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   2005年11月1日号
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京都府防災訓練に参加
<舞鶴地方隊>
自衛隊、警察、消防など83機関
地域住民2,000名が協力
 9月4日、京都府福知山市の由良川河川敷一帯で行われた「平成17年度京都府防災訓練に、舞鶴地方隊(総監・泉徹海将)及び舞鶴航空基地隊(司令・松本美之1佐)が参加した。
 京都府知事が現地対策本部で陣頭指揮をとるなか、自衛隊、警察、消防など83機関と地域住民合計2,000名が参加した大規模な訓練で、「阪神淡路大震災」を教訓として整備された法律「災害対策基本法」や「地域防災計画」に基づき、防災関係機関と地域住民が一体となって総合的な訓練を行うとともに、府民の防災意識の向上と防災関係職員らの事務の習熟を図ることを目的に実施された。特に今年は、昨年の台風23号の被害を受けたこともあって府民の防災への意識の高さが伺われた。
 陸上自衛隊と海上自衛隊は、合同救護拠点構築、応急医療活動、患者搬送を行い、広域急患搬送で海上自衛隊のSH-60Jヘリコプター(哨戒機)が活躍、その実力を遺憾なく発揮した。
 また、展示エリアでは、実際の災害派遣活動の写真や水中処分隊の救助関係器材などが多くの見学者の目を引いていた。

日米間の訓練成功を導く
牧本前自帽隊司令官に米勲章
 前自衛艦隊司令官・牧本信近元海将に9月22日、自衛艦隊司令官としての在任1年6ヵ月の功績により、米国国防省から米国に対し顕著に貢献した軍人に贈られる「THE LEGION OF MERIT(勲功章)」が授与された。今回の受賞は、牧本前司令官が指導力と熱意をもって多くの日米間の訓練を成功に導き、海上自衛隊と米海軍の間のインターオペラビリティを向上させるとともに、テロ特措法に基づき米艦艇をはじめとする当該活動参加国への強力支援活動を推進した功績が認められたもの。
 授与式は、牧本夫人、中島自衛艦隊司令官、伊藤渉外連絡官も同席し、横須賀基地内に停泊中の第7艦隊旗艦ブルーリッジ艦内で行われ、自衛艦隊のカウンターパートとして緊密な関係にある第7艦隊司令官グリナート中将から、牧本前司令官に伝達された。
 牧本前司令官は、「海上自衛隊に定年まで勤務できたうれしさに加え、このような勲章を米国から頂き、感激しております。この度の受賞は私個人だけではなく、当時自衛艦隊司令部に所属していた幕僚、そして彼らの家族にいただいたものと思っています」とにこやかにお礼の言葉を述べた。

13年ぶり健脚を競う
<大地隊>
 大湊地方隊(総監・宮本治幸海将)は9月10日、13年ぶりに体育競技を実施した。企画運営は大湊海曹会(会長 小松和美曹長)が担当し、大湊地方隊隷下部隊(大湊地区)、大湊在籍部隊及び航空自衛隊第42警戒群の隊員、家族等約1,400人が参加した。
 競技委員長(大監防衛部長・亀井尚三1佐)の開会宣言に続き、大空チーム五十嵐士長の元気な選手宣誓の声が雲一つ無い青空に響き渡り、競技が開始された。競技種目は、「100m走」・「綱引き」等スタンダードなものから、防火服・飛行服・婦人制服等に着替える「仮装レース」や角材切断・救命胴衣装着・患者移送等を組み合わせた「応急リレー」など、自衛隊ならではの種目もあり、観客席からは絶えず笑い声が上がっていた。また、オープン競技では幼児・小学生競争や親子2人3脚、スプーン競争なども行われた。

阪神基地隊が体験航海支援
 阪神基地隊(司令・志賀洋介海将補)は9月16日、協力団体の「海上自衛隊を愛する会」の会員23名に対して、阪神基地隊の概要、42掃「おきしま」の体験航海、阪神基地隊の施設見学の支援を行った。(=写真)
 神戸港沖での「溺者救助訓練」の展示に、見学者は、日頃は見られない訓練を見ることができ、その動きの早さに歓声を上げながら訓練に見入っていた。参加者の1人は、「このように隊員一人ひとりがそれぞれの役割を適確に行えるようになるには相当な訓練をしないとならないでしょうね! こんなにハツラツと任務を遂行している姿に心が洗われました。大変でしょうが頑張って下さい!」と語っていた。
 当日は天候にも恵まれ、波も穏やかな神戸港沖のクルージングを満喫した。

指揮能力向上目指す
105施器隊訓練検閲
 第3施設団(団長・鈴木義長将補)は10月3日から6日の間、北海道大演習場(島松・恵庭)、東千歳駐屯地、江別渡河訓練場、茨戸渡河訓練場で第105施設器材隊の訓練検閲を実施した。
 検閲に先立ち、検閲官は(1)「指揮官は状況・任務に応じた指揮・運用を実施せよ」(2)「幕僚は先行的な幕僚活動を実施せよ」(3)「部隊の基本的行動を徹底せよ」(4)「隊員の基礎動作を徹底せよ」(5)「安全管理に万全を期せ」の5点を受閲部隊に要望した。
 訓練検閲期間中、第105施設器材隊浮橋中隊は、北海道大演習場渡河訓練場で92式浮橋による重浮橋を二線(橋長120m・90m)を架設、その後、茨戸渡河訓練場に移動し、石狩川にも重浮橋(橋長170m)を架設するとともに航空攻撃による浮橋の破壊に対しても迅速に橋節を交換するなど、MSR上の浮橋を維持・運営して任務を完遂した。
 また、パネル橋中隊は北海道大演習場恵庭地区で、パネル橋(MGB)2経間橋(橋長53m)を架設、その後、島松地区でパネル橋(MGB)(橋長23m)を完成させ、7師団の機動路を確保して任務を完遂した。
 そして、特殊器材中隊は、島松山西山道砂利敷設400立方メートル、採石生産350立方メートルが、江別渡河訓練場の廠舎補修作業、東千歳駐屯地自動車教習所100立方メートルのオーバレイ舗装を、本部付隊は、75DZによる対戦車壕の構築、処理のほか各中隊への積極的支援をそれぞれ実施、器材隊の任務達成に大きく貢献していた。
 今回の訓練検閲で第105施設器材隊は、人員211名、武器車両・施設器材158両が参加、各中隊の特性に応じた施設作業などを総合的に演練したことで各級指揮官の指揮・指導能力や隊員の施設器材操作・土工作業能力向上を図った。

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