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   2002年12月15日号
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空手道日本一へ前進
羽称田選手、初優勝に輝く
空手界の両雄が激突(左・羽称田、右・田名邊)
 第21回全日本実業団空手道選手権大会(主管・全自衛隊空手道連盟)が11月17日、東日本・西日本・全自衛隊の各流派・会派の選手役員、関係者ら多数の参加を得て、日本武道館で開催された。
 午前9時、全国各地から選ばれた強豪選手が整斉と入場、整列したあと、西谷賢大会委員長が挨拶に立ち、選手を力強く激励した。次いで、池田整治審判長(陸自北方広報室長)が今大会から初めて適用される新競技規定について説明しながら試合上の注意を改めて指導した。選手、役員が退場して、いよいよ、各試合の予選が開始され、白熱した接戦の末、午前中には各組手試合のベスト8が出そろった。
 昼食休憩をはさんで午後から式典が始まり、佐々淳行大会会長が出場選手、役員を前に「いま日本は、国の内外に困難な課題を抱え、国民はこれを打開する勇気と忍耐が求められている。これに対処する精神力は空手道の修練を通じて達成されることを我々は確信している」と挨拶。また、来賓祝辞、祝電披露、功労・功績者表彰などが順次行われた。
 引き続き、▽形試合男子個人戦(予選・決勝)▽形試合女子個人戦(決勝)▽組手試合男子個人戦(準々決勝〜決勝)▽組手試合女子個人戦(準々決勝〜決勝)▽形試合団体戦(予選・決勝)▽組手試合団体戦(準々決勝〜決勝)が行われ、会場からの大声援を背に、各選手は熱戦を繰り広げた。
 特に、組手試合団体、個人戦は自衛隊選手の活躍が目立ち、同団体戦は健軍が3回目の優勝、体育学校が準優勝に輝いた。また、同個人戦は準々決勝で、優勝経験のある実力者・田名邊明治選手(体育学校)を破った羽称田啓選手(健軍)が初優勝の栄冠を手にした。品格備わったこの2人の試合では、会場は一瞬シーンと静まり帰るほどの緊迫感に包まれ、2人の息使いも聞こえるほど。観客は勝敗を抜きに、質の高い空手道精神に触れられた感激で一杯の様子だった。
 初優勝した羽称田選手は、これで全自衛隊、全実業団を制覇、今や飛ぶ鳥を落とす勢いの同選手は来年出場する全日本空手道大会で文字通り"日本NO.1"を目指すことになる。

 ※自衛隊選手の試合結果
 <組手試合団体戦>▽優勝=健軍▽準優勝=体育学校 <形試合団体戦>▽敢闘賞=体育学校、少年工科学校、武山、熊本 <組手試合男子個人戦>▽優勝=羽称田啓(健軍)▽第3位=樋上崇(体育学校)▽敢闘賞=田名邊明治(体育学校)

神奈川県大学空手道大会
防大が上位独占
 神奈川県大学空手道連盟主催による神奈川県大学空手道選手権大会が、11月10日、横須賀市の防衛大学校総合体育館に於いて開催された。今年で11年目を迎える本大会は、神奈川県下の大学10校、総参加選手195名(内、女子選手52名)の規模で、熱戦が繰り広げられた。
 競技は、男女団体組手及び男女個人組手(有段・有級の部)が行われた。防大空手道部は、50周年を飾るのに相応しく、男子団体組手で優勝(昨年度に続き大会2連覇)、女子団体組手で準優勝の優秀な成績を収めた。また、個人組手に関しても、特に有級の部において、上位を独占する等の成績を収めた。
 防大1期生から、綿々と続く防大空手道部は、卒業OB540名を数える。諸先輩が築き上げた防大空手道部の伝統は、50年間脈々と受け継がれ、今なお健在。
 現在、部長村井友秀教授の下、主将宮岳史学生以下総勢70余名の学生が、日々厳しい稽古に汗を流し、心身の鍛練に励んでいる。

市ヶ谷駐屯地でボーリング大会
 市ヶ谷駐屯地(司令・藤井信二1佐)は11月7日、新宿ミラノポールで陸幕部・課・駐屯各部隊対抗ボーリング大会を催した。
 競技は、参加44チームによる1チーム5人の2ゲーム合計得点方式とした。大会は駐屯地司令による始球式の後、各チーム毎各レーンに展開し和気藹々とゲームを楽しんだ。

雪月花
 「云うこと為すこと全て嘘、何ひとつ信用できない国」。北朝鮮に対する日本人の評価を、代弁すると、そんなところに落ち着くだろう。
 本来、国の意見というものは、担当する政治家たちの間で、練りに練ったものが発表されるだろうが、北朝鮮では、全権をもつ一人の頭脳がそれを行うらしい。
 首脳会議で"拉致の事実を認める"と決断すると、側近たちは、急遽、この線にそって日本側が求めるであろう資料づくりに、取りかったのだろうが、死んだとされる拉致者の「死因」「埋葬」など、すべて虚構の上に立つだけに、あまりにも拙劣な、"作文"を、検討する余裕もなく、嘘の上塗りを繰り返したのかもしれない。
 たしかに、経済破綻の国情や、アメリカから"悪の枢軸"ときめつけられた国際的地位などを考えると、この急場を救う国は、日本以外にはない――と決めたのは間違いではなかった。たヾひとつ、思惑が大きく外れたのは、拉致事件に対して、心をひとつにした、日本の国内世論の高まりだ。
 もともと、国民感情など、"力"で押さえればよい――とした、独裁国家では考えもしなかったことだろう。だが、追いつめられた国情を救うのは、日本の援助しかない事を考えれば、虚勢をはらず、日本人の総意にもとずく要請を受け入れ、友好の証とするほかに、道はないだろう。(小町)

HOME's English Class
(防衛ホーム英語教室)
BEATS ME(ビーツ ミー)
さあね
 Hi!皆さん。お元気ですか? 沖縄は先週、日中の最高気温が27度まであがり、12月と言うのに、夏を実感しました。実際、屋外で小一時間いただけで日焼けをしてしまいました。ラジオ番組などに、沖縄の女性から「油断をして日焼けをしてしまった」という投書が多く寄せられたそうです。那覇マラソンに参加したナイチャーも(九州、本州等沖縄以北に住んでいる人をいう沖縄表現)暑さに苦しんだようです。東北、北海道は雪が例年より多いと聞きましたが、沖縄は例年になく暑い12月です。
 今回の表現は、“Beats me"「さあね。」です。それ以外にも、「全然知らないよ」、「わかりません」、「知ったことじゃない」、「関係ないじゃない」という意味を含んでいます。Beatは「打つ、ぶつ、ひっぱたく」ですから、危ない感じがしますが、口語表現で「思い出せない」ことを意味します。まあ、なぐられても思い出せないよという感じです。例えば、「ねえ、最近原宿にオープンした新しいショップ知ってる?」、「え、何?ショップって?わかんないなあ(“Beats me")」という感じです。あるいは、「主任どこにいるか知っている?」「さあね。(“Beats me")」です。何となく主任との人間関係が見えてきますね。ショップは、昔のブティックといえばお分かりになる人も多いのではないでしょうか。(笑)
 最近、北海道から沖縄に研修にきている方と話をしましたが、沖縄に来る前日は北海道では最高気温が0度Cだったそうで、こちらの25度Cに、額に汗しながら話して下さったのを思い出します。風邪も流行りはじめているようです。年末にかけ、仕事も過密になってくると思いますが、くれぐれもご自愛ください。
 それでは皆さん。See ya!<陸幕防衛部スワタケル>

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