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   2003年5月1日号
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小浜港で祭に花添え
「とね」で陽春クルーズ
<長崎地連>
 長崎地連(部長・武田功1海佐)は4月5、6の両日、長崎県小浜港マリン埋め立て地岸壁で護衛艦「とね」(艦長・千代野正一3海佐)の協力を得て、艦艇広報を行った。同艦は「あぶくま型」DEの6番艦、基準排水量2,000トン、佐世保地方隊の第26護衛隊に所属している。
 5日午前に入港、歓迎行事が行われた。まず松藤小浜町長があいさつ、花束が贈呈され、小浜港は歓迎ムードいっぱい。第26護衛隊司令・岩田1海佐は「温泉まつりの一環として小浜にまいりました。祭りを盛上げることができれば幸いです」と謝辞を述べた。
 同日午後に予定されていた体験航海は、強い北風のため一般公開に変更、来艦者は艦内見学を楽しんだ。
 翌6日は好天に恵まれ、多勢の人出でにぎわった。2回行われたクルーズでは穏やかな春の海を満喫した。2回目のクルーズでは、同町の病院勤務・山口可愛さん(22)が一日艦長を務め、イベントに花を添えた。
 夜間には電灯艦飾が行われ、幻想的な光が海を染めた。夜空に打ち上げられた大輪の花火と光のぺージェントが祭りを盛り上げた。遠く関東からの来艦者の姿もあり「体験航海と温泉まつりを一緒に楽しむことができました」と満足そうな笑顔をみせた。

新部長ラジオデビュー
茨城地連の人気番組4周年
 茨城地連広報室が担当する人気番組「自衛隊きままにトーク」。水戸市のコミュニティー放送「FMぱるるん」で毎週木曜日午後6時30分からの15分番組、周波数は76・2メガヘルツ。
 4月から新パーソナリティーの広報係・宇田川3陸曹を加えリニューアル。新年度の第1回放送のゲストは茨城地連部長に着任早々の太田康和1陸佐。注目のラジオデビューとなった。
 新地連部長の第一声は、「よろしくお願いします」はつらつとした声にスタジオ内の緊張も一瞬のうちにほぐれた。明るい雰囲気の中で放送スタート。
 番組では、まず自己紹介。続いて、趣昧の考古学、古美術、居合道などについて話した。中でも古美術については、自ら所蔵する骨とう品が雑誌に紹介されるほどの愛好家、深い学識を示した。
 最後に、「ルワンダ難民救援」派遣時の貴重な体験談を披露。地連部長就任で今後の抱負を熱く語り締めくくった。
 同番組は放送4周年を迎え、通勤時間帯の人気番組として定着。自衛官募集、イベント情報を中心に、リスナーの期待に応え、親しみやすく分かりやすい番組を目指す。広報室長はじめスタッフ一同、意気込みを新たにしている。

<静岡地連>
パイロットの夢へ
大岡兄妹が海空自制覇
 静岡地連(部長・瀧内健治1空佐)では、海上・航空自衛隊航空学生受験の難関を見事に突破して、この春入隊する兄妹が誕生した。
 兄の大岡正矢君は、空自航空学生に最終合格、防府北基地でジェット戦闘機のパイロットを目指す。妹の眞弓さんは、海自航空学生に最終合格、対潜哨戒機とヘリコプターのパイロットを目指し小月基地で教育を受けている。
 正矢君は「1日でも早く自衛官としての誇りと自信を教官や先輩たちから学び、自分のものとしたい」と話した。妹の眞弓さんは「ようやくパイロットになるための入り口にたどり着いた。不安もあるが、一歩一歩夢に近づき可能性を求める姿勢を大切にしたい」と抱負を語った。
 2人の父親で空自第3輸送航空隊に勤務する大岡空曹長は、「機械いじりが好きで航空機整備の道へ進んだが、特に子供たちに、パイロットや自衛官の道を強要したことはない。ただ、家族の団らんの場で航空機整備の話、子供たちの進学の選択肢として自衛隊の航空学生の道もあるという話はした。最終的に子供たちが受験を決めた」と語った。
 2人は、約4年後のウイングマーク取得を目指して日々厳しい訓練に励んでいる。

<富山地連>
アジア大会で金メダル
帰郷の田中3曹を激励
 富山地連(部長・篠原1陸佐)に4月3日、アジア大会バイアスロン競技の金メダリスト・田中珠美3陸曹が、あいさつに訪れた。
 田中選手は富山県山田村出身、冬期戦技教育隊に所属。先ごろ青森県で開催された第5回冬季アジア競技大会バイアスロン女子7.5キロメートルに出場し見事、金メダルを獲得、同24キロメートルリレーでも銀メダルの栄誉に輝いた。
 篠原地連部長は、田中選手の健闘をたたえ、今後の活躍を祈り激励の言葉を送った。その後、母校の富山第二高校を訪れて恩師と再会、これまでの指導に謝意を表した。
 翌4日、田中選手は中沖県知事を表敬。金銀両メダル獲得を報告、歓談した。同大会の結果について田中選手は「メダルはとれましたが、得意な射撃で十分に実力を発揮できなかったのは残念でした」と話した。また、「メダルがとれたのは、中国の選手が外したお陰」と謙そん、笑顔をみせた。最後に「2005年には、イタリアのトリノで冬季五輪が開催されます。2年後もメダルを目指して挑戦します」と、力強く抱負を語った。
 富山県では冬季アジア大会での金メダリスト誕生は初めて。田中選手の今後の活躍に県民の熱い期待が寄せられている。県知事表敬の模様は、地元紙・テレビなどで報道され話題を集めた。

