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   2005年3月15日号
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1都3県音楽まつり
「ようこそ自衛隊へ」
東京地連(部長・木崎俊造陸将補)は2月20日、日比谷公会堂で東京地連協力団体主催による「自衛隊東京音楽まつり」を開催、入隊予定者を激励した。「剛健な表現はひかえめに、起立と若さの統制美」を信条とし、初挑戦を毎回おりまぜ、巧みな舞台を毎年提供している。約2000人の来場者(入隊予定者、父兄、一般参加者、公募当選者)が2部構成、音と光の饗宴を楽しんだ。
元気あげます <東京>
 国家吹奏、大野功統防衛庁長官の激励メッセージ紹介から、まずは石原慎太郎東京都知事のビデオレターへ。約3分の激励メッセージが入隊予定者たちの胸をあつくした。
 「入隊おめでとう。国家を守るもっとも大事な要員となる君達へ、心から期待している」。4×5メートルの大スクリーンが若者たちを勇気づけた。
 第1師団らっぱ隊から、少年工科学校ドリル部の演技へ。若さあふれる「ファンシー・ドリル」は日比谷に初登場。怒濤の朝霞振武太鼓から、駒澤大学吹奏楽部が前半のメインを飾った。駒大OBからは入隊者も輩出している。
 後半は冒頭、客席に降りた司会者が、入隊予定者をみつけてインタビュー。2士、補士の予定者3名に抱負をたずねてマイクを向ければ「人のために役立つ自衛官になりたい」「空挺レンジャーになりたい」など、広がる夢が会場に響いた。
 自衛隊応援歌「ALL to ONE」の雄大な演奏は、こちらも初参加の航空自衛隊航空中央音楽隊。みどころは、昨年入隊して活躍中の女性自衛官・加藤由貴1空士によるクラリネットのソロ吹奏。音楽隊配属以来、数多くのステージを敬けんしてきたが、今日がソロデビューだ。饒舌な「クラリネット・キャンディ」の演奏が、流麗なテクニックを響かせた。歌詞にメッセージを託し「全てが僕の力になる!」でフィナーレ。退場曲に「I was born to love you」。予定者、そして父兄、祖父母やOBまで、すべての観客が希望に満ちた青年となって帰路についた。
「静と動のステージは生き物、現場でなんぼの世界」と気概で演出、プロデュース、司会、シナリオを一丸となって工夫する東京地連は「お客さんをいかに楽しませるか」を常に念頭にアイディアをこらす。
 予算、時間、空間の無駄を省き、さらに「みせる演出」へと昇華する。小さな演出の積み重ねが、最大限の効果を生んでいた。2時間の饗宴は、15年の経験と、まごころが集約された、手作りの「プロの舞台」だった。

みんなに感動を <神奈川>
神奈川地連(部長・山口康彦1海佐)は2月13日、「神奈川自衛隊音楽まつり2005」をパシフィコ横浜国立大ホールで開催した。入隊予定者やその家族約400名を激励し、招待者・一般来場者約4000名でにぎわった。会場では、尾高暉重県副知事の祝辞をはじめ、小泉純一郎自問等総裁の祝電等が紹介され、自衛隊に対する信頼と期待、厚い感謝の言葉が寄せられた。
 音楽まつりに当たり、横浜出張所の募集相談員で、障害者団体のボランティアとしても活動している土屋きみ子さん(土屋塗装株式会社社長)から依頼を受け、横浜地区隊(地区隊長・藤本真介3陸佐)は、地区隊内の募集事務所に呼びかけて入場整理券を集め、横浜市内の障害者ボランティア団体を音楽まつりに招待した。
 開催に先立ち、障害者の観点から会場を点検した結果、施設内には多くの段差があり、バリアフリー化が不十分なことがわかった。このため、車椅子を利用する人のために、段差のない経路を確保して、誘導員を配置した。さらに、車椅子用の20席分のスペースを準備するとともに、段差がある場所には車椅子を持ち上げて移動する補助要員を配置した。
 当日は、ボランティアに付き添われた障害者が多数来場したが、誘導員や補助要員によって整斉と入場して席に着き、音楽まつりを楽しむことができた。
 障害者に付き添って来場したボランティア団体の人は「このような素晴らしい音楽まつりに招待していただきとても感動しています。普段、このような場所に来ることがない障害者の方も十分に楽しんでくれました」と語っていた。

