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   2005年9月15日号
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戦闘団検閲を実施
<11普連>
 第11普通科連隊は、8月23日から26日の間、北海道大演習場島松・恵庭・千歳地区で第11連隊戦闘団の訓練検閲を受閲した。検閲に先立ち戦闘団長は本作戦名を「イーグルストーム」と命名した。
 戦闘団は23日夜、虻田地区(実行動北大演恵庭地区)を出発、夜間機動により石狩南部地区(北大演千歳地区)に集結した。
翌24日朝、2個中隊を並列して所在する敵警戒部隊を駆逐し、同日夕方、敵主陣地に接触した。
翌25日、引き続き攻撃をして敵機械化大隊を撃破し、戦果を拡張して敵機械化師団主力を吸引して師団の任務達成に資する態勢を作り上げて戦闘団としての役割を果たした。特に11号道正面は、前進を阻止する敵に困難を極めたが、態勢を新たにして攻撃を続行。10号道沿いに一の森方向からの側背を突いて、目標を奪取した。同日午後、敵機械化連隊が作戦正面に移動するとの情報を入手し、防勢転移し敵を迎える態勢を整えた。
翌26日、敵の攻撃を受けたが長都川の線で組織的な対機甲戦闘を実施し、侵攻する敵を阻止した頃に状況終了。
日本で唯一の完全機械化普通科連隊の、3夜4日に及ぶ戦闘団検閲は幕を閉じた。

都知事を表敬
<東京地連>
防衛白書の説明も
 第28代東京地連部長・千葉?次郎陸将補は8月23日、石原慎太郎東京都知事に着任の挨拶を兼ねた表敬訪問をした。地連部長の単独での東京都知事表敬訪問は、今回で2度目となる。石原都知事は就任以来自衛隊への理解を示し、例年東京都から自衛隊に入隊・入校する若者に対して激励メッセージを送っている。
都知事応接室で行われた懇談は、日頃の支援のお礼に始まり、現在の国内外情勢、自衛隊の教育訓練から募集・就職援護状況などについて話が弾んだ。また、8月2日の閣議において配布・了承された「平成17年版 日本の防衛(防衛白書)」の内容を併せて説明。石原都知事は防衛白書を手にして、終始和やかな雰囲気のなか、予定時間を越えての意見交換を行った。

<雪月花>
 1995年、ペンシル型ロケットの水平飛行実験が行われて今年で50年、いろんな記念行事が催された。その線上で毛利衛さんや向井千秋さん、野口聡一さんらが宇宙に飛び立っているわけだ。30年前ペンシルロケット生みの親、糸川英夫博士をインタビューしたことがある。(昭和50年2月15日号本紙)六本木旧防衛庁の近くにあった東京大学生産技術研究所、もちろんまだエアコンもなく石油ストーブがおかれていた。もうこのころにはロケットもペンシルの大きさではなくロケット弾くらいの大きさに成長しており宇宙を目指す夢をかたってくれた。当時の一番の問題は推薬だと話されたことを記憶している。その何年か前には新島で国産初のミサイル実験も成功しているがここでも推薬が決め手だった。博士はインタビューの途中からロケットのことより日本の将来のことに熱が高くなってきた。――石油は国家戦略物資になり日本の方向を変えてしまう。労働力と金、つまり渡来航と円の自由化に鎖国主義をとり続けている限り日本の国際化は難しい、人は外国に行って初めて自分の国のことが見え、わが家の安全についての認識をもつのだ。イスラエルの国防に一番気をもんでいるのは全世界に散って生活しているユダヤ人の一人ひとりであろうから。そして今こんなにのんびりしている日本人も50年後の国防にはいや応なしに関心を向ける環境になる――。30年前の博士の見識に目をみはっている。(所谷)

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