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   2003年5月1日号
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板妻駐屯地 創立41周年祝い5,000人
田上司令「訓練に汗流し国民の信頼を」
記念式典に満開の桜
ヘリと地上部隊で実戦展示
 陸自板妻駐屯地(司令・田上健吾1佐)の創立41周年記念式典が4月13日、同駐屯地のグラウンドで、満開の桜の下、約5,000人が参加してにぎやかに開催された。
 午前9時の開門と同時に地元の子供連れやグループ、ペアなどが押しかけ、正門前の国道は車の渋滞が起きるほどで、模擬売店が並ぶメーン通りも大変なにぎわい。ここから続くグラウンドの桜の下では早速カーペットを敷いたグループも現れた。
 式典のステージには斉藤斗志二元防衛庁長官や鈴木正孝元防衛政務次官、畑野豪志衆院議員ら地元の首長、関係者らが並んだ。
 あいさつに立った田上司令は「イラクで戦う同盟国に学ばなければならないことが多々ある。自己の立場を認識し、訓練に汗を流せば流すほど国民の信頼を得られる」と熱く話しかけた。
 観閲行進は真っ盛りの桜の下で行われた。今春高校を卒業したばかりの幼さの漂う新隊員教育隊員100人を加えた約500人が観客の大きな拍手を浴びた。
 式典終了後は音楽演奏、模擬戦闘訓練では、上空のヘリと地上部隊との連携した実戦も展示され、観客のド肝を抜いた。広場で装備品の展示や高機動車の試乗もあり、1日中板妻駐屯地はにぎやかだった。

体校
特別体育課程で入校式
アテネ五輪へ正念場
「世界で勝つ」目標高く
 自衛隊体育学校(学校長・那須誠陸将補)第42期特別体育課程の入校式が4月11日、武藤義哉人事教育局教育課長はじめ陸海空各幕の教育課長、各競技連盟関係者ら来賓が多数出席する中、同校講堂で行われた=写真。
 式に臨んだのは、新入学生38名を含む205名。国歌斉唱、申告のあと19名がA級、26名がB級選手にそれぞれ指定された。式辞において那須校長は、今年がアテネオリンピックへの代表権を懸けて戦う正念場の年になることを踏まえながら「世界で勝つための目標に向けて、ハングリー精神、攻撃精神を涵養すること」「特別体育課程学生としての誇りを持つこと」を要望。若さと情熱をもって任務の完遂に努め、目に見える成果を上げることを期待した。
 続いて、武藤教育課長が祝辞に立ち、自衛隊における体育の重要性を述べた後、学生に対して各種の競技会で全自衛隊、日本国民の代表として大いに活躍してほしいと激励。最後に、学生、教職員が校歌を斉唱して式典は終了した。
 また、食堂に場所を移して催された祝賀会食では新入学生36名が紹介された。なかでも直接入校生7名はオリンピックの出場経験を持つ水泳の谷口晋矢選手や全日本選手権で今年4年連続優勝を狙うボクシングの佐藤幸治選手ら注目の選手がそろい、その活躍が期待される。学生を代表して謝辞に立った柳田勝学生長は、「我々は競技場というフィールドで持てる能力を遺憾なく発揮できるよう頑張ります」と決意を述べた。
 本年度の直接入校生は次のとおり。名前・種目・出身校の順▽野口雄司(ボクシング・日本大)▽佐藤幸治(同・同)▽池田圭介(陸上・中央大)▽鈴木尚人(同・東海大)▽小松崎弘子(柔道・拓殖大)▽谷口晋矢(水泳・中央大)▽加藤賢三(レスリング・大東文化大)

「心の健康」テーマに櫻井氏が講演
市ヶ谷駐屯地
 市ヶ谷駐屯地(司令・藤井信二1佐)は3月11日、カウンセラー普及教育として講師に防衛医大衛生学教授・櫻井裕氏を招き、在市ヶ谷部隊のカウンセラーや各隊の健康管理担当者ら85名に「職場における心の健康と健康管理」について教育講演を行った=写真。
 講演は一般企業・大学・自衛隊の3者を比較しながら組織の特徴を踏まえ、職場での心の健康管理を、どのように行っていけばよいかという内容。講師は過去の経験を通じた基本的な考え方と具体的な事例などを紹介。受講者は約1時間、今後カウンセラーとしての活動に役立つ貴重な内容に聴き入っていた。
 引き続き、活発な質疑応答が行われ、その都度、櫻井講師は実行可能なアドバイスを的確に示し、講演を締めくくった。

