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   2004年6月1日号
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京都府知事から感謝状
<7普連>
鳥インフルエンザ防疫作業に協力
300隊員が被害拡大防ぐ
 第7普通科連隊(連隊長・財城1佐)は4月22日、山田京都府知事から丹波町で発生した高病原性鳥インフルエンザの防疫作業協力に対して感謝状を贈呈された。
 3月4日午前9時から連隊は府の要請を受け現地に前進、当初は鶏舎外の防疫作業に従事し、7日からの災害派遣では、鶏舎内での鳥の袋詰と鶏舎の消毒を行った。この間、連隊として、延べ約300名の隊員が作業に従事した。
 駐屯地を訪れた京都府知事代理の栗田誠一郎防災監は、連隊長に知事からの「防疫作業において、多数の隊員皆様の献身的な御尽力は、被害の拡大防止と事態の早期終息に大きく寄与されました。おかげで府民生活の安心・安全を確保することができました。第7普通科連隊の働きは地域にとって大変心強いものとなりました」と記された感謝状を贈呈した。
 これに対して、連隊長は、「今後とも府と連携をとり、国民や府民の期待に応えるため、平和と安全の確保に努めていきます」と述べた。
 今後とも連隊は、連隊長が隊員に要望している『いかなる任務にも即応できる、真に行動できる部隊、隊員たれ』を実践し、地域社会との連携を密に取りながら任務達成に邁進していくとしている。

WAVE初の先任伍長
<大湊衛生隊>
眞野英子1曹
 大湊衛生隊(隊長・田口順2佐)の眞野英子1曹は、3月26日に先任伍長に指定された。女性自衛官としては、海上自衛隊初の先任伍長の誕生で、全国からその活動が注目されている。
 眞野1曹は平成5年、公募海曹として入隊、課程終了後は自衛隊大湊病院看護課に配属された。看護師としての看護技量は高く、その真摯な勤務態度は大湊地方隊隊員、家族のみならず他部隊の艦艇乗員からも高い評価を受けていた。
 今年1月、大湊衛生隊に転任し、当初は衛生科先任海曹として、健康診断及び身体検査等を中心に業務を覚えつつの勤務だった。そして、3月下旬に前先任伍長の転出に伴い、優れた能力と人間性の両面から人望があり、また、真面目で熱心な勤務態度が評価され、この度、先任伍長となった。
 眞野1曹は、部隊経験こそ少ないものの、今後は大湊地方隊先任伍長(前田昭則曹長)の指導のもと、隊員の融和団結を図り、大湊地区衛生員の良き伝統を継承しようと努力している。
 女性自衛官としてのきめの細やかさや明朗闊達なところなど、男性隊員とは一味違った先任伍長が誕生し、その活躍が期待されている。

防衛庁・自衛隊 創設50周年記念
ロゴマーク キャッチフレーズ 募集
締切りは7月9目
 防衛庁は、防衛庁・自衛隊50周年を記念してロゴマークとキャッチフレーズを募集します。採用作品は、防衛庁・自衛隊50周年記念関連イベントなどで使用するほか、今後の防衛庁の広報活動に使用していく予定です。是非とも防衛庁への国民の皆様の理解が深まる作品をお願いします。
 〈募集要領〉
 【ロゴマーク】(1)用紙にて応募の場合は、A4判用紙を縦長に使用し、1枚1作品として、裏面に住所、氏名、年齢、職業、電話番号及び作品に関するコメントを記入し、郵送にて応募ください。(2)フロッピーディスクなどを使用して応募する場合は、500キロバイト以下のJPEG形式とし、ラベルに住所、氏名、年齢、職業、電話番号を記入するとともに、作品に関するコメントと印字した作品を添えて、郵送にて応募ください。(3)なお、作品は未発表のものに限ります。
 【キャッチフレーズ】(1)10字以内を基準としたフレーズを1作品として、官製はがき(1枚1作品)によりご応募ください。(2)はがき裏面に、作品のほか、住所、氏名、年齢、職業、電話番号及び作品に関するコメントを忘れずに記入してください。(3)なお、作品は未発表のものに限ります。
 〈あて先〉〒162-8804東京都新宿区市谷本村町5-1 防衛庁長官官房文書課「防衛庁・自衛隊50周年記念ロゴマーク・キャッチフレーズ」係
 〈応募締め切り〉7月9日(金)消印有効
 〈採用の発表〉最優秀作品として採用された方に連絡のほか、防衛庁ホームページに掲載します。
 〈採用された方の特典〉ロゴマーク・キャッチフレーズの作品が採用されたそれぞれの方に石破防衛庁長官からの賞状のほか、記念品並びに富士総合火力演習、観閲式及び自衛隊音楽まつりの特別招待券を差し上げます。
 〈作品の取扱い〉(1)採用作品は、防衛庁・自衛隊50周年記念関連イベントなどで使用するほか、今後の防衛庁の広報活動に使用させて頂きます。(2)採用作品は、必要に応じて補作、修正する場合があります。(3)採用作品の著作権は、防衛庁に所属し、応募作品及びフロッピーディスクなどは返却できません。
 〈問い合わせ先〉防衛庁長官官房文書課 電話(03)3268-3111(代表)内線20232、20225

