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   2004年9月1日号
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<寄せ書き>
自転車旅行
3普連1中隊  1陸士  杉本永志
 高校3年生の時の話です。クラスのみんなが自分の進路を決め始める時期になり、進学する人、就職する人に大きく分かれ、私の場合は就職する事は考えていましたが、職業まではその時には考えても分かりませんでした。そこで友達と2人で夏休み中に自転車旅行をして、その旅行中に何かひとつでも自分の為になることがあればいいなという思いで出発しました。
 しかし旅行といっても、そんなにかっこいいものでなくテントと寝袋と鍋くらいしか持っていかず、移動手段もママチャリなので遊びに行く感覚でした。今でもこの旅行を友達とはチャリ旅とよんでいて懐かしく思います。
 函館を出発して近場ではありましたが普段車やバスで通った事のある道も2人で自転車を漕いでいると新鮮に感じました。3泊4日という日数ではありましたがテントを準備したり、食事を作ったり、海に入ったり、それだけでも楽しくて時間のたつのもあっというまでした。また自転車のパンク修理道具もあえて持っていかず、起こる出来事も全て笑いに変わっていました。移動中に釣り筆を買い、その場で釣った魚を食べると本当においしく感じました。
 チャリ旅中の持ち物に1冊のノートを持っていっていました。このノートは旅の中でお世話になった人に一言を書いてもらいたいと思い持っていった物です。
 旅の2日目の夜に川で食事を取っていると近くに住む、おばさんが寄ってきて3人で話をしながら、魚と野菜を食べました。食べ終えて自転車に乗っていこうとすると、おばさんが「また寄りなさいね」と言ってくれたとき感動しました。
 このチャリ旅でたくさんお世話になり、話を聞かせてもらい本当にいい旅になりました。自分たちに優しくしてくれた人達のように私も人に優しく、相手を思いやれるようになりたいと思います。
私の旅について
4高特群304高射搬送通信中 3陸曹  水尾和也 
 私はよく旅をします。旅と言っても宿泊するばかりの旅だけでなく日帰りの旅にも行きます。旅先での楽しみは観光名所を見て歩く事と、温泉めぐりをする事です。
 北海道で生活してから数年の間に色々な場所へ足を運びましたが、強く印象に残っているのは峠から眺める景色です。峠に限らず車を走らせていると何度か良い景色に出会います。その時は迷わず休憩し景色を眺め、時折カメラにも収めたりします。良い景色はいつまで眺めても飽きないですね。景色を眺める事で感性を高める事ができる感じがします。
 温泉めぐりは何度も行きましたが、なかなか硫黄の臭いがする温泉に出会う事がありません。温泉に入り硫黄の臭いを嗅ぐ事ができた時は嬉しくなって普段より長く湯舟に浸かってしまいます。
 楽しみは沢山ありますが、何より一番楽しみにしているのは居酒屋に行き美味しいものを食べる事です。名物を食べながら酒を飲み、その土地で出会った人達と話しをする。話の内容はともかく人と話すことが何よりの楽しみです。
 旅は私にとって自分を見つめ直す時間だと思っています。旅を重ねる度に自分の中で気持ちや考え方が変わっていく感じがします。
 これから先もできる限り時間を作って色々な場所へ足を運びたいと思います。
家族の繋がり
7普連重迫中隊  三宅康友3陸曹の妻  三宅洋子
 「いってらっしゃい」毎朝子供と2人で主人を見送る。そんな当たり前の毎日に幸せを感じています。主人は先日まで6ヵ月間入校していました。長い6ヵ月でしたが、家族の大切さを再認識する良い機会でした。
 私は結婚して福知山に来るまでは親元で生活していたので、結婚当初は主人に何かと不自由な思いをさせたと思います。初めての土地で家事と育児に追われ、どちらかと言えば子供中心の生活になっていて、家事の手抜きもありました。
 主人が入校して子供と2人の生活が始まりましたが、ハリがなく寂しい毎日でした。無事教育が終わり、家族3人の生活に戻りました。子供も父親がいると安心するようです。母親では出来ないダイナミックな遊びにも大喜びで、長期間離れていたのに「ちちー」と言って引っ付き回っています。躾は主人の方が客観的に子供を見る事ができるので助言をしてくれます。
 主人が居ると家事の量も増えますが、子供中心だった生活も変えて、美味しいお弁当や夕食を作り、和やかな家庭になるよう努力しています。生活のハリとなって毎日充実しています。
 毎日社会のため、家族の為に仕事をし、家では良き夫、父親である主人に感謝し、私も良き妻であるように努めて行こうと思います。お互いの存在を当たり前とは考えず家族の繋がりを大切にしていきたいです。
豊川市水防訓練に参加して
10特連5大隊9中隊  3陸曹  北出雅一
「月の輪工法」で土嚢を積み上げる隊員たち
 私は、去る6月19日、豊川市水防訓練に第2作業班班長として参加しました。今年3月、第3特科連隊(今津)から転入以来3ヵ月、私も家族もようやくこの豊川の地に慣れはじめたところで、初の防災訓練参加でした。
 過去防災訓練は幾度か経験しておりましたが、水害が想定の防災訓練への参加は初めてのことであり、当初何をすればよいのか全く分からず不安も多少ありました。しかし「命ぜられたからには」といった責任感と、水防訓練に対する興味も手伝い、熱心に過去の資料や写真、あるいは中隊でのミーティングを通じイメージアップを図りました。
 今回構築した水防工法は「月の輪工法」というもので堤防の決壊を防ぐための工法でした。訓練本番では豊川河川敷で暑さと土嚢の重さと戦いつつ、班長という立場として夢中になって構築しました。中隊長の完成報告を聞きホッとしながら、完成した美しい月の輪工法を見ていると「少ない時間ながらもこれだけの物が出来るのか」と言う達成感がありました。
 私にとって水防訓練とは新たな分野であり、挑戦する気持ちで臨んだ訓練でした。これから訓練最盛期、この気持ちを継続し、乗り切ろうと思います。今回の訓練に参加でき、大変良い経験ができました。

「頑張っています」 新しい職場
活躍するOB シリーズ
南西観光ホテル  伊佐 由美
平成15年8月、沖縄地連を3海曹で任満退職
 6任期13年間の任期満了後、専業主婦になる事も考えました。しかし、また新たな職場で自分の可能性を試したいと思い、沖縄地域援護センターに相談したところ再就職の厳しい中、現在の会社に入社する事ができました。
 私は予約課に勤務しており、各旅行会社からの予約状況の台帳整理やパソコン入力、電話の応対、各種宴会の受付などの業務を行っております。まだまだ学ばなくてはならないことが多く時間がいくらあっても足りないくらいです。
 今までの勤務は、上司に指示されたことを与えられた分だけをこなしてきていたように思います。しかし、現在は、ホテルの客室を満室にできるようにいかに予約をコントロールしていくかなど、自分の意見や考えをしっかり持ち、先を見つめていかなければなりません。まだまだ先輩方の意見を仰ぎ、指導を受けている状況ではありますが、日々充実した毎日を送っています。
 これから再就職を考えている方もいらっしゃると思います。在隊中の勤務経験も次の職場にも活かせるところはあります。ただそれだけではなく自分が何をしたいのか、これからの目標をしっかりともって、いろいろな事に目を向け、資格取得など頑張って下さい。
 私もまだまだこれから多くを学びながら、日々努力と精進を怠らず頑張っていきます。

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