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   2005年12月1日号
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陸自パイロット巣立つ
<北宇都宮駐屯地>
 航空学校宇都宮校は10月5日、第43-159・160期陸曹航空操縦課程の卒業式を実施した。
 当日の天気はあいにくの雨模様だったが、多くの来賓や、自分の息子・夫、又はお父さんの勇姿を一目見ようと集まった家族が見守る中、卒業式と祝賀会食が行われた。
 卒業式では、宇都宮分校長・佐藤1佐から一人一人の胸に航空徽章がつけられた。午後には駐屯地全隊員の見送りが行われ、19名の若きパイロットが巣立った。
 卒業生はこれから北部方面隊から西部方面隊まで陸上自衛隊航空パイロットとして全国各地で活躍することどなる。

テーブルマナー教室を企画して
立川駐業隊厚生班長 准尉 喜納和正
 立川駐屯地(司令・永栄文晴1佐)は10月26日、「立川パレスホテル」で駐屯地隊員及び家族を対象とした「テーブルマナー教室」を開催しました。最近自衛隊員も海外勤務が多くなり外国人と食事する機会も多くなりました。また、独身者は恋人とのデートに、熟年夫婦はディナーショーで、ホテルのフルコース料理を楽しむ機会が多くなってきました。そこで厚生科では*立川自衛隊指定店のパレスホテル立川のご協力を得て、「テーブルマナー教室」を企画しました。隊員にテーブルマナーを身につけていただき、洋式のゴージャスなフルコース料理にも「O07 ジェームスボンド」のように食事を楽しんでいただこうと企画したわけです。(*立川自衛隊指定店は、隊員の福利厚生のために、デパート、映画館、ホテル、飲食店で自衛隊特別割引のサービスを提供しているお店で、16店舗を指定)
 第1回テーブルマナー教室には、夫婦3組を含む24名が参加しました。まず、主催者を代表して業務隊長上田2佐が、「テーブルマナーを身につけデートに、パーティーにセンスを発揮し、勝ち組になりましょう。また、黄昏離婚を気にしている方は愛を確かめ合い、大いに楽しみましょう。」と挨拶しました。続いて、ホテルのマネージャである講師にバトンタッチし、いよいよマナー教室のスタートです。
 講師からテーブルマナーの一般的注意事項の解説、料理長からフルコースメニューの説明、更に、ソムリエによる食前酒(シェリー酒)・赤白ワイン・ブランデーの説明があり、さっそく前菜が運ばれました。殆どの参加者が初めての経験ですから、早くも食前酒の飲み方、前菜を食べるときのフォークとナイフの使い方など講師陣に質問が飛び出しました。講師の方々も一つ一つの質問に丁寧に答えていただき、その場で逐次マナーを会得していきました。いよいよメインディッシュの一つ魚料理「甘鯛の紙包み焼き」が運ばれ、フォークとナイフ使い方が試される時が来ました。魚用ナイフを使い魚を包んだ紙を十字に切ると中から香ばしい香りが楽しめ、料理のおいしさが一層増します。中にはやはり、フォークとナイフの使い方がぎこちなく中々うまく紙を切れない人、フォークから魚がこぼれ落ちる人、また、奥さんに指導を受けている人がいて、ほほえましい光景も見られました。この頃から雰囲気も和やかになり、人の失敗を笑ったり自分の失敗に顔を赤らめたり、講師陣も各テーブルから質問に忙しく応答しマナー教室も大変盛り上がってきました。魚料理には「白ワイン」というソムリエの解説を聞きながら、ワインを初めて飲む人も段々と様になってきました。本日のもう一つのメインディッシュ「牛フィレ肉の衣焼きベアルネーズソース温野菜添え」が運ばれました。ワインも「赤ワイン」となり、この頃になるとあちこちで「それは違う」いや「こうだよ」と自分達でお互いを評価したり、何回も講師に質問したりとマナー教室も最高潮に盛り上がってきました。デザート「2色のアイスクリーム」の前にはブランデーが運ばれ、ソムリエからブランデーの飲み方の説明が続きました。そして最後のコーヒーが運ばれた時には、講師陣から参加者に対し、「さすが皆様は、覚えるのが早い」と感心されました。
 参加した隊員は、「彼女をフランス料理のフルコースに誘うぞ」「妻とホテルのディナーショーに出掛けられる」「次回も仲間を連れて参加しよう」「将来駐在武官になっても大丈夫」などと、それぞれパワーアップできた実感をもらしていました。
 とにかく大盛会のテーブルマナー教室が開催できましたので、担当者として一安心しました。翌日には、参加出来なかった隊員から、「次回はいつ頃企画するのですか?」と問い合わせがあり、反響の大きさがお分かりでしょう。
 ところで皆様、フォーク落としたらどうしますか?自分で拾う?いや軽く手を挙げ係りを呼びましよう。

「頑張っています」 新しい職場
活躍するOB シリーズ
滝川市教育委員会社会教育課  福崎 正生
福崎氏は平成14年、滝川駐業隊を2陸尉で定年退職。57歳
 現職自衛官の皆さん、お元気ですか。日夜の勤務・訓練等、誠にご苦労さまです。
 私事ではありますが、昭和41年7月29日、陸上自衛隊に入隊以来35年有余の長いようで短かった自衛隊勤務を、平成14年1月に無事終了し早3年余が経過しました。定年になって思うことは、まさにこの北の大地、ここ滝川駐屯地(第10普通科連隊)は、我が青春の大叙事詩であったと懐かしく思い起こされます。
 また、退官後の再就職にあたっては混沌とする社会情勢、厳しい経済雇用情勢のなかで援護室の皆さん方の温かいご支援により、現在の職場である音楽公民館に管理人(嘱託職員)として再就職することができました。
 1名の採用試験に27名の素晴らしい経歴の方々が応募されておられましたが、自衛官である私を採用してくださった市役所担当者に、また、誠実な人間(自衛官)として薫陶してくださった素晴らしき部隊長、戦友達に改めて御礼申し上げます。
 現在、職場では、長引く経済情勢の低迷及び少子高齢化の波を反映するような利用状況になっていますが、利用者のニーズに対応した爽やかなサービス業務に心がけながら、地域住民のコミュニティ活動の拠点となりうる公民館としての運営・管理業務を実施しています。そのためには、年度の成果分析、新年度の運営・管理業務に資する計画等を実施する事は必然のことと思います。職場の上司から求められたわけではありませんが、わが職務に対する責任を感じるがゆえにあえて作成、提出しています。
 現職隊員の皆さん方、自衛官として職務に精励している人生に無駄はありません。自衛官としての職務に誇りをもって、我が信念と大いなる希望と勇気をもって、積極的かつ誠実に職務を遂行してください。
 退職予定隊員の皆さん、自衛官として勤務した事に自信を持ってください。一般社会では得られない素晴らしい体験は、自分の人生に必ず役に立ちます。苛酷な訓練のなかで培われた旺盛なる責任感、知恵を絞って困難に打ち勝つ勇気と忍耐力、団結心をもって前進すれば、我が道は明らかになります。自分自身の為にも臆することなく頑張ってください。
 私も、自衛官であったことに誇りを持って人生を生きています。そして、滝川駐屯地定年退職者の会事務局長として、所属会員203名の諸先輩方との親睦・交流を老いて益々元気に楽しく実施しています。

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