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   2005年6月15日号
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<地連 東西南北>
"挑む"
全国各地で幹候生など選抜試験を実施

時間いっぱい最後まで… 
<秋田地連>
 秋田地連(部長・幕田啓二1空佐)は、幹部候補生の第1次試験を5月21、22日の両日、秋田県JAビル及び地連本部で実施した。
 受験したのは、陸自要員28名、海自要員6名、空自要員15名(飛行4名)の49名。
 午前9時から筆記試験が開始され、受験者は、合格を目指して真剣に取り組んでいた。試験開始後1時間の退席可能時間になっても退席する受験生は少なく合格に対する強い意欲が感じられた。
 受験者は、「試験は想像以上に難しかったが、あきらめずに最後まで頑張った」などと話していた。
 地連では「秋田県から一人でも多くの者が合格し、幹部自衛官として国防の任を果たす部隊の中枢で活躍してくれることを期待したい」としている。
真剣な眼差しで
<青森>
 青森地連(部長・鈴木修1海佐)は5月21日、青森市、弘前市、八戸市、の県内3会場において、平成17年度幹部候補生採用1次試験(一般・技術等)を実施した。
 受験したのは、現職自衛官48人を含む大学生等214人(男子130人、女子36人)で、要員別では陸上123名、海上38名、航空53名で昨年度並の受験者数であった。
 受験者は県内各地から会場に早々と集合し、緊張の中、午前9時に一斉に試験が開始された。
 各会場とも、狭き門が予想されているとはいえ、合格を目指し、午前中は一般教養試験、午後は専門試験にと、最後まで真剣な眼差しで試験に取り組んでいた。
 また、多くの大学生らに混じり現職自衛官も、幹部を目指し真剣な面持ちで試験に取り組んでいた。
 青森地連は、一人でも多くの若者が青森県内から幹部自衛官の候補者として採用され、陸海空の部隊で活躍してくれることを期待している。
合格に向け熱意と執念
<富山>
 富山地連(部長・篠原幸吉1陸佐)は、5月21日・22日の間、富山県中小企業研修センター等において「幹部候補生採用1次試験」を実施した。
 会場は熱気につつまれ、71名の受験者が真剣な眼差しで試験にのぞんでいた。
 受験者の中には、薬剤幹部の挑戦者3名がおり、試験終了間際まで何度も解答用紙を点検している者、再度の計算問題点検により、計算間違いがないか点検している受験生も数多く、合格への熱意、執念が感じられた。
 富山地連では、この日の試験のために勉強に勉強を重ね集まった受験生達を目の当たりにして、本日の受験生の中から一人でも多くの合格者が出てくれるよう、受験者全員に心からエールを送った。
「精一杯やった」
<静岡>
 静岡地連(部長・遠藤秀一1空佐)は、5月21日・22日の2日間、静岡県内東部・中部・西部地区の3会場で幹部候補生採用1次試験を行い、131名が難関に挑戦した。
 1次試験初日は、一般教養・専門科目の筆記試験、2日目は操縦(パイロット)志望の受験者に対して、筆記式操縦適性検査が行われた。受験者の一人は「思っていたよりたくさんの人がいて驚きました。難しかったがやるだけの事は精一杯やったので、後は結果を待つだけです」と話していた。
 少子化を反映し、志願者が昨年に比べやや減少したが、質の高い受験者確保により、昨年以上の合格者を目指している。
 1次試験の合格発表は6月10日、2次試験(小論文・面接・身体検査など)は21〜23日の間行われる。
261人が受験
<愛知>
 愛知地連(部長・土谷貴史1陸佐)は、5月21日、22日の両日、愛知県内4ヶ所の会場において、平成17年度一般・技術、薬剤科幹部候補生採用試験(1次)を実施した。
 試験に先立ち、愛知地連では、学生セミナー等を活用して幹部候補生の説明会を行ってきたこともあり、大学生、大学院生、部内者等261名(女子40名含む)が狭き門に挑戦した。
 愛知県はここのところ景気が回復傾向にあり、企業への就職内定も早くなっているせいか、例年に比べ受験者数は減少しており、なお厳しい状況には変わりないが、最近の自衛隊の国際貢献活動や災害派遣等の活躍ぶりを見て志願する学生が増えている。受験者の中には「幅広い職域の中で、自分の持っている能力、可能性を活かせる自衛隊で活躍したいと思い、受験しました。合格して幹部自衛官として頑張りたいです」と目を輝かせて話す学生もいた。
 1次試験の合格発表は6月10日、2次試験は6月21〜23日に行われる。愛知から多くの合格者が出ることを期待している。

