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   2003年12月1日号
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スポーツよもやま話 根岸直樹
日本プロ野球の基盤築く
故千葉茂さんの夢を見た
 夢を見た。夢などめったに見ないのに、なぜだったのか。寒い日が続いて「ラーメンを食いたい」欲望にかられながら眠った夜のことだ。薄れかけた記憶の中で、眼下に旧後楽園球場のフィールドが広がっていた。
 ネット裏一階スタンドの最上段に記者席がある。座っている小生の横に千葉茂さんがいて、うまそうに出前のラーメンをすすっていた。当時、球場外の食堂から出前を取り寄せ、試合の合い間に食事をする評論家、記者も多かった。
 千葉さんはドンブリを前にして「(選手の)動きがニブイな」とか「あの振りでは飛ばんよ」とか、ひとり言のようにつぶやいていたが突然、ドンブリを小生の前に押してよこし「これやる。お前食え」。たとえ食いかけのラーメンでも、球界の大々先輩の命令では断れない。押しいただいてすすり込んだ。
 千葉さんは入れ歯を新調した直後で、うまく合わなかったためか食べずらかったらしい。入れ歯をはずして原稿用紙にくるむと、無造作にポケットにしまい込んだ。口元がすぼまって、急に老け込んだように見えた。その口元と目でニヤリと笑った顔が、はっきりと脳裏に浮かび上がってきた。
 千葉さんと口をきけるようになったのは、近鉄の監督に就任した頃からだったと思う。夜汽車にゆられ、連絡船に乗り継いで春の四国・近鉄キャンプを取材した。近鉄はニックネームをパールズからバッファローズに変えての再出発だった。ちなみに、バッファローズは千葉さんの異名だった「猛牛」から取っている。
 千葉さんにまつわる逸話は数知れない。超高級外国製革靴のカカトをつぶしてスリッパのようにはいていた。バーバリーの最高級コートのボタンが掛け違っていても、腕を左右長短バラバラにまくり上げていても、一向に無頓着だった。
 カツカレーは、千葉さんが行きつけの銀座のレストランで、たまたまカレーとカツが食べたくなり「一緒にして」と注文して作らせた洋風和食料理の傑作だそうだ。
 高所恐怖症で、飛行機大嫌い人間だったそうだ。当時、ラジオ関東(ラジオ日本)が狸穴(港区)の高層ビルの最上階にあって、そこへ仕事に行くのがいやだと、ちょっぴりテレながら話してくれたことがあった。
 巨人軍草創期の名二塁手で、日本プロ野球の基盤を築いた千葉さんと知り合えたことは、小生の運動記者人生の中でも十指に入る大きな宝物だ。千葉さんはちょうど一年前の2002年十二月九日、八十三歳でこの世を去っている。一年後のいま、千葉さんの夢を見たのも、何かの縁か。

雪月花
 音楽まつり。毎年みてもどうしてこんなに熱いものを感じるのだろう。出演者の一生懸命さに打たれるのか、成長した我が子の晴れ舞台を見る気持で力いっぱい拍手を送る観衆に同化したのかもしれない。小泉総理の様子を見ているとステージごとに拍手を送っているが、何度か手を眼に持っていっていた。総理も「感動した」のだと思う。「厳しい訓練の合い間によくもこんなに完成させたものだ」とびっくりしてよかった、よかったを連発していたとのこと。観る人たちそれぞれにも感動を与えたようだ。友人の音楽プロデューサー−−少女の面影を残した豊かな表情と規律を感じさせる動きは他では絶対に見られない。こんなショーがあることを知らなかった、もっと多くの人たちにみせてあげられないものだろうか。偶然、帰る大群衆の中で会った旧知の韓国元海軍少佐K氏−−日本の団結と大和魂はすばらしい。日本の文化は近年韓国に紹介されているがもっともっと取り入れるものがある。記者の次女も会場を出るとすぐメールを寄越した−−オープニングの戦闘シーンにはドキッとしたけど、最初から最後まで体じゅうに鳥肌が立つように感激しました。韓国陸軍の伝統音楽もよかったね。そして誰れもが付け加えたのが「小泉さんと石破さんがこうして顔をそろえている事が素晴しい。それが平和の証明だから。来年も再来年も音楽まつりが開催できますように」(所谷)

HOME's English Class(防衛ホーム英語教室)
HOP IN!(ホップ イン)
乗りなよ
 Hi!皆さんお元気ですか。沖縄は連日雨です。青い海と青い空が鉛色の雲と群青色の海もなかなか良いものです。沖縄はクリスマスシーズンに向けて、イルミネーションの取り付け作業が始まっています。12月には、街全体がイルミネーションとクリスマスのオーナメントで飾り立てられ、素晴らしくロマンティックな街になります。冬の沖縄もなかなかいいですよ。
 さて、今回の表現は“Hop in"「乗りなよ」です。自分の車に相手を誘い入れるときの表現です。“Get in the car”と同じ意味ですが、印象は非常にフレンドリー、或いは軽くなります。なかなかこういう表現がいざとなると出てこないものです。乗り込んですぐに、“Buckle up,please”「シートベルトを締めてね」と畳み込めば、走行してから「シートベルトをしめる」ってどう言うんだろうと考えなくてもすみます(笑)。発音は、「バックルアップ」ですね。
 英語は、場面と行動で頭に入れていけば割合すんなりと覚えられるものです。あとは口に出して何回も反復練習し、実際に使ってみる。「覚える、発音練習、実際に誰かに話す」の3段階で身につくと思います。そうしなければ、実際に口をついてでてきません。
 天候が全国的に不順です。朝晩の冷え込みが厳しくなるころです。師走になると忙しさに拍車がかかってきます。くれぐれもご自愛下さい。See ya!(陸幕防衛部=在沖縄米海兵隊司令部キャンプ、コートニー勤務)〈スワタケル〉

ボーリング大会開催 市ヶ谷駐屯地
「一球入魂!!」で熱戦を展開
 市ヶ谷駐屯地(司令・宮崎悟介1佐)は11月6日、新宿ミラノボールで陸幕各部課及び市ヶ谷駐屯地各部隊対抗ボーリング大会を開催した。(=写真)
 競技は、1チーム5名の2ゲーム舎計得点方式で40チームが参加した。大会会長(陸幕副長・林直人陸将)による始球式の後、各チーム毎それぞれのレーンで「一球入魂!」とばかりにベテランも初心者も額に汗をかきらがら優勝を目指し、歓声と爆笑の中、熱戦を繰り広げた。
 成績結果は、団体の部で中央業務支援隊人事統制部が、個人の部では通信保全監査隊の薊曹長が優勝した。そのほか、ハイゲーム賞、特別賞、ピタリ賞、ブービー賞の各賞があり、表彰式は10日の午後、体育館で行われ、駐屯地司令からそれぞれ表彰状が手渡された。

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