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   2003年4月15日号
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Nice Guys シリーズ
航空自衛隊は技術者集団
輝かしい戦歴誇る
内藤2佐はパイロット(戦闘機)一筋
 内藤嘉美2空佐(53歳、福岡県出身)
 <略歴>▽昭和43年、航空学生教育隊(芦屋)▽平成6年、第7航空団第204飛行隊長(百里)▽9年、第19警戒群司令(海栗島)▽10年、南西航空団司令部運用課長(那覇)▽13年、第8航空団司令部防衛部長(築城)
 <飛行時間>総飛行時間:6,742.3
 <戦歴>F-15の飛行隊長を終わる平成9年5月までずっと戦闘機一筋で勤務できたことに誇りを持っています。特に、飛行教導隊に6年半の長期にわたり勤務できたことは航空自衛隊の戦技能力の向上に役立つことができたと自負しています。
 ▽昭和48年F-86総隊戦技競技会(射撃)において最年少で個人の準優勝▽昭和54年F-4総隊戦技競技会(第1回ACM)において優勝▽その他、方面隊、航空団の空対空(空対地)射撃等で数回優勝の経験あり。
 アグレッサー時代、編隊連携の優位さをもってT-2でF-15を撃墜する快感に酔いしれたものです。
 <座右の銘>「達人たれ、誠実であれ」
 <自衛官及び戦闘機操縦者としての心構え>
 【達人たれ】戦闘集団の一員(組織員)として、プロフェッショナルでなければならない。常に向上心を持つ。これでよいという慢心は最大の敵である。飛行機乗りを終わる時の最後の着陸まで生涯演練であると考えています。
 【誠実であれ】仲間を裏切らない。結果として、必ず助けてもらえる。誠実であれば、必ずみんなが慕ってくれる。統率につながる。
 全ては「基本」であると思っています。
 <後輩に対するメッセージ> 広い視野を持て。そして、ポイントをしっかり押さえること。「基本」を大切に。ポイントをしっかり押さえれば必ず「基本」に回帰する。絶対に死なないための自分の信念を持て!
 <印象深い思い出>
 昭和43年の入隊が昨日のことのように思えること。T-1の初めての着陸時、着陸進入のあまりの速度の速さに「私もここでクビか」と一度は諦めかけたこと。
 F-86の初飛行は複座がなく、訓練開始前はかなり緊張していたが、初めて浮揚した以降、妙に度胸のすわった自分に驚いたこと。
 F-4の与圧服装備の高高度ミッション(最高65,000フィート)で空の色が、今まで見たことのない紺碧の「宇宙色」で、また地球の水平線が丸みを帯びているのを確認したこと。
 F-4の超音速飛行時に、翼の前縁から衝撃波の蜃気楼及びその移動を見たこと(2回)。
 戦闘機部隊(F-4)として初の硫黄島移動訓において、硫黄島を初めて上空から視認した時及び降り立った時。
 F-15の飛行隊長時代、硫黄島移動訓において硫黄島のはるか南の上空で、昔、ゼロ戦でもっと南を飛んでいた先人に少し近づいたような気がした時、全身に烏肌が立ち、知らぬ間に大声を発している自分にびっくりしたこと。
 また、硫黄島の夜間飛行時、日本ではすでに見えなくなっていた「へールボップ彗星」があざやかに、まるでハレー彗星のように見ることができたこと等には感動しました。
 他にも、数多くの印象深い思い出がありますが、特に、航空事故関連はつらいものばかりでした。事故は、起こしてはいけません。
 <今後の夢>まもなく自衛隊を去りますが、期間は短くとも幕僚あるいは戦闘機乗りとしてのノウハウや心意気を出来るだけ多く残し、役立ててもらえればと思っています。
 退官後は、家が築城基地の近くであり、F-1後継機のF-2が我が家の上を飛ぶ勇姿を見続けること。また、長女の結婚相手がF-15のパイロットで私の後を継いでくれるため、将来の戦技戦法の変遷等を聞くことを楽しみにしています。
 また、健康で長生きし(90歳位)、戦闘機の変遷も見てみたいと思っています。
 <家族構成>▽妻・弘子(51歳)21歳の時結婚▽長女・美奈子(26歳)昨年9月2等空尉で退職、今年9月に結婚予定▽長男・剛(24歳)建設会社勤務(大分市)▽2女・恵美子(22歳)大学2年生
 <教育方針>自分の人生である。誰も面倒は見てくれない。「自分で切り開け!」です。
 <妻への一言>結婚当初から身辺での航空事故が多かったせいか、悔いが残らないようにどんなに早い出勤でも、病気の時でも一日も欠かさず毎朝、必ず玄関まで見送ってくれたことに対して、「妻に」選んだ目に狂いはなかったと自負するとともに感謝しています。これからもよろしくと言いたい所です。