父兄会が初の江田島研修
候校卒業式に感動
<埼玉地連>
 埼玉地連(部長・上原修一1空佐)は3月22日、全国自衛隊父兄会埼玉県支部連合会の研修を支援、海自幹部候補生学校卒業式を見学するため江田島を訪れた=写真。この日候校を卒業するのは、第53期一般幹部候補生課程と第55期飛行幹部候補生課程の学生たち。卒業式は海軍兵学校時代からの歴史を感じさせる大講堂で挙行された。式典には防衛庁副長官はじめ海幕長が列席。駐日チリ特命全権大使ら各国武官、地元市町村長・同議員、各部隊指揮官ら多数の来賓を迎え、家族が見守るなか、厳粛に行われた。
 同父兄会では初の江田島研修。参加者のほとんどは旧軍経験者、同校卒業者の子弟が現在海上自衛隊の第一線で活躍している。わが子の晴れ姿を見詰めるように感動した面持ちで、最後まで式典を見守る姿が印象的だった。
 式典後、歴史と伝統の息づく教育参考館、赤レンガの候校、ペンキのにおいの残る第1術科学校の真新しい校舎を見学した。
 最後に、式典を終え海上実習に向かう卒業生を見送った。春の日差しを浴びて堂々と胸を張り、行進曲「軍艦」に合わせて行進、来賓、家族、在校生らに見送られ、。校庭の白砂を踏みしめて歩むさわやかな姿に目頭を熱くし、いつまでも拍手を送っていた。

地連 東西南北
東チモールから2隊員帰国
秋田地連 PKOで国際貢献
豪部隊、住民との交流も
新田3曹
 東チモールで国連平和維持活動(PKO)に参加した新田正人3曹(第9施設大隊)が3月19日、出身地の秋田県鳥海町役場を訪れ、佐藤源一町長に帰国報省をした。
 新田3曹は、第2次東チモール派遣施設群の一員として昨年9月から3月まで約6ヵ月間、現地で道路や橋の維持・補修、給水施設の管理などの後方支援に従事していた。
 派遣を自ら志願したという新田3曹は「現地では気温が50度を超えることもあり、熱射病で倒れる隊員も多く、健康管理には特に気を使った。オーストラリア部隊との共同作業や現地住民との交流の中で、ものの見方や考え方が変わった。自分にとっても、とても貴重な体験になった」と活動を振り返った。
 佐藤町長が「活動の経験を生かし、物資が豊富で恵まれた環境にあるわが国と、貧困と戦う東チモールとの違いを、より多くの日本人に伝えてほしい」と激励すると、新田3曹も「PKOの機会があればまた参加したい」と意欲を示した。

貴重な水と豊かな日本

藤原3曹
 国連平和維持活動(PKO)に第2次東チモール派遣施設群の一員として参加していた、第6施設大隊の藤原善昭3曹が3月25日、約6カ月の勤務を終え、出身地の秋田県雄物川町を訪れ、佐々木町長に帰国のあいさつをした。
 藤原3曹は「日なたの気温は50度にもなり大変だった。特に現地では水が貴重で、風呂や洗濯も週何回と決められ、水のありがたさと日本の豊かさが身にしみて分かった」と話した。佐々木町長は「長い間の過酷な勤務、ご苦労さまでした。貴重な経験を生かし、これからも日本の平和、国際貢献のため頑張ってください」と激励した。
 同町では、2月にも秋田県出身で女性自衛官として、初めて東チモールに派遣される吉田3曹が、出発のあいさつに訪れている。


中高生ら真剣な姿
三沢基地で研修

青森地連
 青森地連(部長・西野哲1空佐)は4月3日、空自三沢基地で第3航空団の部隊研修を実施。県内の中学生5人、高校生3人が参加した。午前中は同基地の概要についてビデオ説明、広報室内のF-1コックピットで記念撮影などを楽しんだ。離着陸のごう音に驚いていた中高生も、午後からは実物の航空機を見学。急旋回するF16や青色に迷彩されたF2など、米軍の戦闘機の姿に目を見張った。パイロットの説明に真剣に耳を傾ける姿が印象的だった。体験喫食では全員が完食。山盛りのご飯をおかわりする姿も。中高生らは「参加して良かった」「友達にも勧めたい」と自衛隊への興味を示していた。


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