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   2005年5月1日号
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1師団43周年
練馬駐54周年 盛大に創立記念を祝う
矢澤1師団長、「所命必遂」「即応性」を強調
 桜吹雪に首都圏精鋭、テーマは「我ら日本人」−−。第1師団創立43周年の記念行事が4月10日、創立54周年を迎えた練馬駐屯地で開催された。石原慎太郎東京都知事が来賓を代表して祝辞に立ち、師団の日々の練成に大きな期待を寄せた。
 執行者の1師団長・矢澤昌志陸将は式辞で、「平和維持の新局面のために、"我ら日本人"、国や地域住民のために職務を全うせよ」と述べ即応性を強調。激励に呼応して、師団精鋭15部隊、人員約1,000名と車両約170両が桜吹雪の中、副師団長・岩崎康夫陸将補を指揮官とする観閲行進で精強をアピールした。
 「桜吹雪」とは比喩ではない。舞いあがる花弁の渦の中を、満場の観客に見守られ、観閲部隊が続々とグランドに集結してきた。風が吹くたびに、スタンドから歓声があがるなかでの栄誉礼。続く式辞で執行者・矢澤師団長が満開の花を背に紅白の壇上から「所命必遂」と「即応性」を熱弁した。
 不安定な時代に直面しつつある今、「我ら何をなすべきか? 国民のために、心技体を鍛えて備え、即応性を」と述べ、平和維持の新局面のために「我ら日本人、国や地域住民のために職務を全うせよ」と喝破した。来賓には「日本が日本でありつづけるために」引き続き協力を要請した。
 来賓を代表して、石原慎太郎東京都知事が祝辞。領土問題に言及し、「東京都の責任で沖ノ鳥島を守る」と力説しつつ、日本の技術力、経済力など、今あるこの力を活用した、真の自立とは何かを示唆した。
 「いずれにせよ、我々は相当にやっかいな時代に来ている。天は自ら助く者を助く、というのは人間社会の原理である。首都を守る1師団が日々研鑽を常に重ね、確固たる存在としてあることを祈念する」と激励の言葉をおくった。
 【新しい訓練展示】
 敵ゲリラ数名が、建物を占拠、手榴弾が炸裂し、一帯が汚染された…、というシナリオで対ゲリラ戦闘を披露。斬新な訓練展示を満場が固唾を飲んで見守った。
 化学防護車が汚染を除去、リペリング降下したレンジャーが敵アジトと銃撃戦。後続の戦車が到着するまで粘りに粘り、負傷者を出しながらも突撃を断行、ゲリラを制圧して建物を攻略し、掃討作戦をみごと成功させた。
 また駐屯地内では、担当者による丁寧な解説つきで装備品や車両の実物を公開。さらに高機動車、82式指揮通信車、74式戦車の体験試乗に家族連れなどが列を作り、桜を舞い上げて走る車両に歓声が上がっていた。

<体育学校>
第44期特別体育課程入校式
209名、北京五輪向けて始動
 いまここから、世界の頂点が見えてくる。自衛隊体育学校(学校髭・増田憲二陸将補)、第44期特別体育課程の入校式が4月12日、自衛隊体育学校(朝霞駐屯地)で行われた。陸海空各幕僚監部、各競技連盟幹部はじめ来賓が臨席のもと、209名の学生がオリンピックへの初年度を誓い決起した。
 42名の新人を迎え、新鮮な息吹で北京初年度を立ち上げた。執行者・増田憲二学校長は、いつまでに、何をどのように成し遂げるか「具体的な目標」と「目的意識」を、さらに「自衛官であることを忘れず」先輩の伝統をひきつぎ、「国民に夢を与えられるように、北京をめざして日々練成を」と訓示した。
 来賓を代表し、1984年ロス五輪にグレコローマン90キロ級で出場のプロレスラー、レスリング協会会長・馳浩(はせ・ひろし)衆議員は、「"何のために"か日々考え、一日一日を計画的に。国民はそれを見守り、応援している」と激励した。金沢駐屯地でもらった黄色いリボンを胸に、サマーワに出発した仲間たちに言及、「"誰かのため"が自衛隊の使命。皆さんの役目を考えて、自分の大切な人のために精進を」と祝辞した。
 209名のアスリートたちは、血と汗で激励に応え、北京へ向けて今日からひとつひとつ積み上げて行く。
 【世界への登竜門】
 「日の丸背負って」「自衛隊が世界一!」「選ばれたことに誇り」「限界に挑戦」「世界に名が残せるように」…。祝賀会食では新入校者がそれぞれの抱負を、種目ごと、班ごとに宣誓したが、目標はただひとつ。ここは世界への登竜門である。
 本年度、直接入校者(新人の2・3曹採用)は4名。坂本日登美(レスリング班)、渡辺一貴(柔道班)、小笠太志(射撃班)、今鉾一恵(ウェイト班)。すでに著しい競技成績を残しており、北京にもっとも近い選手たちといえる。
 とくに女子レスリングでは世界チャンピオン・坂本日登美の直接入校により、今村有希、渡邊小百合、菅綾子ら成長株の切磋琢磨が注目されている。
 坂本2曹の眼中はすでに世界。「北京へ向けて、やることをやるだけ。技術向上を意識し、練習では男子に追いつき追い越すことを目標に、がんばります」と決意を語った。
 自衛隊一、これすなわち世界一であることを、多くの隊員が北京で証明してくれるはずだ。(入船浩之)