防研(研究職)職員を募集
 受付期問は、平成16年4月20日(火)から平成16年6月14日(月)までです。募集案内及び応募票は防衛研究所ホームページからも入手可能です。

『桜また咲け』
元施設学校総務部長(1陸佐=昨年8月退官)  武田新一
 小さな人間である私が社会に貢献する手段として選んだ道は自衛官でありました。入隊してから約40年間に、陸幕装備部、商知駐屯地司令、東京地連城北地区隊長、北富士業務隊長、関西補給処施設部長、施設学校総務部長等、全国各地で様々な役割を担い貴重な経験をさせて頂きました。これまで任務を全うできたことは上司・部下・同僚をはじめ、各地域のあらゆる方々の心暖まる激励と御指導のお陰であり厚く感謝しています。
 私が入隊したころ、世界は冷戦の真っ只中であり、世界の中で日本の安全を守ることが責務でした。近年もイラク情勢・北朝鮮問題等国外情勢も予測のつかない不透明さを感じますが、一方国内も少年犯罪や悪質な犯罪が後をたたず国民のモラルの低下と国家の基盤である社会が弱っていることを感じずにいられません。
 自衛官としての役割を終えたとはいえ「生涯現役」を自らのモットーにこれまでお世話になった多くの方々への恩返しの気持ちから、退官後は今まで養った経験を生かして社会の安全を取り戻すために貢献する方法はないかと模索しておりました。
 そんな中、人の縁とは不思議なもので、知り合いの紹介で社会的弱者救済を活動主旨とした「PFIジャパン」という組織の立ち上げに参加することになりました。この組織は米国のワシントンに本部があり、国連経済社会理事会に諮問資格を有するNGOです。国際組織として犯罪防止活動、犯罪被害者とその家族への救援、犯罪当事者及び犯罪経験者の更正支援を目的として活動しています。現在では世界105カ国に活動拠点を置き、10万人のボランティアと共に、3,000人の弁護土団、5,000人の医師団が組織され世界各国で支援活動を実施しています。中でも、刑務所慰問等のPFI独自の再犯防止プログラムにより、再犯率が減少した国があるという実績があります。
 このような実績を基に日本の国情に合わせた組織として「PFIジャパン」が昨年8月に誕生しました。まだまだ、組織作りの段階で大きな活動には至っておりませんが、活動主旨として、★犯罪被害者とその家族への救援、★受刑者・起訴前の容疑者やその家族への救援、★未成年者の凶悪犯罪・薬物犯罪への対応と犯罪予防のための啓発活動、★再犯防止のための救援、★医療ミス被害者とその家族への救援、★路上生活者の自立支援の6項目を掲げて活動しています。
 第二の人生の新たな生き甲斐はこの「PFIジャパン」の活動を通して、この日本を安全で安心して生活できる社会を取り戻すことです。一人でも多くの方々にこの活動の主旨を理解して頂き、活動の輪を広げるために日夜努力する毎日です。「PFIジャパン」では地域に根ざした活動が重要と考えて、私のような自衛官OBや警察官OBを中心として地域防犯活動の組織(防犯連絡協議会「防連協)」を構築する予定です。隊員及び隊友各位の御協力をお願いするとともに退職隊員がそれぞれの地域で防連協職員として幅広く活躍されんことを祈念しております。
 少しでもご興味をお持ちいただきましたら、お気軽に事務局までご連絡下されば幸いです。
PFIジャパン(PRISON FELLOWSHIP INTERNATIONAL JAPAN)〉〒104−0061東京都中央区銀座7-14-7共栄銀座7丁目ビル8階03-3544-0789 FAX03-3544-2577

防衛ホーム 俳句コーナー
 青年の路地に働く街薄暑  鈴木 芳江
 宮出しを明日に控へし神輿燦(さん)  御手洗敬子
 海女の戸の早寝落ちたる今日の月  郷家たもつ
 山若葉奈落の底の水の音  村山 郁
 頑(かたむな)に頑に草毟(むし)りをる  五百蔵英子
 過去未来境の今を神輿昇く  小熊 和子
 豊穣(ほうじょう)なひと日とおもふ大夕焼  清水 春生
 昼寝覚こころにひびく句の欲しき  清水よしを
 緑蔭に居るそれだけで幸せに  並木 桂子
 風鈴の音分ち会ふ路地親し  畠中 洋子
 空映す植田の先に家路あり  益田 希
 手に団扇握りしまま眠る母  渋谷 則子
 子蟷螂(とうろう)構へし鎌の透けをりし  福満千登世
 一つ買ふだけの西瓜をみな叩く  駒野 英明
 麦刈の一家総出の昼餉(げ)かな  黒石誠一郎
 万緑の風をもらひて峠赦え  清家 義輝
 明易の港に音の動き出す  鶴 たけし
 梅雨深し指の先まで淋しき日  本多 令佳
 川に生れ未知の川辺を糸とんぼ  鮎瀬 汀
 迷ふことあり行き悩むでで虫も  西沢 公男
     選者吟
 蟻の居るだけでも大地親しくて  保坂 伸秋
     (「栃の芽」誌提供)
 「栃の芽」誌をご希望の方は〈栃の芽会連絡先=仙台防衛施設局総務部・畠中草史氏 電話022・295・1281内線3100〉へご連絡下さい。

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