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   2003年10月1日号
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もっと教えて!自衛隊!!
高校生に防衛講座
滅多にできない体験も<滝川>
 滝川駐屯地(司令・北村昌也1佐)は8月8日、青少年防衛講座を実施した。同講座は、高校生との交流を通じ、自衛隊に対する親近感を深め、防衛を理解してもらう基盤を育成する目的で行われ、滝川市近隣の高校生26名(計6校、男子21名・女子5名)が参加した。

 講座内容は、駐屯地概況説明から始まり、施設紹介、装備品展示、82式指揮通信車体験試乗と続き、昼食を隊員食堂でとった後、最後に所見を書いた。参加者の興味を引いたのは、装備品展示と試乗だった。

 装備品展示では、第4中隊(中隊長・北川1尉)の隊員による火器、化学関係の装備品展示・説明が行われた。高校生は、初めて目にする武器等に深い関心を示し「どうやって撃つんですか」「どうやって持つんですか?」など、隊員に対し色々と質問を投げかけていた。隊員もこれに対して的確に回答し、高校生は感動と驚きの表情を見せた。

 一方、体験試乗は、豪雨の中ハッチを開いた状態で行われた。3名1組で乗車、全員車内通話装置を装着し、鳴り響くエンジン音の中での会話?(実際は、「ワー」「キャー」)を楽しんでいた。また、雨衣の中まで濡れてしまう豪雨の状況も滅多にできない経験らしく、「雨が痛い」「目を開けていられない」など、興奮しながら笑顔で友人に語っていた。

 最後に、所見を書いてもらい広報室長の締めの言葉で解散となったが、帰り際に「入隊の願書は貰えますか?」と聞いてくる高校生も現れた。

即自家族キャンプで訓練見学
「お父さんかっこいい!」
子供達、会社同僚など100名が参加
 第48普通科連隊(連隊長・吉村卓久1佐)は8月23・24日の間、関山演習場で初の即応予備自衛官家族キャンプを実施した。

 強い日差しが照りつける中、高田、新発田・松本各駐屯地から即応予備自衛官150名が訓練に参加し、その家族、会社同僚等、合わせて100名が、2日間にわたり即応予備自衛官の訓練などを見学した。

 到着後すぐ、家族で力を合わせて天幕設営をし、昼食には缶飯を食べた。その後、開会式に始まり、装備品展示、ジープ・高機動車の体験試乗、制服・迷彩服を着ての記念撮影のほか、訓練体験ではロープ訓練、コンパス行進、救急法を体験した。

 戦闘訓練の見学では家族で記念写真をとる姿があちこちで見られ、「いつものお父さんと違ってカッコいい!」と子供達は尊敬のまなざし。ロープ訓練では最初は怖がりながらも「もう1回やりたい!」と子供たちは初めての体験を楽しんでいた。

 夜は12音楽隊の音楽演奏を楽しんだ後、バーベキュー、ビンゴゲームで大いに盛り上がり、その後の暗視装置体験では、「すごく星がきれい!」と感動。昼のさまざまな体験に興奮が冷めず消灯近くになっても寝つけない子供達もいた。翌日は朝のラジオ体操に始まり、飯盒炊飯、ヘリの体験搭乗が行われ、「テレビのない大自然の中のテント生活も楽しい!来年も是非参加したい!参加できてお父さんありがとう」と子供達は喜び、家族の絆も深まったキャンプとなった。

メキメキと上達
生の演奏指導に感激
中学生37名12普連音楽部と合同練習
 第12普通科連隊(連隊長・川久保源映1佐)の音楽部(部長・張田清彦曹長)は、8月26日、霧島中学校37名の吹奏楽部員に吹奏技術指導を行った。これは県内の吹奏楽部の生徒を対象に合同訓練などを行い、吹奏技術の向上を支援する目的で毎年実施しているもの。

 生徒たちは隊員との基本練習をはじめ、各パートに分かれた個人技術指導を熱心に受け、積極的な質問などにより隊員と交流した。

 隊員食堂での昼食後、午後からの練習ではマーチングも取り入れ、練習時間とともに、生徒らの表情は自信に満ちあふれていた。また、自衛隊の事も「ちょっぴり理解することが出来た」と有意義な一日を過ごし駐屯地を後にした。

