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   2003年6月1日号
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衛生科部隊訓練を実施
7師団
実戦さながらの状況下で演練
 7師団(師団長・今村功陸将)は、4月14日から19日までの間、平成15年度師団衛生科部隊訓練を北大演東千歳地区で実施した。
 訓練編成完結式で担任官(7後支連・村本1佐)が「行動して評価される時代においては、衛生技術の修得と基本・基礎動作の確行が不可欠であり、常に実力を発揮できることが必要である」と訓示し、訓練が開始された。
 訓練は、衛生科隊員としての基本・基礎的事項及び第一線部隊から師団収容所までの業務運営要領の演練を目的に行われ、当初の各個訓練では、各部隊の衛生科隊員が戦車・装甲車からの患者救出訓練、ヘリコプターへの患者搭載訓練を実際の戦車等を使用して実施した。じ後各部隊が実施する救急法検定要領についての斉一化を図った。
 参加隊員の中には初めて訓練する隊員もいて、戦車乗員の救出時では、乗員に戦車部隊の行動及び破壊された場合の状況を一つ一つ確認する隊員がいた。
 引き続いて行われた部隊訓練では、大量患者発生時の第一線部隊から師団収容所までの治療・後送を状況下で演練した。
 1週間に及ぶ期間中、各部隊衛生隊員は意欲に満ち、その目は終始輝いていた。
写真=第1線部隊から師団収容所まで患者を後送する隊員

先崎陸幕長が初度視察
隊員一人ひとりの労ねぎらう
中央地理隊
 4月22日、陸上自衛隊唯一の地形情報専門部隊である中央地理隊(隊長・紫村敬二1陸佐)は先崎一陸上幕僚長の初度視察を受察した。
 先崎陸幕長は、隊長以下各幕僚の出迎えを受け東立川駐屯地に到着。本部庁舎2階運用室で状況報告が行われた後、駐屯地外周道等を巡視、中央地理隊の主任務である測量及び地図(紙地図・電子地図・画像解析)等の作成・印刷・補給等を行っている各中隊の作業現場を視察した。
 視察中、写真測図中隊では、先崎陸幕長自ら両手両足を駆使してアナログ図化機を操作して図化作業(航空写真から地形地物を抽出する作業)を体験した。また、視察間、各現場で勤務している隊員一人ひとりに声を掛け日頃の労をねぎらい、つぶさに作業を視察した。
 その後、本部庁舎前で記念写真撮影を実施したあと、3月中旬に飛来してきた駐屯地のアイドル「カルガモ夫婦」が木陰で休憩をしている姿も合わせて見て回った。また、先崎陸幕長を囲んで、隊長、副隊長、各中隊長、業務隊長らが駐屯地業務隊糧食班お手製の昼食を共にし、終始和やかに会食・懇談も行われた。
 先崎陸幕長は地図等作成業務における技術の錬磨・向上と、21世紀の情報化社会に向けて大きく羽ばたいている中央地理隊の現状を確認するとともに、引き続き、陸上自衛隊の縁の下の力持ちとなり誇りと自信をもって部隊ニーズに対応した業務の実施を要望し離隊した。

中央輸送業務隊で部隊紹介ビデオ試写会開く
 中央輸送業務隊(隊長・蜂須賀守1佐)は4月7日、駐屯地体育館で部隊紹介ビデオの試写会を開催した。完成したビデオは、同隊オリジナルのシナリオを基に撮影した映像。編集やナレーションなどについては、通信学校からの技術的な支援を受けた。内容は、同隊の歴史・編成、部隊の配置・任務、具体的な輸送業務などで構成されている。
 特に、具体的な輸送業務の内容については、船舶による国外輸送支援の場面をとらえて収録。一連の作業の流れはビジュアルで分かりやすい。他部隊や学校などから研修に訪れる人々、各方面輸送業務隊の教育用にも活用できるなど、同ビデオに寄せる期待も大きい。試写会には、編集・ナレーションを担当した通信学校総務部教材課・安房技官を迎えた。全隊員で観賞しビデオの完成を祝った。

識能の向上はかる
4師団で地誌業務 集合訓練
担当者31名参加
 第4師団(師団長・江藤文夫陸将)司令部は4月16日から18日までの間、福岡駐屯地で司令部第2部長(菅野2佐)が担任官となり、平成15年度師団地誌業務担当者集合訓練を実施した。
 この訓練は、業務担当者に対する各種地誌調査整備要領等を教育、また地誌業務に関する識能の向上を図り地誌整備の円滑な実施に資することを目的として行われ、師団管内の各隊区担当部隊等の担当者31名が参加した。
 第1日目は、2部地誌班長が担当者の地位・役割、関係規則、今年度の業務内容等を、じ後、地誌陸曹により大震災(風水害・地震)発生時の被雷見積要領及び山(崖)崩れ予察要領について教育を行った。
 翌日は、海岸部、河川、道路、島嶼等の各種調査要領及び道路・橋梁・隧道等便覧の作成要領を教育するとともに機動障害図作成に必要な地耐力調査の要領、特にコンペネトロメータの使用要領については屋外作業により習得した。
 最終日は、陸幕計画で進められているAP2000化事業(各種地誌資料のデータベース化)及び部外関係機関との連携要領を教育して、3日間の集合訓練を終了した。
 訓練に参加した各担当者は、各種部隊行動を行う際に必要不可欠な各種地誌資料の整備に係わる教育とあって、「業務に対する自信と誇り」を抱いて、積極的に訓練に臨んでいた。

1特団・砲迫観測実習場を運用開始
 第1特科団(団長・山崎文夫陸将補)は4月1日、砲迫観測実習場の運用開始式を行った。これは平成6年、富士学校に導入された初号機に次いで全国2番目。屋内で実戦場に近い環境を模擬でき、野戦特科や普通科の前進観測者、空中観測者の観測訓練を計画的に容易に実施することが可能になる。隊員の観測能力の向上が期待される。
 開始式は、山崎団長、各部隊代表者、駐屯地部隊長、団本部幕僚、富士学校特科部と方面総監部代表者、三菱プレシジョン製作担当者ら多くの人々が見守るなか行われた。高らかなファンファーレの合図でテープカット。団長と第1特科群長の手で看板が掲げられた。セレモニーの後、訓練展示を行い、同装置の性能を披露、訓練要領を示して式典を終えた。
 翌2日に各部隊観測者の訓練が、19、20の両日には同装置を使用して初の団戦技競技会行われる予定。

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