市ヶ谷駐屯地・基地で観桜会
 4月2日、市ヶ谷駐屯地・基地(陸司令・宮崎将補、海司令・寺田1佐、空司令・福田1佐)は市ヶ谷自衛隊友の会と港区防衛親交会の協力を得て市ヶ谷祭(観桜会)を開催した=写真。
 当日は、地元選出の国会議員や防衛庁・自衛隊の招待者約600名、駐屯地・基地の隊員約1,800名の多数が参加した。
 主催者の挨拶のあと民主党衆議院議員・海江田万里氏等が祝辞を述べ、港区防衛親交会会長・日向隆氏の乾杯で歓談となった。穏やかな琴と尺八の演奏とリズミカルなバンド演奏のもと、今年は初の試みとしてジンギスカンを行い、招待者等は焼きたての肉や野菜に舌つづみを打ち会場は大いに盛り上がり市ヶ谷祭を終了した。

防衛庁職員採用試験のお知らせ
 防衛庁では平成17年度職員採用試験を次のとおり実施します。
 ?種試験
 (事務官・技官)
 【行政職俸給表(一)1級の係員を採用するための試験】
 ▽試験の程度 高校卒業程度
 ▽試験区分 一般事務、電気、機械、土木、建築
 ▽受験資格 昭和59年4月2日から昭和63年4月1日生まれの者
 ▽申込用紙等配布開始日 5月18日(火)
 ▽受付期間 7月4日(月)から7月20日(水)まで
 ▽第一次試験日 9月25日(日)
 ▽第一次合格者発表日 10月14日(金)
 ▽第二次試験日 10月下旬
 ▽最終合格者発表日 11月18日(金)
 〈受験案内等請求先及び試験に関する問い合わせ先〉
 採用試験の種類別の受験案内及び申込用紙は、配布開始日になりましたら、次の各担当係で配布されます。
 また、郵送で一部請求される場合は、封筒の表に赤字で『?種請求』と記入の上、120円切手をはったあて先明記の返信用封筒(角形2号、長さ33.2cm×幅24cm)を同封してください。
 防衛庁ホームページhttp://www.jda.go.jp/
▽防衛庁長官官房秘書課採用試験室 〒162-8801東京都新宿区市谷本村町5-1 TEL03-3268-3111
▽札幌防衛施設局総務部総務課人事係 〒060-0042札幌市中央区大通西12丁目TEL011-272-1161
▽仙台防衛施設局総務部総務課人事係 〒983-0842仙台市宮城野区五輪1-3-15TEL022-297-8209
▽名古屋防衛施設支局総務課人事係 〒460-0001名古屋市中区三の丸2-2-1TEL052-952-8221
▽大阪防衛施設局総務部総務課人事係 〒540-0008大阪市中央区大手前4-1-67TEL06-6945-4952
▽広島防衛施設局総務部総務課人事係 〒730-0012広島市中区上八丁堀6-30TEL082-223-7105
▽福岡防衛施設局総務部総務課人事係 〒812-0013福岡市博多区博多駅東2-10-7TEL092-483-8815
▽那覇防衛施設局総務部総務課人事係 〒900-8574那覇市前島3-25-1TEL098-868-0174

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