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   2005年11月1日号
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雄大な大空を望む、秋の祭典!
< 小牧基地>
見慣れない航空機も大好評
 航空自衛隊小牧基地(司令・上田益三1空佐)は10月9日、恒例の航空祭を挙行した。前日までの大雨が嘘の様に晴れ渡り絶好の航空祭日和の中、約41,000人が来場した。今年から導入したパーク&ライド制度により、例年の様な車の混雑は緩和されたがやはり開門前から長蛇の列。人気の高さを物語っていた。
 5術校の保有するT-1B練習機が来年3月に退役することが決まっている事を知っているギャラリーも多く、12時50分からのラストフライトでは写真を撮りながら手を振り、ギャラリーと練習機が一体となって名残りを惜しんでいた。
 自衛隊機が滑走していた滑走路を時折民間機が滑走する。地上展示してある自衛隊機との大きさの違いを目の当たりにする事ができ、拍手が涌く。その他、対空火器・人命救助器材・航空機エンジン・航空機吊り上げなどの展示やC-130Hフライト・シミュレーター公開などにも人々が群がり写真撮影に一生懸命。大人気の体験搭乗の抽選会で当選した人が大喜びするなどあちらこちらで笑顔が満開の一日となった。

雪月花
 先日のこと、知人が防衛庁を訪ねるとのことで正門の受付に一緒に行った。若い女性が5〜6人おりその中の一人に記入した受付表を知人が渡した。彼女は余分なことは一切言わない、署名をもらって帰りに入門証を返してください、顔をふせたままでそれだけだ、知人の顔は免許証と照らし合わせなければならないからちらっと見た。のんびりではあるが訪問先に電話を入れ了解をとる。この女性には何の落ち度もない。しかし知人は、「味も素っ気もないですね」と隣で見ていた私に大きな声で言った、仲間の受付嬢たちにも聞こえるような声だった。私が感じたことと全く同じことだったのでどきッとした。
今まで何度も感じたことでもあった。衆参議員会館の受付も一昔前はこうだったが今は随分感じが変わってきている、対応に一番大切な相手の目を見るようになった。このことを同業の記者仲間に話してみると、書き方を聞くと見本があるでしょうといわれるし、書き方を間違うと厳しくお叱りをいただくと笑っていた。士農工商外来者とあの子達は思っているんじゃないのと言う仲間まで出てきた。自衛隊への理解を深めてもらうために関係者が必死の努力を繰り返してきた歴史を彼女たちは知っているのだろうか、ちょっとさびしい。朝霞や武山など駐屯地の受付所を見学してほしい、ここでは自衛隊への愛情を肌に感じる。本庁には訪れる人が多くても、全員にさわやかな気持ちになってもらうことが国民との最前線に立つ者の心構えだと言われている。(所谷)

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