2等陸海空士の採用試験を実施
<茨城地連>
 茨城地連(部長・太田康和1陸佐)は5月14日、勝田駐屯地において7・8月要員2等陸海空士採用試験を実施した。
 受験者数は陸上21名、海上1名、航空6名の計28名が試験に臨んだ。
 受付時間の30分前から受験者が集まるなど受験に対する意気込みが感じられ、また受付を済ませると、席に着くなり参考書を開くなど、真剣な姿が印象的であった。午前中は適性検査と筆記試験、午後は口述試験及び身体検査を実施した。
 すべての受験が終了し、受験者は「テレビ等で国内外に災害派遣等で活躍している自衛隊の姿を見て、自分も参加したい」「国家公務員という安定した職なので希望した」等、述べていた。
 地連では「2士募集も高い倍率となっているが、良質な隊員が一人でも多く入隊できるようサポートしていきたい」としている。

多様な職種から予備自補めざす
<滋賀地連>
 滋賀地連(部長・岩渕隆男事務官)は4月16日、大津駐屯地において平成17年度第1回予備自衛官補(一般)採用試験を実施した。
 受験者は今年大学に進学したての学生、「これまで以上に社会に貢献したい」と語る郵便局員、消防士など多層にわたる15名(男性11名、女性4名)であった。
 全員が自分なりに社会に貢献できないかと考えての受験であり、新潟中越地震にボランティアで参加し「災害救助等には、自衛隊の組織力が必要不可欠でした。自分も是非合格し予備自衛官補から予備自衛官となり、組織の一員として災害派遣等に参加したいです」と意気込みを語る受験者もいた。
 滋賀県から一人でも多くの予備自衛官補が誕生してくれることを願って試験は無事終了した。

看護官の目から講演
<高知地連>
高校でイラク派遣体験を
 高知地連(部長・水嶋達人1陸佐)は、5月18日イラク派遣隊員による高知県私立高知中央高等学校学生に対する講演を支援した。
 本講演は、国際社会に対する生徒の関心を醸成したいと前田正也校長と高知地連部長とで、イラク派遣隊員による講話の話が持ち上がり、その対象者が看護学科の学生であったため、講話はイラクにおける復興支援活動に参加した看護官により実施された。
 講師は、平成16年11月から平成17年2月の間、第4次イラク復興支援群衛生隊で活躍した、庄司浩子3陸尉(現・自衛隊仙台病院勤務)で、講演は演題「第4次イラク復興支援群における衛生看護官の活動について」について実施された。
 講演は、看護学科1学年の男女98名に対して、総合学習の時間の約2時間前を利用して実施。前段は国際貢献全般及びイラクの地理的特性並びに生活環境について、後段は派遣準備間の訓練状況、現地での医療活動及びイラク人との交流について、映像を使用した説明がされ、校長・教師と生徒全員が熱心に聞き入っていた(=写真)。
 講演の後には質問の時間が設けられ活発な質疑応答が行われた。特に「現地の活動で一番困ったことは?」「文化・習慣の違いで苦労したことは?」などの質問があり、これに対し講師の「十分な準備訓練を実施していったので危険は全く感じなかった」との力強い発言に生徒達が感嘆する場面もあった。また「自衛隊の看護官になるためにはどうしたらよいのか?」など、地連にとって嬉しい質問もあり、募集全般に対する学校説明も実施でき大変有意義な講演となった。
 本講演の状況は、翌朝の地元紙「高知新聞」の地域社会面で紹介され「国際社会に関心を!サマワ派遣看護官が講演」の見出しで大きく報道された。

不発弾処理隊を激励
大阪府隊友会が中方後支隊へ
 大阪府隊友会(会長・山下照夫)は、5月3日大阪府中央区のマンション建設工事現場で発見された不発弾の処理に当たった中部方面後方支援隊第103不発弾処理隊を激励した(=写真)。
 今回発見された不発弾は、第二次世界大戦当時の米国製1トン爆弾で、当日は現場から半径300メートル以内を立ち入り禁止にし、範囲内の住民と事業所の従業員を一時避難させるとともに、一般道路や高速道路も一時通行止めにするという大掛かりのものであった。
 当日午前8時、中央区役所に設けられた不発弾処理現地対策本部において中部方面後方支援隊長藤井2陸佐に対し、父兄会大阪府支部連合会との連名の激励品を手渡すとともに「大阪府民が注目しておりますので、処理作業の無事をお祈りいたします」と激励した。
 不発弾処理は、午前9時頃から始まり、処理隊の隊員5名によって弾頭と弾底の信管が慎重に外され、約1時間半後、安全宣言が出され、無事終了した。

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