秋田駐屯地で短大調理実習支援
 秋田駐屯地(司令・松村五郎1佐)業務隊は7月28日から8月9日までの間、秋田市内にある短期大学校(女性4名)の校外実習を支援した。

 実習は、栄養担当官(長濱禮子技官)指導の下、集団給食業務、衛生管理、作業管理等が行われた。初めて見る器材に驚きながらも懸命に覚えようとする姿に、各直長等は丁寧に教え、隊員と共に和やかな実習が行われていた。また、8月7日には駐屯地の盆踊り大会に参加し、業務隊の優勝に貢献するなど、充実した実習となった。

 最年長で主婦学生の菊池景子さんは「食事は一番の活力であり、隊員の身になって行われているのが分かりました、一般の人にも自衛隊を体験してもらいたいです」と感想を話していた。

自衛官になるには?
倶知安駐屯地に小さな訪問者
 9月8日、倶知安町にある西小学校の6年生2名が担任の先生引率のもと、倶知安駐屯地(司令・栗山秀光2佐)を訪れた。(写真)

 この日の訪問は、授業「職業調べ」の一環で、調べたい質問を事前に書いたメモを手に駐屯地司令と面談をした。

 訪れた生徒2名は、同駐屯地に勤務している現職自衛官の子供の大友渉(おおともわたる)君と東方充(あがたみつる)君で、司令室で緊張した面持ちで自己紹介した後、「自衛官になるにはどうしたら良いか」、「自衛隊に入ったら、まず何をするのか」、「辛い事や嬉しい事は?」などを質問、駐屯地司令は懇切丁寧に答えていた。

 また、自衛隊の訓練内容にも触れ、「お父さんはこんな仕事をしているのか」と感慨深げに聞き入った。

 面談のあと駐屯地史料館を見学、自衛隊の歴史などを興味深く見学していた。

40万人に踊りでアピール
下関基地隊「馬関まつり」に参加
市民と過ごした夏の思い出
 下関基地隊(司令・森田寧1佐)では、8月23・24の両日に開催された第26回「馬関まつり」に参加した。

 これは、毎年、40万人以上の参加者が見込まれる下関市民の夏の祭で、海上自衛隊の参加は今年で7回目となった。

 祭りは、市の中心部をメイン会場として、6会場で恒例の「オープニングセレモニー」、全国で人気の「よさこい鳴子おどり」や「平家総踊り」など約45のイベントが繰り広げられ、下関基地隊からは、関門の夏を締めくくる「平家総踊り」に森田司令以下隊員65名が参加した。

 「平家踊り」は、平家終焉の地である下関地方に伝えられる平家一門の供養踊りに端を発したと言われている。太古と空樽、それに「二上がり」の三味線伴奏に「口説き」が入り、テンポの速い独特のリズムと太鼓の奇数拍子を基にした勇壮な打ち方は、全国に類のないものとして人気を博している。地方公共団体、企業、学校、自治会などを単位とした「平家おどり保存会(会長・江島潔下関市長)」が結成されており、市を挙げて保存、育成に努めている。

 平家総踊りは、24日の午後7時から、JR下関駅近くの細江大通り会場で、2日間にわたる馬関まつりのフィナーレを飾った。中心市街地の国道9号線を歩行者天国として「細江大通りステージ」が特設され総踊りが始まる午後7時頃になると、大通りの両側は約4万人の観衆で埋まった。

 企業や自治会などの48団体、約5,170人の中、下関基地隊の隊員も会場のアナウンスに紹介されて、39番目に登場、下関基地隊染め抜きの揃いのハッピ姿で、1対のちょうちんを掲げ、司令を中心に約1時間30分にわたって、和太鼓と三味線伴奏による「口説き」に合わせて元気よく踊り続けた。

 飛び入り参加コーナーも2ヶ所設けられ、祭り好きの市民が大勢参加して祭りを盛り上げていた。

 今回は、各団体1名にその存在をアピールした人に「平家おどり」賞が設けられ、第43掃海隊「まえじま」機関科・野口大輔3曹が、平家おどり審査員から、その存在をよくアピールしたとして、記念のメダルが野口3曹の胸に掛けられた。

 フィナーレの午後9時には、江島下関市長の「ご苦労様でした。また来年一緒に踊りましょう」とのあいさつに続く、万歳三唱により散会した。

 馬関まつりに参加した隊員の1人ひとりが、改めて防衛基盤の育成に汗を流すことの重要性を体感し、その充実感を味わった。

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