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   2005年8月1日号
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地連東西南北
新規460社を開拓
就職支援で成果 <青森>
 青森地連(部長・鈴木修1海佐)は、5月30日から6月24日までの間を第1次企業開拓強調期間と設定し、企業訪問を積極的に実施した。
 これは、退職自衛官の求職要望に対応する雇用基盤の拡大と即応予備自衛官制度の定着を図るため、退職自衛官活用のメリットと即応予備自衛官制度の重要性・有為性の説明を各企業に実施するもの。
 期間中、青森・弘前・八戸の各地区援護センターの就職援護担当官は的を絞り、新規460社を含む899社の企業を訪問し、特に即応予備自衛官の受け入れ合意企業数について、昨年の293社から459社へ、約1・6倍増とする成果を得た。
 現在の青森県全般の雇用情勢が、有効求人倍率0・38、(35ヶ月連続全国最低)からも明らかなとおり当地では長期低迷が続いており、現場の就職援護担当官は "雇用状況は相変わらず厳しい状態が継続し退職予定隊員の再就職が引き続き緊張対応を強いられる情勢" と認識。地連では、今回の企業開拓集中実施で、企業との新たな糸口が得られ、今後とも粘り強く企業訪問を重ね、日々努力していきたいとしている。

入隊3年目の岐路に <群馬>
人生設計の確立訓練
 群馬地連(部長・大家洋介1陸佐)は6月29日・30日の両日、相馬原駐屯地教場で「平成17年度任期制隊員ライフプラン集合訓練」を実施した。
 この訓練は、任期制隊員に対し、ライフプランの重要性と就職援護の現況を理解させ自らの意志による人生設計を確立させ、実体験を通じて今後の隊員援護指導の資を得ることが狙い。
 任期制隊員43名、中隊長14名が参加した。
 29日午前10時、訓練開始に先立ち地連部長から「入隊3年目は岐路の時であると自覚し本教育を機会に "しっかり" したライフプラン(人生設計)を確立してもらいたい」「陸曹を目指すにしても、就職をするにしても "これから自分の考えで" 進路を堂々と胸を張って答えられる自信を」の主旨2点を要望した。その後、群馬地域援護センター長による自衛隊における人事制度(ライフプランの意義・任期制の進路)など、新町地区援護センター援護幹部による各都県の雇用情勢、各企業の実態(現況)について教育を行った。
 後段は相馬原地区援護センター長による「自衛隊における就職援護施策(部内・部外技能訓練の概要、援護組織の活用)」の教育を実施。受講者は、当初戸惑いながらも終始真剣に耳を傾け熱心にメモを取っていた。
 翌30日には、自己の再評価(成功・失敗体験シート作成・キャリアインベントリーシート作成・カードソートによる価値観の探求)要領、午後からは坂本敬二郎氏(中高年齢者雇用福祉協会)を講師に招き、ライフプランの作成(キャリア開発プラン)についての講演と実習を行った。

FMリスナーが来隊 <東京地連>
五輪メダリストと記念撮影も
 東京地連世田谷募集案内所(所長・浅沼俊幸3陸佐)は、6月30日世田谷募集連協主催で行われた部隊研修を支援した。
 部隊研修参加者は、FM世田谷の学生リスナーを対象に応募し大学生9人が参加。一行は、朝霞駐屯地自衛体育学校及び陸上自衛隊広報センターで研修した。
 自衛隊体育学校では各体育種目の紹介と、アテネ五輪メダリストとの記念撮影を行った。また、広報センターにおいては各種コーナーを体験。参加した学生からは、「初めて自衛隊に触れ駐屯地は広く設備も整っていて驚いた」「今度は体験搭乗や体験航海に参加したい」と自衛隊に興味を示した。

護衛艦「おおなみ」で親子自衛官が対面
<東京地連>
 東京地連(部長・木崎俊造陸将補)は7月9日・10日に晴海埠頭において護衛官「おおなみ」の支援を受け体験航海を実施した。
 9日の航海では、艦上で陸上自衛官と海上自衛官の珍しい対面が実現した。
 東京地連新小岩募集案内所の広報官として日々、募集広報業務に活躍する丹澤勉陸曹長は、息子である海上自衛官で護衛艦「おおなみ」勤務の丹澤雄一3海曹からの招待を受け、夫人と共に乗艦した。
 丹澤3海曹は、自衛官として父の姿を見て同じ道を志し平成8年東京地連から、海上自衛隊に入隊し艦艇乗組を志願した。普段は艦上で募集対象者を案内する立場の丹澤陸曹長(父)も今回ばかりは別で、インド洋派遣により日焼けした顔で乗艦者に装備品の説明を行う丹澤3海曹(息子)の成長した姿に目を細めていた。

