防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース 防衛ホーム新聞社 防衛ホーム新聞社
   2005年6月1日号
1面 2面 3面 6面 7面 8面 9面 10面 12面

体験搭乗など活発な交流
<地連 東西南北>
砕氷艦「しらせ」
ひたる感動の余韻
<千葉地連>
 千葉地連(部長・山本克彦1海佐)は4月17日、自衛隊協力者等が参加した砕氷艦「しらせ」(館長・大平慎一1海佐)の横須賀寄港に伴う体験航海(晴海埠頭から横須賀港)を支援した。
 晴海に到着と同時にオレンジ色の巨艦「しらせ」が参加者13名の目に飛び込んできた。受け付けよりも先に艦首の岸壁で人物と艦をフレームに収めるのに四苦八苦しながらの記念撮影を撮り終え、他の多くの参加者とともに艦内に乗り込んだ。
 艦内は、迷路のように細かく区切られ、階段の踏み場も奥行きが短く一段一段を確実に上りながらも探検気分を満喫する人や、麦茶を飲み船の心地良い揺れに浸る人、紹介ビデオを観る人などで大賑わい。出港後しばらくして、艦尾で館山基地に帰投するヘリコプター(S-61A)2機によるデモンストレーション飛行が行われると、ビデオやカメラを構えベストショットを狙う人の熱気で盛り上がった。
 航海の感激の余韻が残る参加者からは、横須賀港に到着した後も、「もう少し」という心残りと「感動しました」という多くの喜びの声が聞こえていた。

八景島など巡航
<神奈川地連>
 神奈川地連(部長・酒井良文1海佐)は、4月17日砕氷艦「しらせ」に協力者を招いた。当日は天候にも恵まれ絶好の体験航海日和となり神奈川地方連絡部創設50周年記念グッズを送られた乗艦者は晴海埠頭岸壁に停泊している「しらせ」を見て、皆目を輝かせながら乗艦していた。晴海埠頭を出港した「しらせ」は岸壁を後に大きな船体を一路横須賀の吉倉桟橋に向け航海を開始した。波も穏やかにお台場を左手にレインボーブリッジをくぐり、右手に羽田、鶴見つばさ橋、ベイブリッジ、八景島を見ながら途中甲板上ではヘリ2機による発艦訓練が行われ、見ていた乗艦者たちはヘリのエンジン音と風圧に圧倒されながらも手を振りながらヘリを見送っていた。約3時間にわたる体験航海を無事終了し乗艦者の方々にとっては良い思い出となった。

UH−1ヘリ
上空からの眺めは最高!
 自衛隊宮崎地方連絡部(部長・杉崎1空佐)は4月10日、自衛隊都城駐屯地において体験搭乗を行った。今回の対象者は、援護協力者30名で、搭乗する機種は、陸上自衛隊 UH−1である。
 当日は雨が予想され、決心がなかなかつかず、ハラハラする場面も見られたが、「飛んで欲しい」との願いが通じたのか、決行の運びとなった。
 始めに、搭乗者の受付を行い、搭乗まで時間のある方には、都城駐屯地郷土資料館の見学を実施した。また搭乗者全員が集合した際には、地連の援護協力に対するお礼を述べるとともに、募集、援護、予備自衛官に関する説明と今後の更なる協力をお願いした。その後搭乗説明を行い、五回に分けての搭乗となった。
 搭乗者からは「上空からの眺めは最高に良かった」「素晴らしい体験ができました。ありがとうございました。」などの意見が多く聞かれ、良い思い出となったようだ。

秋田地連でも
 秋田地連(部長・幕田1空佐)は、5月10日秋田駐屯地において、東北方面航空隊の支援を受け、大学生、募集協力者及び援護協力者等の体験搭乗を実施した。
 当日の午前中は、天候が悪く実施が危ぶまれたが、午後には天候が回復し、予定通り32人の体験登場を実施することができた。
 駐屯地会議室において、パイロットから搭乗間における安全管理とヘリコプターの性能等の説明を受け、早速フライトへ。
 搭乗者は、普段自分が住んでいる町並みを上空から眺め、それぞれに記念写真を撮るなど約20分間の大空の旅を満喫していた。
 参加したある大学生は、「空からの眺めは最高でした。幹部候補生の試験を受けるので是非合格したい。頑張ります」といった感想等が聞かれた。

