防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース 防衛ホーム新聞社 防衛ホーム新聞社
   2005年1月15日号
1面 2面 3面 5面 6-7面 9面 10面 11面 12面

「同じ目線で尽力」
第3次業務支援隊サマワへ出発
 「イラク人の目線に立って未来を育てたい」。イラク復興業務支援隊としてサマワ住民との調整、広報活動を担当する「第3次要員」(隊長・岩村公史1陸佐、以下100名、中部方面隊主力)の出国行事が1月7日、防衛庁内で行われた。

 「家族からのメールが何より力になります」。7年前、ゴラン高原の経験から便りの大切さをスピーチした岩村隊長は「苦しい時こそ共に乗り越えたい」。日本からの声援を会食会場の家族に求めた。
 任務遂行の決意に、森勉陸幕長などが「巡回激励行事」で応えた。明るく落ち着いた空気の隊員食堂をまわり、第3次要員ひとりひとりと固い握手を交した。
 テーブルを囲んで家族と会食、決意の表情の夫に妻は「携帯だけでなくPCのメールも。たくさんのメールを送りたい」。旅立つ父の背を見て子ども達は、かたくなに「いつも通り」と毅然。「お父さんはすぐに帰ってくるので特別な言葉はないです」。揺るぎない家族の信頼は、これまで1次隊、2次隊が蓄積した経験と情報に支えられている。
 A棟2階講堂で、隊長の出国報告を受けた森陸幕長は「第3次隊らしい工夫で、現地の人々の目線に立ち復興を支援し、安全を確保し半年間の任務を達成して欲しい」と訓示。隊員家族には「陸自をあげて全力で安全確保する」と約束した。
「次世代のためにイラクとの友情を育みます。同じアジアの同朋と同じ視線で尽力したい」と岩村隊長。
 現地治安への心構えは?──「今の印象で動くのは早計。現地で判断したい」
 「手を握るとわかる。イラクの子も自分の息子も一緒の手。これが未来の平和を育てる手です」

 儀仗広場で防衛庁・自衛隊の高級幹部の前に整列後、「誇りを持って、未来の平和のために、日本とイラクの子供たち、友情の礎として」。宣誓に続き、「いくぞ」「おお!!」と気勢をあげ、バスに分乗し任地へ赴いた。翌日に民航機で羽田を出発。隊員が空港で迷彩服を着たのは初めて。

長島山古志村長、森陸幕長を表敬
 新潟県中越地震で被災した山古志村の長島忠美村長が1月6日、防衛庁を訪問し森勉陸幕長を表敬した。村民を代表しあらためてこれまでの救助活動への感謝を述べた(写真)。
 170センチの積雪で6軒の家屋が倒壊しているため、いまも長島村長は作業着姿。立ち直りつつある村の状況は「本当に自衛隊のおかげ。村を必ず立派に復興して皆様をお招きしたい」。
 「30普連隊長の経験から、新潟は愛着ある第2の故郷。お役に立て何より嬉しい」と森陸幕長。長島村長は「大変なお世話になり恐縮。今後ともお力を」と引き続き支援を要請した。

<論陣>
悪質化の一途をたどる詐欺事件
=「おれおれ」から「振り込め」型に=
 身内になりすまして多額の現金を騙しとる「振り込め詐欺」。いわゆる「おれおれ詐欺」の手口が一層悪質になり、その被害が目に見えて急増している。2004年は1月から10ヵ月間で被害件数は1万2424件で被害金額は、なんと150億円にものぼっている。これに架空請求詐欺や融資保証金詐欺を含めると”振り込め事件”の被害総額は222億円になる。警察庁の調べや統計だと、増えかたは4割強にもなっている。そして検挙率は僅か5%。詐欺の手口がいかに巧妙であるかを物語っている。被害者のほとんどは高齢者だが、犯行を重ねる犯人側の年齢は30歳代だったものが、最近では20歳〜10歳代と若年化してきている。
 犯行の手口は、はじめのうちは「おばあちゃん?おれだけど交通事故を起こしてしまった。相手の車の修理代で50万円いるんだけど、おやじに言えない。悪いけど、おばあちゃん、すぐ、この銀行の口座に振りこんでよ。必ず返すからね。おやじには内緒だよ」という簡単な泣き言で”おばあちゃんの虎の子”を騙しとるものがほとんどだった。もちろん、おばあちゃんには、犯人とは見ず知らずの他人である。
 ところが、最近になると、手口はドンドン悪質化してきている。昨年12月に横浜市で60歳の会社員がひっかかった「振り込め詐欺」事件では”役者”が入れかわり立ちかわり電話口に現れ、結局4700万円もの現金が騙しとられている。まず、男性の家に息子と名乗る男から電話が入った。「おやじさん、事故を起こしてしまった。すみません」といって電話が切れた。それが午後6時40分ごろだったという。その後、翌日の午後2時半までの間に「わたしは○○署の警察官だ。いま、事故の捜査を担当している」と警察官を名乗る男から電話が入り、そのあと、こんどは弁護士(?)からの電話。さらに被害者の父親と称する男からも電話。その数は11回もあり「示談金」「仮釈放金」が次々と請求された。息子らしい声を信じた父親は、警察官、弁護士、被害者の父も本物と思い込み、1回につき200万円、300万円、500万円とその都度、指定された銀行口座に振り込み、総額は4700万円にのぼったという。被害にあった会社員は、何度か息子の携帯電話にかけたがつながらなかった。あとで騙されたと知り横浜市の警察に届けたという。
 医師の父親が2500万円騙された事件もある。これも神奈川県の例。勤務医を装った男から「医療ミスを起こしてしまった」という電話があった。そのご、病院長、弁護士を名乗る男が次々と電話に出て、結局、見舞金や葬儀名目で2500万円を指定の銀行口座に振り込ませた。
 架空請求事件も多い。ある日、身も知らぬ会社や融資会社から「あなたは当社に債務(借金)が残っている。元利合計で45万円になる。何月何日までに指定口座に振り込まなければ、法的な手段をとる」などの請求書が舞い込んでくる。過去に”借金”したことがある人だと、つい錯覚して「残金があったのか?」と思い振り込んでしまう。実は犯人側は、電話帳や、その他の名簿で無作為に名前を選んで送り付けているだけで「何人かがひっかかれば」という振り込め詐欺の一種である。
 とかく、世の中がせちがらくなればなるほど”詐欺”事件は激増する。特に「振り込め詐欺」は急増している。その被害を受けない方法は、まず、不審な電話だと思ったら”息子”であっても、名前と電話番号を聞いて、いったん、電話を切ること。電話を切ったあと”息子”に確認の電話を入れることが最も大切である。
 振り込め詐欺の場合、犯人側はほとんどプリペイド式の携帯電話を使っている。しかし、普通の勤め人や学生はプリペイド型を使っている人は少ない。”息子”や”家庭”の携帯電話の番号は父母、祖父母に知らせておくことも大切である。「振り込め詐欺」の99%は「顔を見せぬ犯罪」である。手口がいくら悪質、巧妙化しても”顔見えぬ事件”には、まず、「おかしい」と思ってかかるべきである。

東富士を撮り続けて…
シリーズ13
富士本屋写真部
佐藤欣一氏(写真提供)
昭和10年 気球部隊
軍旗を先頭に滝ヶ原街道を御殿場駅から移動する連隊
大正14年 攻防大演習を視察する東宮殿下

5面へ
(ヘルプ)
Copyright (C) 2001-2008 Boueihome Shinbun Inc