新旧モニター交流
神町駐屯地
 神町駐屯地で3月28日、平成14年度駐屯地モニター会議を開催した。任期を終えたモニター4人には駐屯地司令から感謝状が、新モニター5人には委嘱状が手渡された。その後、新旧モニターらと懇談、思い入れの深い貴重な意見が相次ぎ実り多い会議となった。
 最後に昼食会が催され、交流を深めた。

新モニターに3人
弘前駐屯地
 弘前駐屯地(司令・落合直巳1佐)で4月7日、平成15年度の新モニター3人に委託状が交付された。緊張した面持ちの清藤正子さん、工藤和行さん、福士洋子さんに落合司令から委託状が手渡された。
 新モニターは続いて新隊員入隊式に参加。隊員食堂で昼食を囲んで和やかに歓談、親ぼくを深めた。

中病
職能補導所で入所式
希望を胸に8人が訓練へ
 中央病院職能補導所(足利英樹所長)第48期入所生の入所式が4月7日、執行官・白濱龍興中央病院長のもと、中村範明内局厚生課長はじめ岩田宗宏陸幕法務課長、田尾輝雄海幕厚生課長、幕田啓二空幕給与室長ら関係者が出席、同所運動療法室で厳粛に行われた。
 午前10時、病院長、来賓らが入場し入所式が始まった。今年度入所生8名(陸自6名、海自2名)が病院長から任命された。職務遂行に当たって不慮の災害を受けた職能補導所入所生に対して、病院長は式辞で「希望を持て」「努力の継続」「仲間意識を持て」の3点を要望。幾多の試練を乗り越え訓練の成果を上げるために努力と強い精神力が必要であることを強調した。
 入所生はこれから約1年間、職能訓練に励んでいく。

防大
優れた学問的業績たたえ
山崎賞に森下氏
奨励賞に宮坂氏ら3人
 (財)防衛大学校学術・教育振興会(松本三郎会長)は、3月11日、平成14年度「山崎賞」等の贈呈式を行った。式典では、松本会長から電気情報学群電気電子工学科・森下久(もりした・ひさし)助教授に賞状とメダルなどが贈られた。
 「山崎賞」には、山崎賞、山崎奨励賞、山崎学生奨励賞があり、防衛大学校で優れた学問的業績を上げた研究者を顕彰する制度。平成5年6月に第1回の贈呈を行い、今年で11回目。
 今回の山崎賞は、振興会から委嘱された選考委員11人(委員長=数学教育室・河村一知教授)による厳正な選考の結果、応募の中から森下助教授を推薦、振興会の審査を経て贈呈が決定された。同助教授の研究は「移動通信用小型アンテナとその電磁界解析」の分野。
 また、「山崎奨励賛」として、人文社会科学群国際関係学科・宮坂直史(みやさか・なおふみ)助教授は「国際政治学の観点から国際テロリズム」についての研究で、応用科学群応用物理学科・明石治朗(あかし・はるあき)助教授は「プラズマを利用した光源のモデリング」の分野で、電気情報学群機能材料工学科・石井啓介(いしい・けいすけ)助手は「電気絶縁及び圧電材料」の分野で、それぞれ優れた業績を上げ、賞状等が贈呈された。
 「山崎学生奨励賞」は3月22日に贈呈式が行われた。総合安全保障研究科・岡田志津枝(おかだ・しずえ)3空佐は「イラン危機をめぐるイギリス外交」の研究で、理工学研究科後期課程(電子)・高尾寛弘(たかお・ひろみつ)3空佐は「高分子材料の紫外レーザープロセシング」に関する研究で、それぞれ優れた成果を収め、賞状等が贈呈された。
 また、本年度から校友会活動で活躍したクラブを顕彰する制度として「校友会奨励賞」を新設。同日、本年度顕著な成績を上げた体操部と空手道部に賞状等が贈られた。
 さらに、本年度から優れた教育者を顕彰する制度として「教育奨励賞」を新設。電気情報学群情報工学科・中村康弘(なかむら・やすひろ)助教授は「学生による授業アンケート用ソフトの作成と運用」で、システム工学群授業公開実施グループ=委員長・機械工学科長・松下修己(まつした・おさみ)教授以下4人は「他学群に先がけて授業公開を推進し教育改善」を行ったことで、それぞれ多大に貢献。同11日、山崎賞等の贈呈に引き続き、賞状等が贈呈された。

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