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   2005年9月1日号
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スポーツよもやま話
根岸直樹
クローズ・アップ 大相撲秋場所
朝青龍、敵なし
 「大統領とも約束してきたし、負けるわけにはいかない」と横綱・朝青龍。意欲的に夏巡業をこなし、秋場所(十一日初日、両国国技館)に向けて体調万全」をアピールしている。
 暑い盛りの名古屋場所で、元横綱・千代の富士以来18年ぶりとなる5連覇を達成し「いまが絶頂期」といわれる朝青龍。家族連れで「いま、一番過ごしやすい気候」のモンゴルへ里帰り。エンフバヤル新大統領に「6連覇を約束してきた」というから、巡業にも気合が入って当然だった。
 それにしても、朝青龍の強さはもう手がつけられない。名古屋では2敗したが「最後まで集中して相撲が取れた」と振り返る。しかし、実は名古屋は横綱にとっては「鬼門」で、03年は調整失敗から途中休場。04年は4場所連続Vはしたものの、終盤で苦戦、連敗した。そして今回も2敗。千秋楽まで優勝争いがもつれている。
 「異常に暑かったし、(15日間が)長く感じた。でも、5連覇まであと1番、あと1番といい聞かせてやってきて、逆に集中できた。秋場所もこの気持ちを続けて、6連覇を達成したい。もっと強くなりたい」
 いま、大相撲は朝青龍を中心に回っている。現役優勝回数13回はもちろんトップ(2位は魁皇の5)。歴代優勝回数13回(全勝4)は6位(1位は大鵬の32回)。
 「大鵬親方までは無理としても、20回くらいまでのばしたい(大鵬以下千代の富士31、北の湖24、貴乃花22、輪島14)」と強気。
 朝青龍を筆頭に、いま外国籍力士が序ノロまでで60人弱。幕内だけでも白鵬(モンゴル)琴欧州(ブルガリア)旭鷲山(モンゴル)露鵬(ロシア)旭天鵬(モンゴル)黒海(グルジア)朝赤龍(モンゴル)安馬(同)時天空(同)日露山(ロシア)と10人もいる。
 「近い将来、国技大相撲は外人パワーによって席巻されてしまうかも…」と危惧する関係者も多い。「日本で沢山お金を稼いだら、モンゴルに帰ってもうひと旗あげるのが夢。旭天鵬、朝青龍関に一歩でも近づきたい」とは関脇・白鵬の弁だ。
 一時「図に乗って」モンゴルに隠密帰国したり、ある親方の葬儀をすっぽかしたと(04年頃)「横綱らしからぬ言動」が関係者の怒りを買い「成績は無関係」として横綱審議会が「引退」勧告に踏み切るのでは…というウワサも流れたことがあったが、タミル夫人、長女サイチンホルロちゃん(二つ)を得て、公私ともに充実してきた。「あとは長男が欲しい。オレの後継者にする」と、笑顔の朝青龍。秋場所、6連覇へ向け「一直線」だ。

「頑張っています」 新しい職場
活躍するOB シリーズ
東京海上日動火災保険(株)吉澤 裕
吉澤氏は昨年7月、東千歳駐業隊を3陸佐で定年退職。55歳
 氷点下30度の名寄での歩哨任務、7師団広報として反対派に正面ゲートを封鎖されながらも送り出したカンボジアPKO、地域の多くの皆様の旗の波に囲まれ実施した東ティモール、イラク派遣部隊支援等どれを思い出しても大好きな自衛隊勤務でした。また、定年前3年間には東千歳という陸自最大規模の駐屯地で日米共同指揮所訓練支援の機会に恵まれました。
 平成16年7月末日定年となり、8月1日に東京海上に入社させていただき半年が過ぎました。定年時には再就職に関して自分なりに幾つかの希望はありましたが、それとて大好きな自衛隊勤務と比べれば決定的な強い希望ではありませんでした。そこで、他人から見れば笑われると思いますが、私なりの一つの考え方として「援護担当の方が一番先に紹介してくれた仕事に決める」それが現在の損保・生保の営業の仕事でした。ただ、営業の仕事は大変だろうなと思いました。でも、今までの人生の大半は自衛官だったのだから、何が自分に向いているというよりも経験のない仕事の方が面白いかもしれないと考え方を変えました。また、会社の方からも「定年がない」「やる気次第で成果がすぐ表れる」それが保険の代理店の仕事と教えられ、少しの不安と大きな希望をもって営業の仕事に飛び込みました。
 現在は、営業と、営業に必要な研修及び各種試験の受験など、ハードな毎日ですが、少し考え方を変えれば新たな勉強をすることは脳を使うことであり、研修は本州で実施されるので年に数回は飛行機を使用した旅行が出来る。何と素晴らしいことではありませんか。でも、こんな考え方が出来るようになったのは、お客様として接して下さる部隊の方々の篤いお心や、会社での「行ってらっしゃい」「お帰りなさい」という温かいお心遣いにあります。
 今後退職される方で、進む方向が明確に決まっている方はしっかりと自分の希望にそって行動すべきです。ただ、私のように進むべき道を迷っている方は、日頃多くの退職者のために大変な努力をされている、援護担当者案を自分の最良案として全力投球することも一つの方法だと思います。どんな道でも努力をすれば道は必ず拓けます。就職に際しては、各種資格の取得も大切なことですが、私の体験から得た大切なものは次の三つです。
 (営業の基本)
 一 再就職の仕事に耐えられる十分な健康管理
 二 部隊勤務をしっかり、体や脳をお休みモードにしないこと
 三 年齢を増すほど服装・態度・挨拶を確実にすること
 最後に、私の営業エリアにある援護センター、援護室の皆様のやさしい態度、心遣いは退職あるいは退職後隊員の心のオアシスのような所です。皆様も是非積極的にオアシスに足を運んでみてはいかがでしょうか。

