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   2005年11月1日号
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<空自>
イラク派遣隊、任務運航200回超える
記念撮影、くす玉割りなどで節目祝う
 昨年3月3日から始まった空自イラク復興支援派遣輸送航空隊の任務運航が10月9日、200回を超えた。
 この日昼すぎ、クウェートのアリアル・サレム空軍基地で池田吉夫隊司令をはじめ全派遣隊員が出迎える中、200回到達の節目となるC-130輸送機が着陸、矢野省三機長に花束が贈呈された。次いで、記念のくす玉割りや写真撮影などが行われ、任務運航200回到達を盛大に祝った。
 任務便200回到達を迎え、池田隊司令と矢野機長は次のとおりコメントした。
 池田吉夫隊司令「イラク復興支援派遣輸送航空隊では、平成17年10月9日に200回目の任務便を無事に運航することができました。第1期からの派遣隊員のみならず、隊員家族を含め、関係する多くの方々の数限りない努力と忍耐が今回の節目を迎える原動力になっているものと感じています。今後も安全な任務運航の継続を第一として、全派遣隊員が一致団結し、イラク復興支援任務に取り組んで行きます」
 矢野省三機長 「イラク復興支援任務を開始して約2年になろうとしている中、今回第200回目の任務を無事終了でき、そしてその任務飛行に携わることができた事に対して、感慨深く思い、また、皆様に感謝いたしております。ここまで任務が整斉とできたのも上級司令部を始め、航空自衛隊全体から選抜された第1期から第7期までの隊員全員の努力の積み重ねであり、まずは第200回任務終了に祝福を送りつつも、今後も続くであろうイラク復興支援任務を無事に遂行できるよう、今まで以上に細心の注意を払っていきたいと、気持ちを新たにしております」

<第1高射特科団>
ホーク部隊、実射訓練実施
米国マクレガー射場
「優秀・要撃成功」の好成績収める
 第1高射特科団(団長・伊藤隆陸将補)は、米国ニューメキシコ州マクレガー射場で、平成17年度ホーク部隊実射訓練検閲を実施した。
 全国ホーク部隊の先陣をきって、第4高射特科群(群長・門司佳久1佐)の315高中及び316高中が8月29日から9月7日の間、第1高射特科群(群長・小原友弘1佐)の301高中及び303高中が9月12日から9月21日の間、それぞれ実射に臨み、各群とも、年度当初からの厳しい訓練の成果を存分に発揮し、全中隊が見事「優秀・要撃成功」の好成績を収めた。
 特に、第4高射特科群は、実射検閲(ASP)と野外行動訓練の乖離の改善に努めることを目的に、マクレガー射場の諸規則及び米軍等との関係上の制約を受ける中、夜間射撃準備を実施した。
 また、前年度に引き続き、光学目標追随装置(TAS)射撃を追求したが、天候不良により、実施できなかった。
 これらの試みは、他の部隊等への感化を促し、今後の実射検閲(ASP)に対する新たな一石を投じた。

防災航空祭を開催
立川駐屯地創立32周年
東部方面航空隊創隊43周年を祝う
 立川駐屯地創立32周年・東部方面航空隊創隊43周年記念式典と立川防災航空祭が10月16日、駐屯地飛行場で開催された。
 この日は、冷たい秋雨が降ったり止んだりの天候にもかかわらず終日多数の一般市民が駐屯地を訪れていた。
 記念式典は午前9時半から始まり、エプロン地区に立川駐屯地隊員が整列する中、永栄文晴司令の訓示、来賓祝辞、来賓紹介、感謝状贈呈者の紹介、祝電披露などが順次行われた。次いで、自衛隊、東京消防庁、海上保安庁、警視庁などが、それぞれの日頃の訓練の成果を披露する防災航空祭が始まった。防大儀仗隊のドリルを皮切りに白バイ走行展示、空挺降下、編隊飛行、飛行展示、災害救助行動展示など、自衛隊、警察、消防が独自の訓練を展開するとともに共同訓練では、お互いに連携しながら負傷者を救出する場面も披露した。特に、ヘリコプターから隊員がロープをつたって地面に降下したあと、再び負傷者とともにヘリコプターに引き上げられたり、空挺隊員6名がパラシュートの自由降下で、観客の目前に着地するスリリングなシーンでは、見学者から大きな歓声と拍手が沸き起こっていた。
 また、この日はUH-1ヘリコプターの体験搭乗、高機動車試乗、文化展、防災装備品展示などの各種アトラクションも行われ、終日、大勢の家族づれで賑わった。

舞音、さかなまつりに一役
 海自舞鶴音楽隊(隊長・川邊一彦3佐)は10月2日、舞鶴港(西港)第1埠頭で行われた「まいづる魚まつり」に出演、音楽演奏を披露した。副隊長・小西龍也2尉の指揮で「海を越える握手」、「となりのトトロより"さんぽ"」、中田寿2曹と早瀬和史士長の歌で「ここにしか咲かない花」、「マツケンサンバ2」など全5曲を熱演。午前午後の2回公演で、約700名の聴衆から盛大な拍手が送られた。
 また、掃海艇「とびしま」の体験航海及び一般公開、さらに総監部募集支援係による「自衛隊ビデオ放映」や「制服試着コーナー」もさかなまつりに参加し、多くの家族連れなどが楽しんでいた。みなと舞鶴に秋の訪れを告げるこのイベントに、地元のファンの心をがっちりつかんだ広報活動となった。

日本マスターズ2005富山大会
空手道競技男子組手1部
吉玉准尉(体育学校)、V2に輝く
 9月23日から25日までの3日間にわたって富山県富山市で、日本スポーツマスターズ2005富山大会・空手道競技会が開催され、自衛隊体育学校第一教育課の吉玉宗生准空尉が優勝した。
 マスターズ大会は、スポーツ愛好者の中でも、競技志向の高いマスターズ世代(35歳以上)を対象としたスポーツの祭典。生涯スポーツのより一層の普及・振興を図り併せて生きがいのある社会の形成と健全な心身の維持・向上に寄与しようとするもので、日本体育協会が主催し、水泳、サッカー、バレーボールなど12競技団体で行われている。
 空手道競技は男子40歳・女子35歳以上が対象で組手・形の2種目で実施され、吉玉准空尉は男子組手1部(40歳から44歳)で2度目の優勝を果たした。
 表彰式後、吉玉准尉は「今回の大会は、1部に出場できる最後の年(45歳からは2部)であるため、1部での有終の美を飾りたい。一昨年(和歌山大会)は優勝したものの、昨年(福島大会)は準優勝だったためにリベンジしたい、そういう考えで試合に臨みました。その希望が叶い嬉しく思います。また、女子組手1部で朝霞空手道部と五条空手クラブ(自衛隊員が中心となって地域住民を指導しているクラブ)に稽古に来ている佐々木律子君。(りつ接骨院院長)が一緒に優勝でき二重の喜びです。その上で、私の大会参加に際しまして、ご理解・ご協力・ご支援を賜った周囲の方々へのこの優勝を捧げ感謝申し上げたいと思います。最後に、今後も精進を続け、生涯スポーツを振興していきたいと思っております」と語った。

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