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   2004年11月15日号
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栄えある受章者
秋の叙勲・褒章
 平成16年秋の叙勲受章者が11月3日、発令された。防衛庁関係の受章者は129名(うち女性1名)で、前々号(10月15日発行=第653号)で紹介した第3回危険業務従事者叙勲943名(同4名)と合わせて1,072名(同5名)が受章した。秋の叙勲受章者の伝達式は11月8日、防衛庁講堂で行われ、大野功統長官から勲章と勲記が伝達された。また、平成16年秋の褒章受章者が同3日、発令され、防衛庁関係は16名(うち女性1名)が藍綬褒章を受章した。褒章伝達式は11月15日、防衛庁庁議室で行われ、大野長官から褒章と章記が一人ひとりに伝達された。(詳細は11月15日号紙面をご覧ください。)

諏訪神社・祭礼行事「長崎くんち」を支援
及川1尉が自衛官として初めて奉納踊りに参加
<長崎地連>
 長崎市にある鎮西大社・諏訪神社(長崎市上西山町)の祭礼行事「長崎くんち」が10月7日から9日までの3日間、盛大に催され、この秋季大祭の奉納踊りに、自衛官が初めて参加し話題となっている。話題となっているのは、長崎地連本部総務課で総務班長を務める及川武1陸尉。
 及川1尉が曳いた「阿蘭陀船」は、重量が4トンを越すという曳き物の中で最も重量が重く、曳き廻しには体力と息のあったチームワークが必要とされる。特に、踊りの中で一番の見せ場となる「オルゴール廻し」では、会場が静寂に包まれる中、ベルリラ(鉄琴)の音色に合わせてスローモーションのようにゆっくりと重い船を回す様は、観ている者が思わず息をのみ握り拳を作ってしまうほど幽玄で、会場には船の車輪と石の地面がこすれ合う「ゴゴッ、ゴゴゴ…」という音だけが響き渡る。及川1尉は船の右舷中央において、ほかの根曳き衆に指示を与えながら引き綱を巧みに操り、船の動きを調整する重要な役割を果たした。
 4ヵ月間の訓練を経てチームワークの整った出島町の阿蘭陀船は観客を魅了し、退場の際には「モッテコーイ、モッテコイ」とアンコールを意味する歓声が怒濤のようにわき上がり、何度も呼び戻され踊りを披露、会場は歓喜と拍手で沸き上がった。
 9日夜、3日間にわたり本場所(諏訪神社・「お旅所」・市公会堂前広場)および準場所(八坂神社・JR長崎駅構内かもめ広場)での奉納踊り披露、「庭先廻り」(主な店・家などで踊りを呈上するもの。くんち期間中、坂の多い長崎市内で数千軒を廻り歩き、その距離は50qにも及ぶ)など全ての行事を終えた出島町のくんち関係者たちは、本番までの諸調整・猛練習・怪我・苦悩と、それを乗り越え無事にくんちを終えることが出来た喜びをかみしめながら互いの労を讃え合っていた。
 また、及川1尉同様、地連部長の原田哲郎1海佐は「阿蘭陀船」に同行する「世話役」として紋付羽織・袴でくんちに参加し、出島町くんち奉賛会及び同町自治会を支援した。

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