職場体験学習の感想 <広島>
 平成14年から「総合的な学習の時間」として職場体験学習が各中学校・高等学校で実施されるようになった。広島地連も陸上自衛隊では海田市駐屯部隊で、海上自衛隊では呉地方総監部の協力でそれぞれ実施している。
 広島市立矢野中学校の生徒14人が6月3日、海田市駐屯地を訪れ、盛り沢山のメニューを体験した(=写真)。以下感想を紹介する。
 「匍匐前進が5段階あることは驚いた、体験時間が短かったのが残念だった」
 「いざという時に役立つ救急法はとても勉強になりました。でも棒を使っての止血法は難しかったです」
 「初めて駐屯地に入り外からの感じとは違いとても広かったので驚いた」
 「皆さんがこの仕事にすごく情熱を持っているのには感動した」
 「隊員の人と懇談し、隊員の中学生時代のことがとても印象に残った」
 「装備品展示で本物の武器を見学したり防弾チョッキにガスマスクをかぶるなど、絶対に出来ない体験ができた…正直欲しいなと思った」
 「食事が美味しく、隊員が作っていると聞いてびっくりした」
 「戦争がないから仕事もないのかと思ったが、すべて自分たちでしていると聞いて驚いた。それもチームワークの練習なのかなと感じた」
 年間10校近くが自衛隊を訪れ充実した1日を体験している。地連では、今後も1人でも多くの学生に体験してもらい自衛官を身近に感じて、我が後輩が入隊してくれるよう、協力していきたいとしている。

◆初!医師の予備自補誕生<富山>
 富山地連(部長・篠原幸吉1陸佐)では、7月1日付で県内初となる医師、女性を含む3名の予備自衛官補(技能1名・一般2名)を採用し、辞令書を交付した(=写真)。
 技能の辞令書の交付を受けた松智彦さんは、日本消化器病学会、日本外科学会及び日本救急医学会等による専門医の資格を取得している医師であり、「今まで取得した知識や経験を災害訓練等に役立てたい」と語った。
 中永敬子さんは、将来的に自衛官として入隊を希望しており、「厳しい訓練を乗り越え人間として成長したい」と意欲を見せた。
 また満保順治さんは、「姉が自衛官ということもあり、様々な活動をしている自衛隊を見て災害時等に役立ちたい」と意気込んでいた。
 篠原地連部長は「現在自衛隊は色々な面で期待されており日頃培った知識・技能を生かして立派な予備自衛官になってほしい」と訓辞した。

◆合同企業説明会に任期制隊員が参集<兵庫>
 平成17年度第1回阪神地区合同企業説明会が6月3日、退職自衛官大阪無料職業紹介所と財団法人自衛隊援護協会大阪支部の主催、兵庫地連(部長・増子講一1陸佐)の共催により千僧駐屯地体育館において開催した(=写真)。
 説明会は平成10年から実施されており、今回も平成18年4月までに退職予定の任期制隊員を対象に、大阪府と兵庫・奈良・和歌山各県に雇用がある企業の参加を得た。
 企業は製造、運輸、サービスなど参加隊員の希望に基づく各種業種からの85社と、北海道から沖縄にいたる陸・海・空の任期制隊員254名が参加した。
 自衛隊援護協会大阪支部の三浦支部長、兵庫地連部長の増子1陸佐の挨拶の後、参加隊員は、面談開始のアナウンスとともに意中の各企業のブースへと勢い良く走り出し、終了間際まで熱心に説明を受けていた。
 会場には、自衛隊援護協会大阪支部による就職相談も行われ、面談の合間を縫って雇用情勢や職業の適性等に熱心に耳を傾ける隊員も見受けられた。「予備自衛官等コーナー」では、担当者が企業への制度の広報や隊員への志願勧誘等に努めた。
 説明会後のアンケート集計結果によると、参加企業の大多数が「採用を検討したい隊員が見つかった」と。初めて参加した企業からは「規律正しい面接態度で大変好感がもてた」「将来期待できる若者が多いのに驚きました」などの声が寄せられた。

◆プロに学ぶ接遇マナー 就職補導教育〈香川〉
 香川地連(部長・進藤進1陸佐)は、6月16日・17日の2日間、善通寺駐屯地と雇用協力企業の協力を得て今年度第1回目の就職補導教育を実施した。
 教育は善通寺駐屯地で平成17年度内に退職を予定する任期制隊員と、平成18年度以内に退職を迎える定年制隊員が対象。社会・労働情勢等職業選択に必要な知識及び再就職の心構え等について教育し、再就職に関する準備の促進を図ることを目的に行われた。
 1日目は援護・予備自衛官担当者による「現在の雇用情勢、就職準備にあたっての着意事項及び予備自衛官等制度」などの教育を皮切りに、香川銀行(株)研修部インストラクターの堀澤先生を講師に招き、「接遇マナーについて」ビデオによるレッスンのほか、電話機や茶器を駆使し、実践を交えた講義に参加隊員一同は熱心に耳を傾けるとともに、慣れない接遇マナーの実践に悪戦苦闘をしながらも真摯に教育に臨んでいた(=写真)。また午後からは社会で活躍するOBを招へいして懇談会を開催し、再就職準備・活動における着意事項について諸先輩達から実体験に基づく教訓を教わったほか、退職予定隊員から次々と質問が飛び交うなど、意欲的に就職に関する情報収集に取り組んでいた。
 2日目には、常石造船(株)多度工場を見学、大工場で組み立てられていく巨大船舶を目の当たりにし、勤務形態、就労環境及び安全管理等について盛んに疑問点を解消するなど、日本の造船業界をリードする大企業の現況に触れ、それぞれに自分達の将来像を思い描いている様子であった。
 最後に総括として徳島・愛媛各地連援護担当者をも含めた就職・進路相談を実施した。

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