冷たい!! おいしい!!
 秋田地連(部長・幕田1空佐)は、4月20日秋田市の秋田県立子供博物館(館長・加賀正子)に「南極の氷」をプレゼントした。この氷は、第46次南極観測隊の支援に当たった砕氷艦「しらせ」が持ち帰ったもの。
 同館で行われた贈呈式で、幕田部長が「科学をテーマにした子供たちの勉強に役立てて下さい」とあいさつした後、お披露目した。詰め掛けた地域の小学生ら十数人は早速、触ったりなめたりしながら「冷たい」「おいしい」などと歓声を上げていた。
 同館では、6月25日に開かれる小学生向けワークショップ「エジソンのへや」で活用し、小学生たちに南極の氷を直接触ってもらい、低温の世界や地球環境などについて学んでもらうことにしている。秋田地連では、「来年も県内の学校などに寄贈し、南極の氷を通じて、学生や一般市民に自衛隊の幅広い活動の一端を知ってもらい興味を持ってもらいたい」としている。

砕氷艦「しらせ」体験航海に参加して
邑楽町中野小学校教諭 金崎千春
 南極観測砕氷艦「しらせ」に乗船させて頂き、ありがとうございました。初めての艦内、迷路のような細かい通路を探検し、いろいろな部屋の中まで見ることができました。ところどころに自衛隊の方がいて丁寧に説明して下さったので、とても勉強になりました。南極観測砕氷艦は、今まであまり馴染みのないものでしたが、タロとジロの話を聞いて、あの世界で仕事をする人達が乗る船なのかと実感しました。何日もかかる航海、しかも海が荒れていたり、メートル単位の氷を砕いたりと、大変なことも一杯あるのでしょうね。そんな困難をいくつも乗り越えてきた船を見学することができて、とても嬉しく思っています。通常ではなかなか知ることのできない自衛隊の活躍や組織についても、お話やパンフレットで勉強させて頂きました。凄いなの一言です。今でも興味深くパンフレットを眺めています。
 子供達に聞いたところ、一番心に残ったのはヘリコプターの発進だそうです。プロペラが開くところから、発進時の風圧まで、興味津々で見入っていました。他にも、艦の大きさや横須賀への入港、トイレの排水に至るまで、その目で見たり体験したりしたことのすべてが、良い想い出となったようです。
 すばらしい体験をさせて頂き、本当にありがとうございました。海上自衛隊というお仕事は、いろいろ危険も伴うことが多いかと思います。どうかお体にお気を付け下さい。
 また、機会がありましたら、是非こういった活動に参加させて頂きたいと思います。

「しらせ」に乗艦して
邑楽町町長 久保田文芳
 4月17日の自衛隊群馬地方連絡部のお取りはからいにより、邑楽町各小中学校の児童・生徒13名とともに南極観測砕氷艦「しらせ」に乗艦し、東京の晴美埠頭から海上自衛隊横須賀基地までの約4時間の体験航海に参加させていただきました。今年2月に開催された、第46次南極観測隊松原廣司隊長(邑楽町鶉出身)との昭和基地と邑楽町を結ぶテレビ会議がご縁となり、貴重な体験をさせていただくこととなりました。当日は、快晴、波一つ無い海上を滑るように航海する「しらせ」に乗艦して、邑楽町の子供達も大変喜んでいました。皆口々に「しらせって大きい船だね」と感想を漏らしていました。
 恥ずかしながら、テレビ会議での説明を聞くまで「しらせ」が海上自衛隊の所属艦である事を知りませんでした。海上自衛隊が、南極観測隊の協力支援活動として砕氷艦「しらせ」を航行して参加していることを知り、自衛隊の活動範囲の広さを改めて認識した次第です。体験航海では、特別に観測隊長室を見学させて頂き、子供達は松原隊長が座った椅子に腰掛けて大変感激していました。将来、南極観測の仕事に携わりたいという夢を抱いた子供もいたのではないかと思っています。
 自衛隊の皆様におかれましても今後益々多方面での活躍が期待され、危険を伴う重要な任務にあたることもあるかと思いますが、健康に留意され益々のご活躍を祈念申し上げ、御礼と致します。

8面へ
(ヘルプ)
Copyright (C) 2001-2008 Boueihome Shinbun Inc