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   2005年1月15日号
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新年あけましておめでとうございます
今津 寛 副長官
全力で職責の完遂を
 日本国内そして世界各国で任務に勤しんでいる隊員諸官、明けましておめでとうございます。諸官とともに輝かしい新年を迎えられたことをたいへん光栄に思います。
 昨年は、創設50周年を迎えた防衛庁・自衛隊がその存在意義を行動をもって示した一年でありました。イラク人道復興支援、インド洋での対テロ支援活動、ゴラン高原国際平和協力業務等、新たな脅威に対し我国が断固としてその抑止、対処にあたるとともに国際社会の平和と安定に主体的に行動しました。
 一方、国内においては新潟県中越地震や多発した台風による風水害等に対し迅速機敏に災害派遣にあたり、国民の生命・財産を守り、強い信頼を獲得することができました。
 迎えた平成17年は、新たな「防衛計画の大綱」の下、多機能で弾力的な実効性のある防衛力を目指す新「中期防衛力整備計画」の初年であり、これからの我が国の安全保障体制を確立していくスタートの年です。
 真に「日本を守る」国防の態勢はどうあらねばならないか。今、統合運用を含めた組織、態勢、能力の整備が強く求められています。
 国民の命を護る防衛という崇高な仕事は、防衛庁・自衛隊だけではなく、1億国民あげえて取り組むべきものと信じます。その為にも我々がその使命を達成するためには国民の高い支持が不可欠です。諸官には国民の強い信頼と期待に答えるべくそれぞれの職責の完遂に全力であたられますことを強く望みます。私も副長官として大野長官の下、諸官と共に一丸となって、我が国防衛の大任に全力であたっていく決意です。
北村 誠吾 政務官
災害時に迅速に対応
 新年あけましておめでとうございます。念願叶って昨年9月に防衛庁長官政務官として着任し、こうして皆様に新年の御挨拶ができますことを心から嬉しく思います。
 昨年は、防衛庁・自衛隊創設50周年の節目を迎えました。我々の目の前には、大量破壊兵器や弾道ミサイルの拡散、国際テロ組織の活動等、新たな脅威や平和と安全に影響を与える多様な事態への対応という喫緊の課題が存在しています。これら課題に対応するため、新たな防衛計画の大綱と中期防衛力整備計画を策定するなど新たな一歩を大きな歩みにつなげるべく引き続き努力する必要があると考えます。
 また、昨年は台風、地震といった自然災害が日本列島を襲い、全国各地の隊員諸君が被害復旧のため、汗を流す姿が国民の皆様に印象づけられ、災害に際しての我々の役割の大きさを痛感させられた年でもありました。災害は時を選びません。国民の生命、財産を護るため、今後も災害等に迅速に対応できる体制を維持する必要があると考えております。
 私は長官政務官として、大野防衛庁長官を支えつつ、これら内外の諸問題に全力を尽くすとともに、現場の隊員の皆様との意見交換も行いながら、自衛隊がその実力を遺憾なく発揮し国民の信頼に応えることができるよう尽力したいと考えております。
 最後になりましたが、本年が皆様にとりまして実り多い一年となりますことを心よりお祈り致します。
柏村 武昭 政務官
実効性ある態勢に
 明けましておめでとうございます。本年が、皆様にとって素晴らしく、そして明るい年となりますよう御祈念申し上げます。
 昨年は、防衛庁・自衛隊にとって、創設から半世紀をむかえた大きな節目の年でありました。新大綱及び中期防にも示されたとおり、我々は今、新たな脅威や多様な事態に対して、多機能で弾力的な実効性のある態勢を整備していかなければならない時代を迎えています。即ち、本格的な侵略事態生起の可能性を踏まえつつ、更なる脅威である弾道ミサイル、ゲリラ特殊部隊による攻撃、離島侵攻、不審船等へ対処していかなければならないのです。これは、主として9・11から続くテロとの戦いから結びつくものでもあります。我が国にとりましてテロや脅しに屈することは、それだけで民主主義の骨幹に背くものであり、決してあってはならないことだと私は考えます。こうした状況のもと「日本が国際社会の中で果たすべき役割は何か、また我々は何ができるのか」といった最終的な判断が、イラクでの人道復興支援活動、インド洋での補給活動、遡ればゴラン高原での平和維持活動等に繋がってきているのです。これらは、自己完結性を持つ自衛隊の能力を十二分に発揮し、国内外から高い評価を受けております。その陰には、平時からの厳しい訓練等で培ってきた磨き抜かれた知識と能力であることは言うまでもありません。私は、ターニングポイントとも言えるこの年に政務官であることを心から感謝すると共に、隊員諸君が、安んじて任務に邁進できる環境づくりに誠心誠意取り組んでまいりたいと考えております。

精鋭部隊が国の安全を守る
第1空挺団初降下訓練
ヘリで視察に訪れた大野長官右隣りは寺崎団長
 陸上自衛隊第1空挺団(団長・寺崎芳治陸将補)による「初降下訓練」が1月8日、千葉県船橋市の習志野演習場で行われ、大野功統防衛庁長官、柏村武昭、北村誠吾両政務官、先崎一統幕議長、森勉陸幕長をはじめ、招待者や地元住民など約1万人を超える観客を前にヘリボン戦闘の一連の訓練を披露した。(写真下=上空から敵地に侵入し、迅速に偵察行動を開始)
 訓練には支援部隊として第1ヘリコプター団、東部方面航空隊、空自航空支援集団、第1師団、富士教導団が参加。人員400名、ヘリコプターなど航空機19機、車両50両の規模で侵入・偵察から敵の撃破に至るまで対空、対機甲など模擬戦闘を展開した。6日の予行では新たに導入されたフランス製のパラシュートで華麗なる落下傘降下をおこなったものの(写真左上)本番当日は、強風のため恒例の落下傘降下は中止に。それでも観客は真横に低空飛行するヘリや追撃砲の爆音など実践さながらの迫力に息をのみながら年頭行事を見守った。
 訓練展示終了後、整列した隊員に大野長官は「精鋭無比の習志野空挺団諸君の目の輝き、気魄にあふれた顔つきに感動した。新しい脅威であるテロ、ゲリラに迅速に対応できる機敏な訓練振りを目の当りにし、頼もしく思う。国の基本である安心と安全のためにますます頑張って下さい」と激励した。

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