防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース 防衛ホーム新聞社 防衛ホーム新聞社
   2004年10月1日号
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防衛庁・自衛隊50周年記念
自衛隊音楽まつり
一般入場者を募集
応募締め切りは10月15日必着
 防衛斤・自衛隊50周年記念「自衛隊音楽まつり」(マーチングフェスティバル2004イン武道館)が11月20、21の両日、日本武道館で開催されます。
 「誇りと信頼」をテーマに防衛庁陸・海・空自衛隊音楽隊、第302保安中隊、自衛太鼓、防大儀仗隊、在日米陸軍軍楽隊、オーストラリア陸軍軍楽隊など総勢1,000名が出演し、壮大で華麗な音楽演奏やドリルなどを繰り広げます。申し込み方法などは次のとおりです。
 〈日時〉【11月20日(土)】▽第1回公演/14時15分〜16時▽第2回公演/18時〜19時45分
 【11月21日(日)】▽第3回公演/14時15分〜16時▽第4回公演/18時〜19時45分(公演時間は、各回共通1時間45分を予定しています)
 〈お申し込み方法〉
 (1)往復はがきに下記の要領でご記入の上、郵送にてお送り下さい。〈10月15日(金)必着〉抽選の上、返信はがきにて結果をお知らせいたします。※記載内容が十分でないはがきは、返信できない場合があります。

 (2)当選はがき1枚で2名様まで入場できます。
 (3)多くの青少年層に来場していただくために「青少年券」を設けています。青少年券での入場者は29歳以下に限定します(ただし、同伴者1名は30歳以上でも入場可)。※自衛隊音楽まつりの入場券及び当選はがきは非売品です。営利目的では使用できません。
 〈お問い合わせ先〉防衛庁陸上幕僚監部広報室電話03・3268・3111(内線40091〜94)
 陸上自衛隊ホームページでも紹介しています。

空自体験飛行参加者募集のお知らせ
 航空自衛隊は、自衛隊の日頃の活動を、多くの国民の皆様にご理解いただくため、自衛隊記念日記念行事の一つとして、次のとおり体験飛行を行います。
 〈日時、場所、使用航空機、搭乗人数〉▽11月28日(日)午前10時〜午後3時(1回の飛行時間約15分)▽航空自衛隊入間基地(埼玉県狭山市稲荷山2-3)▽C-1ジェット輸送機:460名、CH-47J輸送ヘリコプター:540名
 (天候不良等の理由により中止させていただくことがありますのであらかじめ御了承下さい)
 この体験飛行を希望される方は次の要領でご応募下さい。(応募多数時は抽選)
 〈応募資格〉小学生以上(小学生は保護者の同伴が必要です)

 〈応募方法〉往復はがきにより上図の要領でご記入のうえ、ご応募下さい。(複数応募されてもお一人1回の搭乗とさせていただきますので御了承下さい【抽選の場合も同様】)*はがき1枚で中学生以上は2名まで応募できます。(小学生同乗の場合は、小学生2名まで・保護者2名までの計4名の応募が可能です)*小学生のみでの応募は御遠慮下さい。
 〈締め切り〉10月20日(水)必着
 〈お問い合わせ先〉防衛庁 航空幕僚監部 広報室 電話03-3268-3111内線(60092)
 〈発表〉返信用葉書の発送をもって代えさせていただきます。
 〈注意〉
(1)C-1,CH-47Jともに自衛隊機です。民間の旅客機のように、室内が明るく、静かで、乗り心地の良いものではないことをご理解のうえ、ご応募下さい。その他、両機種の特徴等については、航空自衛隊ホームページの装備品ギャラリーにも掲載していますので、そちらをご覧下さい。
(2)体験飛行搭乗券(当選通知葉書)は、搭乗者の名簿を事前に作成するため、当選者以外の方への譲渡はできません。
(3)入間基地では、駐車場の用意ができません。民間交通機関の利用をお勧めします。

