ことを正式に決めたからです。省名については「防衛省」「国防省」またはその他の名称になるかは、まだ決まっていませんが、いずれにせよ「省」に昇格するための国会審議が始まることには間違いありません。
 昭和25年、東京・越中島に増原惠吉初代警察予備隊本部長官をトップとして警察予備隊(総員7万5千人)が発足。昭和27年、保安庁と改称。昭和29年にいまの「防衛庁」になりました。その間、自衛隊員は「国民の皆さまが、明るく平和な生活が送れることを希望しながら日本の国土を守り抜く努力」を続けてきました。「隊本部」「保安庁」「防衛庁」の下、陸海空三自衛隊は、こんごも、国際的にも防衛的にも、りっぱに奉仕できる組織として育つことを自負しております。「省」への昇格は防衛庁職員はじめ自衛隊員全員の長年の望みでした。その夢が2006年にも実現できるとは、心から喜ぶべきことであります。「省」実現により、隊員たちの士気は、いやが上にも盛り上がることでしょう。
 一部には「省昇格は軍国主義復活への一里塚」などと批判する声もあると聞いていますが、国防の基本方針にも明記されているとおり「国防の目的は侵略を未然に防止し万一侵略が行われるときはこれを排除し、もって民主主義を基調とするわが国の独立と平和を守ることにある」。これが防衛庁、自衛隊存在の根幹であります。国防の基本方針、目的からいっても、自衛隊が旧軍の軌を歩くようなことは絶対にありません。一部の批判は妄想でしかありえないと断書できます。
 ことしの日本では、またいろいろな出来事があるかも知れません。外交的にはアジアの安定のための努力の中心的役割を日本が担っていくことになるでしょう。そのためには日本国民金体が"新しい発想"を考え、実行する必要があります。まず、日本の国益とはなにかを徹底的に考えなければなりません。誰かについて行けば"日本は安全"という考えを捨て、日本自身が発展するためには、なにを、どうすればいいかを真剣に考えるべきでありましょう。外交的にも、経済的にも新しい発想から前進するためのアイデアが生まれるはずです。
 話はがらりと変わりますが、ことしは新型のインフルエンザが大流行すると言われています。現代医学で克服できないものはほとんどないそうですが、いまの政府の大規模なインフルエンザ対策を見ると、本当に悪質な病菌が猛威をふるう可能性が大きいのかも知れません。かつて世界中で何百万人もの死者を出した「スペイン風邪」のこわい話は、いまもって残っています。どうか体調に充分気をつけてください。
 それと高校、短大、大学への受験生をお持ちの皆さん。どうかお子さんたちの健康維持には特に気を遣ってあげてください。正月といえば遊びたいのが人情。しかし、受験生たちにとって1月から2月は"闘いの月"なのです。ガンバリ屋さんたちは、体に無理がかかっても「勉強」に打ち込むものです。それが重なると"決戦の日"に試験場に行けなくなるほど体調を崩してしまいがちです。親として「ガンバレ」という気持ちとともに「すこし休んだらー」というやさしいひと声をかけてあげてください。親のこうした言葉が、こどもさんたちのストレスを解消してくれるのです。では、みなさまの2006年に祝福あることをお祈りいたします。

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