連隊新表札を除幕
 第12普通科連隊(連隊長・川久保源映1佐)ではこのほど、連隊表札交換に伴う除幕式を実施した。
 当日は連隊長をはじめ副連隊長・各科長・各中隊長・幹部と各中隊陸曹・陸士代表1名が参加して実施され、表札の紹介、連隊長訓示のあと、連隊表札「第12普通科連隊」(揮毫は50周年事業で連隊を支援した書家・柏木白光女史)の除幕が行われた。
 連隊長以下参加者全員は連隊の伝統継承・団結の強化を誓うとともに、益々の発展を祈念した。

防衛庁情報本部職員採用のお知らせ
 この試験は、防衛庁職員(防衛序職員採用U種試験相当)として情報本部に勤務する事務官を採用するための試験です。
 【試験区分】▽国際関係(アラビア語)▽国際関係(インドネシア語)▽国際関係(ペルシャ語)【採用予定数】各1名【勤務先】情報本部(東京都新宿区)【職務内容】国際関係、地域情勢、軍事情勢等の収集、分析等に関する業務に従事する。
 *この他に、情報本部では防衛庁職員採用U種試験の国際関係(英語)、国際関係(朝鮮語)、電気電子での採用を予定しています。詳しくは、防衛庁ホームページをご覧下さい。
 【受験資格】(1)昭和45年4月2日から昭和57年4月1日生まれの者(2)昭和57年4月2日以降生まれの者で、大学、短期大学又は高等専門学校を卒業した者及び平成16年3月までに大学、短期大学又は高等専門学校を卒業する見込教の者
 *ただし、次の者はこの試験を受けられません。(1)日本の国籍を有しない者(2)自衛隊法第38条第1項の規定により防衛庁職員となることができない者▽成年被後見人又は被保佐人(準禁治産者を含む。)▽禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わるまで又は執行を受けることがなくなるまでの者▽法令の規定による懲戒免職の処分を受け、当該処分の日から2年を経過しない者
 【試験日及び試験地】▽第1次試験 6月15日(日)、防衛庁(東京都新宿区)▽第2次試験 7月15日(火)、(同)
 【試験種目、内容、解答時間】<第1次試験>▽教養試験(多枝選択式)「公務員として必要な一般的知識及び知能についての筆記試験」(2時間30分)▽専門試験(多枝選択式及び記述式)「各試験区分に応じて必要な専門的知識及び技術などの能力についての筆記試験」(3時間30分)▽論文試験「課題に対する総合的な判断力、思考力及び表現力についての筆記試験」(1時間)
 <第2次試験>▽口述試験「人柄、知識等についての個別面接」▽身体検査「勤務に支障があるか否かについての医学検査」
 【受験手続】<提出書類等>(1)事務官等応募票1部(必要事項を記入し、写真(申込前6ヶ月以内撮影、脱帽、正面向、上半身のもので縦4センチメートル×横4センチメートル程度、本人と確認できるもの)を貼ったもの。折曲禁止)(2)80円切手及び返信用の宛先明記の定形封筒B履歴書(市販のもの)1部
 <受付期間>4月1日(火)〜5月31日(土)*郵送(配達記録郵便)でのみ受け付けます(5月31日消印有効)。
 <事務官等応募票請求先及び提出先>防衛庁情報本部総務部職員人事管理室
 〒162-0845東京都新宿区市谷本村町5番1号(電話03-3268-3111内線31264)
 ※請求する場合には、封筒の表に「事務官等応募票請求」と書き、120円切手及び宛先明記の返信用封筒(角形2号:33cm×24cm)を同封して下さい。また、応募書類提出の場合には、封筒の表に「応募書類在中」と書いて下さい(請求は郵送(配達記録郵便)でのみの受け付けとなります)。
 【合格者の発表】▽第1次試験 7月8日(火)(合格者には、合格通知書を郵送します。)▽最終合格 9月9日(火)(同)
 【採用予定日】平成16年4月1日
 【給与等】採用時の給与は、経験等によって異なります。以下は、新規大学卒業者の例です。<試験区分>▽国際関係(アラビア語)▽国際関係(インドネシア語)▽国際関係(ペルシャ語)<俸給月額>171,500円<調整手当>20,580円<合計>192,080円
 注:昇給は年1回の普通昇給の他、勤務成績優秀者に対する特別昇給の制度があります。また、このほか次の諸手当が支給されます。▽期末手当・勤勉手当:俸給月額等の約4・65月分を年2回に分けて支給▽通勤手当:最高50,000円▽住居手当:最高27,000円▽扶養手当:配偶者14,000円、扶養親族のうち2人までそれぞれ6,000円▽その他の手当:超過勤務手当
 【勤務時間及び休暇】勤務時間は、1日8時間です。休暇は、年20日(採用の年は15日)の年次休暇の他、病気休暇、特別休暇(夏季・年未年始・結婚・出産等)、介護休暇があります。年次休暇が残った場合は、20日を限度として翌年に繰り越されます。また、他の国家公務員(一般職)と同様に完全週休2日制です。

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