<話題の新刊>
現代安全保障用語事典
編集代表(専修大学経済学部助教授) 佐島直子
 「安全保障」を冠する事典・辞書の類は、希少である。ましてや、今日的な安全保障問題を包括的に扱ったものは、皆無といって良い。その点、本書は、9・11同時多発テロ後の変容著しい国際環境や自衛隊のイラク派遣といった近時の変化を捉え、安全保障に関わる情勢・法制度・経済・戦史などを網羅的に概説する本邦初の試みである。
 過去、同種の事(辞)典がなかなか刊行されなかった理由は、第2次世界大戦後の日本が抱えてきた安全保障上の根幹的な問題点と無縁ではないように思う。つまり、安全保障に関わる「事(辞)典」という広領域の編纂を、政治的・思想的な立場を超えて多くの執筆者が共同作業するのは不可能であったろうし、政治思想を同じくする専門家集団による執筆では、内容が著しく偏向してしまうからである。
 幸い本書は、強力な執筆陣を得た。いずれも安全保障分野において極めてユニークな経験と揺るぎない実力を有する方々である。企画から2年あまりという、かくも短期間で本書が刊行にこぎつけることが出来たのは、一に執筆陣の博識と技量、それに見事なチーム・ワークによるところが大きい。
 実際のところ、第2次世界大戦後の日本において、「安全保障を巡る議論」は長く不健康なものであった。寄るべき立場によって、ばらばらなまま、いたずらに時を経、いつまでも成熟しなかった。こうした過去の「つけ」は大きい。安全保障問題のパラダイムが大きく転換しようとしている今日でも、日本では賑々しくも「不整序で危うい」議論が、巷間跳梁跋扈している。
 「見てこなかったもの」を急に「凝視」しようとしても見えるはずがない。眩しくてクラクラするだけだろう。ましてや、そのまま歩き出そうとしたら、小さな障害にも躓いてしまう。とりあえずは、大きく目を開き、じっと視点を合わせて、必要なら視力を矯正しなければならない。しかし、そのためには然るべき眼鏡やコンタクト・レンズが必要だ。
 要は今こそ、皆、無知を悟り、何を学ぶべきか真摯に考える必要がある。安全保障について議論を始める前に学んでほしい事柄が山のようにある。本書はそのための一助である(「刊行にあたって」より抜粋)「信山社刊、A5判、定価6,300円)

防衛ホーム 俳句コーナー
 コスモスに埋もれし遺影微笑みて  中矢 岳子
 ふるさとの夜は藤村の濁り酒  丸山 記代
 一人居の寂しさ虫に癒されて  佐藤 玲美
 虫聴いてゐる背何かを言はれゐる  大谷 弥栄
 暗がりに月光澄める潦  足立 徹
 三人の無口でありし松手入  中村 かよ
 忘れたきこと口にする秋の空  越後 小吹
 手話をもて会話のはずむ人の秋  清水 文江
 狐火の母の話を語り継ぎ  神部 しげ
 紬織る機屋の窓に秋の海  松本 弘道
 芒野に分け入りし人はるかなる  久保田澄子
 大の字に寝て秋天を我がものに  西村 栄治
 春寒や胸にこぼれし粉薬  鈴木 吟悠
 てにをはを大事にふかし馬鈴薯(いも)を食む  本吉のぼる
 吊橋を中程に来て天高し  亀井 桂泉
 流竄(りゅうざん)の皇を偲べる里祭  塩田 昌恒
 夫はまた見に出たらしき後の月  古賀 芳川
 侮ってをりし花野の深かりし  岩崎 悦子
 鈍色の薄雲はぎて月出づる  平岡みのり
 水引草よどみし闇をぬきん出て  鶴 たけし
     選者吟
 何か告げたくて鳴く虫かも知れず  保坂 伸秋
     (「栃の芽」誌提供)
 「栃の芽」誌をご希望の方は〈栃の芽会連絡先=仙台防衛施設局総務部・畠中草史氏電話022・295・1281内線3100〉へご連絡下さい。

シリーズ イラク派遣を終えて
空自西部航空警戒管制団 第43警戒群 2空曹 山口彰一郎
 私はイラク復興支援に第1期要員として参加しました。活動を無事に終え帰国できましたのも関係者の方々のご支援ご声援のおかげと思っております。
 さて現地での生活環境や勤務内容を簡単に紹介していきたいと思います。
 我々の活動拠点であるクウェート国アリ・アルサレム空軍基地は、日本では考えられないような広大な敷地の中、見渡す限りの砂漢が広がっています。生活の基盤となる空曹士隊舎は、約20名の大部屋でしたが、狭いながらも全国から集まった同僚と良き交流の場として快適に生活することができました。
 私は、輸送小隊の一員として参加しましたが、クウェートではテロ等の心配もなく、任務に集中する事ができました。輸送小隊の業務は、レンタカーの調達、部隊への貸し出しをはじめ、広大な基地の中での定期バスの運行、日本国内から大量に送られてくる支援物資の航空機への搭載等でありました。
 なかでも苦労した事は、支援物資のセキュリティーチェックを4、5時間もかけて実施したことや、現地契約のドライバー等とのコミュニケーションでした。片手に電子辞書を持ち、身振り手振りで日本語なまりの英語を駆使し、時には、日本語のみで上手に(強引に)意思を伝達しましたが、英語の大切さを痛感しました。
 また、第1期派遣のため、何もないところから部隊を立ち上げることはやはり難しく、業務手順等の取り決めについて、後々に続く隊員のことを思い、同僚との議論も沢山しました。
 そのような環境の中で感動したことも多くありました。砂漠の地平線に沈む夕日は日本で見るものとは違い雄大であり特に印象に残っています。また、我々が携わった支援物資が初めてイラク国内に送られた映像をニュースで見た時は、皆で感動したものでした。
 最後に今後派遣要員になられる方のために「英語は非常に大切」と一つだけアドバイスします。相手に意思を伝えるのは言葉とハートでしかありません。私は、今回の派遣に参加し、人生の中で数ヶ月の短い期間ではありましたが、非常によい経験をする事ができたと思っています。

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