JR立川駅前大型ビジョンに
募集広報ビデオを放映
<東京地連>
 東京地連(部長・千葉徳次郎陸将補)立川出張所長の雄山大1陸尉は8月10日からJR中央線立川駅前大型ビジョンに募集及び広報用ビデオを放映している。
 この、大型ビジョンは立川駅北口前建物の壁面にあり、幅9.9メートル、縦4.4メートルと大型で注目度も高い。放映に際しては、立川市募集相談員の中山ひとみ氏及び立川防衛協会顧問の岩崎泉氏が、広く一般に自衛官募集や陸海空自衛隊をPRするとともに、東京地連の業務遂行に協力できないかと尽力し、実現したものである。
 ビデオは募集広報用ビデオのほか、陸海空自衛隊の各広報ビデオの計4種類を、朝8時から夜10時までの14時間、1時間に4回から5同(1本30秒から1分)、1日に合計50回から60回放映している。
 放映当日は夏休み中でもあり、多くの学生や親子連れが大型ビジョンの前で足を止め、陸海空自衛隊のダイナミックな映像を食い入るように見つめていた。
 今回、東京地連側の担当者である立川出張所の山崎房司1陸曹は「この映像を見た方に少しでも自衛隊を知ってもらい災害派遣等、自衛隊の活動に御理解を頂きたい。また、多くの若者がこの映像を見て何かを感じ、志を持って自衛隊を志願してもらいたい」と語っている。

体験航海を初支援
<第1普通科連隊>
 8月6、7の両日、東京地方連絡部が晴海埠頭で実施した体験航海に、第1普通科連隊(連隊長・三原光明1陸佐)の第3中隊・櫻井2曹、阿部2曹、本部管理中隊・柿本3曹、菊地3曹の4名が参加・支援し、陸・海自衛隊のコラボレーションを演出、おおいに盛り上げた。
 連隊が体験航海に参加するのは初めてのことで、イベント広場に展示された連隊保有の高機動車や82式指揮通信車には、体験航海乗艦者も大喜びで、大人から子供まで人気を集めた。高機動車には、家族連れが乗り込み、また、82式指揮通信車に乗車待ちをする子供が列を作り、運転席でポーズを決めて写真撮影するなど自衛隊車両や隊員とのふれあいを楽しんでいた。
 イベント終了後、参加者は海上自衛隊の護衛艦乗組員と82式指揮通信車の前で記念撮影を行うなど、陸・海自衛隊との交流を深め、親睦を図っていた。

防衛ホーム 俳句コーナー
 富士の風湖の風容れ露の庵  中野たか江
 悔生まぬひと日とて無し虫を聴く  本多 令佳
 襖開け子規終焉の間の暗し  並水 桂子
 草紅葉掛けてベンチの端と端  小長谷敦子
 静けさや人の恋しき秋灯  渡辺美恵子
 空港は不夜城にして鰯雪  紺野 透光
 船宿の裏の日溜り寒雀  郷家たもつ
 風が好き好きとそよげる秋桜  斉藤 利恵
 富士見えぬ日も高々と秋燕  中村 かよ
 萩に吹く風の縺れは風の解く  小野 道子
 抑留を多く語らず盆の月  鶴間 俊子
 俎板の音爽やかに路地親し  畠中 洋子
 見らるるを待ちゐるごとし草の花  御手洗敬子
 江の島の橋ごと灼けてゐたりけり  石野つよし
 灯台をひとまはりして秋燕  宮崎 薫
 省みる事の多くて虫の夜  岩崎 緑風
 一身を耳にして聞く虫時雨  成合よしひろ
 水替へて金魚に語る老いし父  吉永 紅市
 稲雀うねりうねりて落ちにけり  榎 利美
 ひっそりと人知れず咲く思草  松村久美子
     選者吟
 夜は湖底よりもさびしく虫が鳴く  保坂伸秋
     (「栃の芽」誌提供)
 「栃の芽」誌をご希望の方は<栃の芽会連絡先=畠中草史氏電話042・796・0961>へご連絡下さい。

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