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   2004年10月1日号
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スポーツよもやま話 根岸直樹
巨人・桑田に託す
200勝への最後の夢
 西武・潮崎哲也投手の今季限りの引退が決まった。潮崎は、勝負の世界に生きる人間にはまれな、心やさしい男だ。数年前のこの欄に「心やさしい潮崎投手」という拙文を載せていただいたことがあった。
 地元・所沢の心身障害児の会をサポートし続け「勇気づけられた」子供たちは数知れない。「引退」を聞いた会員のひとりは「やめてほしくない。あの笑顔に接しただけでみんな勇気づけられ"頑張らなきゃ"という気持ちになってしまう」と話している。
 36才での引退は、確かに「まだ早い」気がする。いま、プロ野球に36才以上の選手が何人いるか。投手だけでもざっと20人はいる。元メジャーに在籍し、39才になるオリックスの吉井理人投手は「チームがこんな状態なので不安がいっぱいだが、まだ使い道はあるはず」と話している。
 オリックスは来季、近鉄と合併する。選手が余れば、ベテランの来季への道はかなりせばめられる。その意味でも6球団制維持、新規参入球団問題など、プロ野球機構として再考の余地が十分あるはず。頭のよい球団経営者たちに考え直してもらいたい問題は山積みだ。
 1球団分の選手が消える運命にあると思えば、ファンが選手会を「全面バックアップ」して当然。ベテラン選手とファンの太いキズナを無視できないと思う。
 36才、ということで思い出したのが巨人・桑田真澄投手の存在だ。本人は年令に関しては黙して語らないが「引退」などと言い出さないでほしいというファンは多いはず。このところ球威が落ち、勝ち星もままならないが、今季は腰痛が出たり、ローテの谷間の登板で難しい調整を強いられながら、グチもこぼさず頑張ってきた。172勝までこぎつけたのだから「200勝まで頑張れ」と応援したくなってしまう。
 先輩の工藤公康投手は、41才でついに念願の200勝に到達した。「桑田ならできる」とエールを送っているのだから、続けてほしい。桑田の後に200勝まで投げ続けられそうな投手は、もう見当たらない。PL学園からの球友で、六月に2,000安打をマークした清原も「一緒に名球会入りが約束じゃないか」とハッパをかけているのだから。
 過去23人の200勝以上投手の、37才以降の勝ち星を見ると米田哲也(阪急)14、小山正明(阪神)30、鈴木啓示(近鉄)21、別所毅彦(巨人)16、スタルヒン(同)26、山田久志(阪急)43、梶本隆夫(同)5、東尾修(西武)21、若林忠志(阪神)66、村田兆治(ロッテ)42、中尾硯志(巨人)5、平松政次(大洋)藤本英雄(巨人)各1、工藤公康(同)38勝だ。
 桑田ならできる。ファンの夢を実現させてほしい。ガンバレ桑田真澄投手!!

バドミントン大会開催
<中央業務支援隊>
 8月23日、中央業務支援隊(隊長・宮崎悟介陸将補)は駐屯地体育館で各科対抗バドミントン大会を開催した。=写真
 競技は、1チーム3組(ダブルス)で16チームが予選リーグを行い、上位4チームが決勝トーナメントに進出した。
 大会会場となった体育館は熱気で溢れかえっていたが、外は連日の猛暑も一休みの涼しい日となり、熱戦を繰り広げた選手や応援団は大会終了後、涼風の中、汗を拭いながら健闘を称えあった。
 成績は▽優勝=印刷補給部印刷工場Aチーム▽準優勝=印刷補給部補給科チーム▽第3位=印刷補給部運用科チームだった。
 閉会式で、それぞれのチームが宮崎隊長から表彰された。

HOME's English Class(防衛ホーム英語教室)
I'VE HAD ENOUGH(アイブ ハド イナフ)
ごちそうさま
 Hi!皆さんお元気ですか。沖縄は台風21号が先週末来襲しました。今年の台風もこれで最後になると良いですね。沖縄は7月から9月が台風のシーズンとなります。度重なる台風の海水を含んだ風雨、その後の強烈な猛暑と紫外線で緑豊かな木々も大枝が折れたり塩害で枯れたりします。9月にはいり、ちょっとしたお湿りの雨が降りますと、傷ついたり、枯れたりしていた木々が一斉に芽を吹きだし・春の新緑のように美しい若葉がしげるのが見受けられます。9月といっても気温が高いので、若葉はあっと言う間に常緑の葉に成長します。1週間ぐらいでしょうか。私はそれを第2の春と呼んで束の間の晩夏の新緑の季節を楽しんでおります。
 さて、今回の表現は、“I've had enough”「ごちそうさま」です。直訳は、「私は十分食べた」ですが、食事についても、物事をうんざりする気分でも使うことができます。食事中に、おかわりはどうですか?とすすめられたときに「もう十分です、こちそうさまでした」と切り返すこともできますし、友人が自分の妻のことを「のろけ」ているときにも、「ごちそうさま」と対応することも可能です。言い方によっては、「うんざりだ」という意味にもなります。
 まだまだ残暑が続きそうです。富士総合火力演習では、多くの方にお世話になりました。心から御礼申し上げます。沖縄にも秋の風が吹いていますが、厳しい陽射しは相変わらずです。皆様の御健勝を祈念しております。See ya!(陸幕防衛部=在沖縄米海兵隊司令部キャンプ・コートニー勤務)<スワタケル〉

雪月花
 タイ東北地方の貧しい農村に生まれ、学校に行けない子供たちを支援するNGO「日本民際交流センター」という市民団体がある。奈良県の読者Fさんからの手紙で知った。Fさんは過去七年間、この地域の中学生への奨学金制度に協力して七人の子供を卒業させたとのこと。以下Fさんの手紙。
タイ東北部は国内でも最も貧しい農業地域。多くの小学生は学用品、制服などが買えず中学進学を諦めており、小学校を卒業すると都会の工場へ働きに出される現状です。年間一万円あれば文房具、教科書が買え一年間の通学が可能になります。私たちは一万円という金額は使い方によったら、あっという間になくなってしまいますが、タイでは、それはそれは貴重な金額なのです。書き損じのハガキや余った年賀は二百五十枚集まると一人の一年間の奨学金となります。里親になると、進学できたタイの中学生から写真と手紙が届き交流もできます。私の元にも何通かの手紙が届きました。ささやかな自己満足かも知れませんが、もっともっとたくさんの人にこのことを知って頂ければ幸いです。
問い合わせ=新宿区早稲田鶴巻町五一八可ビル三〇一号 TEL03-5292-3260 FAX03-5292-3510 ホームページ (金沢)

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