勇壮華麗 <千葉>
 千葉地連(部長・山本1海佐)は3月5日(土)、千葉県文化会館大ホールにおいて行われた『第十三回自衛隊千葉音楽まつり』(主催・千葉県自衛隊協力四団体)に全面協力した。
 満員御礼となったホール内に行進曲が流れると、県内五コ地区に分かれた十六年度入隊(入校)予定者約百六十名が客席側から舞台両袖を通って入場、指定の席に着く間、スポットライトと満員の来場者からの拍手に迎えられ第一部の激励会が開催された。
 国歌斉唱の後、主催者を代表して自衛隊父兄会千葉県支部連合会会長・山口好夫氏、千葉県自衛隊協力会連合会会長・堂本暁子千葉県知事代理の白戸章雄副知事の祝辞に続き、来賓を代表して元防衛庁長官・臼井日出男氏から祝辞が述べられた。
 引き続き入隊予定者代表の長谷川拓生君(袖ヶ浦市出身=補士)、中西桃鹿君(市川市出身=曹学)に県副知事及び地連部長から記念品が贈られた。
 お礼の言葉では切替悠君(千葉市出身=曹学)が「一日も早く仕事を覚え一生懸命努力していきます」と入隊予定者約三百二十名を代表して力強く述べた。最後に入隊予定者全員が起立し客席に正対すると、入隊の門出を祝福する拍手が来場者から送られていた。
 第二部の音楽まつりでは第一空挺団喇叭隊(隊長・陣出盛伸3陸曹)、高射学校音楽隊(隊長・山口弘之陸曹長)、第一空挺団・空神士魂太鼓(リーダー・宮本隆士2陸曹)、綜合警備保障(株)女子儀仗隊・ビバーチェ(隊長・前田絵里香さん)、東部方面音楽隊(隊長・古荘浩四郎2陸佐)=出演順=による勇壮かつ華麗な演奏・演技が次々に披露され聴衆を魅了した。
 会場を後にする方々からは「入隊する若い人たちに本当に頑張って欲しいですね」「出演団体の演奏に感激しました。また来年も来たいです」等の感想と、入隊者を激励する声が多く聞かれ昨日の積雪もすっかりと溶け第十三回千葉音楽まつりを無事終了した。

いよいよ自衛官に… <埼玉>
航空自衛隊生徒隊によるドリル演奏も新鮮
 この春、埼玉県から陸海空の自衛隊入隊予定者の約320名を激励する会と埼玉音楽まつりが3月6日、大宮ソニックシティ大ホールで埼玉県自衛隊協力六団体の主催で行われた。
雪の残る寒い中、開場時間の3時間前から人々が並び出し、時間を早めて開場という大盛況であった。
入隊激励会には入隊予定者の家族や友人など約2200人が集まり、上田清司埼玉県知事や県下の市町村長・司令らもかけつけた。入隊予定者代表の佐藤勇輔君(大利根町出身)の決意表明には入隊まで精一杯のフォローをしてきた埼玉地連(部長・池邊正1空佐)の関係者は感激の面もちで聞き入っていた。
自衛官への門口に立った若い人たちは、先輩の呼びかけに素直にうなづいたり、陸海空自衛隊の音楽演奏や航空自衛隊生徒隊によるファンシードリル、らっぱ吹奏等で自衛官の感触をたしかめていた。
ロビーに貼り出された大野功統防衛庁長官を始めとする沢山のお祝いメッセージを見て「自衛官になるんだという気持ちが強くなってきました」と決意も新たにする我が子を頼もしそうに見上げる親たちの姿がとても印象的であった。

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