防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース 防衛ホーム新聞社 防衛ホーム新聞社
   2003年11月1日号
 1面 2面 3面 6面 7面 8面 9面 10面 11面 12面

第1ヘリ団
華やかに木更津航空祭
祝賀飛行、ヘリボン展示も
 木更津駐屯地(司令・富本啓一陸将補)は10月12日、駐屯地創立35周年を記念して、第31回木更津航空祭を実施した。浜田靖一防衛庁副長官をはじめ関係自治体の首長と支援者団体を主賓に招き、祝賀飛行が行われた。また、民間機によるアクロバット飛行や、勇ましい空挺・ヘリボン展示が、毎秋この日を楽しみにしている近隣住民と招待者を魅了した。

 「隊員諸君、胸をはれ!」「たくましく、謙虚に、誠実に」
早朝からの雨があがって9時50分、予定通りに創立記念式典が始まり、まずは執行者・富本啓一司令が挨拶で一喝を入れた。海軍時代以来の歴史を誇る防衛上もっとも重要なこの地で、今日のように活躍できるのは隊員の黙々とした努力と近隣の方々のおかげであり感謝したいとし、変わりつつある時代に自助努力と国民の期待に応え、有事平時を問わず準備を万全に即応し、装備を十分に生かす活躍と、若者育成への意欲を述べた。
 「スペシャリストとして現状に満足している暇はない」と熱弁。不測の事態から守りきり、特技を発揮しプロとしてさらなる訓練を要望する、と整列した隊員に訓示した。
 安全保障環境の変化はあっても自衛隊の役割は引き続き大事な「最終的ちから」だと述べた祝辞したのは地元千葉県出身の浜田靖一防衛庁副長官。大規模災害派遣、PKOの役割、国際テロとの戦いのために第156回通常国会で成立した有事3法にふれ、「緊急時の対処に大きく前進」し、「関係省庁と連携して隊員の安全に配慮し今後を検討する」と同時に、国民の信頼を得て、これからの活躍を祈念すると挨拶した。
 続いて千葉県知事・堂本暁子氏の代理として君津支庁長・田中保蔵氏が登壇。厳しい訓練にはげみ、防災訓練・災害派遣での多大な支援協力に改めて感謝し、防災態勢強化に支援を願い、駐屯地の発展と隊員の活躍を期待すると述べた。最後に自衛隊協力会長・水越勇雄木更津市長は、3自駐屯のこの地では市民が航空祭を毎年とても楽しみにしている。今後とも支援を、と挨拶した。 
 10時25分までには、関係自治体の首長と支援者団体、5人の千葉県議と歴代団長、補給処長の西根正幸空将補、堀越誠二1海佐、ゲストの女優・小田茜さんが紹介された。
 式典に続き高射学校音楽隊が「双頭の鷲」ほか2曲を演奏し、少年工科学校生徒がドリル演技を披露。
 その後、飛行場内では「野整備作業展示」が行われた。ヘリをどのように分解・運搬するかを実演するもので、OH6Dはクレーンで吊り上げトラックに、CH47Jは分解して取り外されたエンジンの運搬が公開された。
 また民間機の飛行展示では栃木県航空協会、宇都宮アクロバットチーム・レッドスバルの高柳みのる氏がハートループ・スピンなど難易度の高い技を披露。観衆の視線を上空に釘付けにした。
 11時を過ぎていよいよ祝賀編隊飛行。第1ヘリコプター団、第2ヘリ隊長・中島1佐の指揮で、21機の回転翼、3機の固定翼がいっせいに離陸、編隊を組んで飛び立った。
 空挺・ヘリボン展示、模擬戦闘、空挺降下が観衆を沸かせたあと、場内ではサイン会、高機動車試乗、ヘリ地上滑走試乗、体験搭乗などが行われ、駐屯地は集まった2万人を越す観客で終日にぎわった。
 また祝賀会食場となったF格納庫では、山口慶次航空祭実行委員長が挨拶の後、富本司令から「我々の逞しさをアピールできた。プロの野戦隊員を育てるのが目標。燃えている隊員をみていただけたでしょうか」と挨拶があり浜田副長官も参加して鏡開きが行われた。

少工校 創立48周年を祝う
2300名に教育成果を披瀝
元気溌剌とした行進を披露した少工校生徒
 少年工科学校(校長・武田正憲陸将補)では9月27日・28日の両日、創立48周年(平成15年度開校祭)記念行事を実施し、少工校の日頃の教育成果の一端を披瀝した。
 記念式典は28日、秋晴れの中、部内外の来賓・全国の生徒家族ら(来場者総数2300名)の出席を得て、厳粛に行われた。学校長の式辞、牧島功県議会議員と森田常夫横須賀副市長の祝辞のあと、種子守生徒会長を先頭に、生徒達が若者らしく、元気溌剌とした行進を披露し、来賓・家族らから盛大な拍手が送られた。その後ドリル部による初登場の1学年を含めての一糸乱れぬ演技にも惜しみない拍手が送られた。
 なお、記念式典に先立ち、日頃学校に協力、功績のあった8名に感謝状が贈呈され記念式典会場で紹介された。
 また、27日の前日祭には、中期校(生徒が本校卒業後、入校する職種学校)コーナーとして、通信学校(久里浜)、武器学校(土浦)、施設学校(勝田)、高射学校(下志津)、航空学校(霞ヶ浦)から今年3月に卒業した生徒達が来校して、各職種の説明と装備品の展示により職種を熱心にPRしていた。なお職種紹介には富士学校(富士)機甲科部・特科部、第1空挺団(習志野)も参加した。14時30分からは、文化クラブ発表会が体育館で行われ、英会話部による英語劇「白雪姫」や尺八部・詩吟部・合唱部・ビデオ部・吹奏学部・隊歌部・ギター部などが、日頃の練習の成果を発表し大いに盛り上がりを見せた。夜の部では、星村麻衣・イエロージェネレーション・片瀬那奈によるコンサートが、駐屯地体育館で開かれ、躍動感あふれる舞台に生徒も若者らしく盛り上がった。
 生徒会はこれらのほか、文化部の展示、フリーマーケット、野外ライブ、ミニゲーム大会、カラオケ大会、模擬売店などを行い、記念式典後の限られた時間の中で、青春を燃焼させていた。

3面へ
(ヘルプ)

Copyright (C) 2001-2014 Boueihome Shinbun Inc